振り向く


立ち止まり後ろを振り向く・・・

そんな遊戯に海馬は、イライラする
時折、遊戯は立ち止まり後ろを振り返り
そこには居ない筈の誰かを探す
遊戯に一瞬でも自分から眼をそらさせ
心に留まらせる相手に嫉妬した。

自分には、遊戯が誰を探しているのか判るから・・・
自分と姿形が同じの神官・・・
きっと古代において遊戯の背後を護る為に
遊戯の後ろを歩いていたんだろう・・・

何とも言いがたい感情
遊戯の腕を引っ張りよせ抱きしめる
不思議がり戸惑いから身を捩り腕から抜け出そうとする遊戯
腕に力を込め抱きしめると
「・・・うっ・・・海馬・・・くっ苦しい・・・」
苦痛の言葉を出すが緩める気なんて無い
「貴様は、俺のモノだ。過去の奴の事など探すな
今、この時代を貴様と一緒に歩む俺を見ろ」
耳元で囁かれ身を捩っていた遊戯は、大人しくなり
「海馬・・・気が・・・付いて・・・」
大きな紅い瞳をさらに大きく見開き
「忘れろ・・・などと言わぬ、ただ過去ばかりを振り返るな
過去ばかり見ているとその内、現代や未来が見れなくなる」
遊戯を失って間もない頃の自分がそうだった
彼と共に過ごした過去ばかり見ていた
現代と未来・・・を見る事を忘れていた。

「海馬・・・」
過去を忘れろ・・・って言われると思った。
でも忘れなくていい・・・
これからも過去を思い出し振り向くかもしれない・・・
でもその回数は、きっと減るだろう・・・

きっと彼(神官セト)もそれを望んでいると思うから


どひゃ〜相変わらず暗いよ〜(・_・;)
闇遊の過去が暗かったから思いつく内容が
どおしても暗くなる・・・



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