知らぬ間


相棒が何を考えているのか解らない・・・

海馬コーポレーション社長室・・・
本来この部屋の主である海馬は、重役会議とやらで
今は、不在だ。
『相棒・・・一体何考えてるんだ??』
『海馬君に御礼が言いたかったんだ〜
だってこの前、僕達が熱出した時
(正確には相棒が出した熱だぜ・・・)
海馬君が居なかったら変なデュエリストと
デュエルする破目になったかもしれないし
(そー言えば何で海馬は、あんな所に居たんだ??)
気を失った僕達を家まで運んでくれたのだって
海馬君なんだし・・・
やっぱり御礼は、言わないとね』
(相棒が言うべきなのでわ??)
などと表遊の言葉に内心ツッコミを入れながら
『やっぱり、俺より相棒が言った方がいいぜ』
テーブルの上に置かれた紅茶を一口飲むと
「貴様は、いつになったら俺の存在に気が付くのだ?」
聞き慣れた声・・・
闇遊は、自分達以外誰も居ないと思っていたので
急に話し掛けられて口に含んでいた紅茶を噴出しそうになった
そんな闇遊を見ながら
「ククク・・・」
と鼻で笑いながら
闇遊の向かいのソファに腰を下ろした。
知らない間に室内にいた海馬に闇遊は真っ赤になりながら
「何時の間に戻って来たんだ??
全く気配を感じなかったぜ」
海馬は、腕時計を見ながら
「かれこれ2〜3分は、経っていると思うが・・・
それで俺に何の用だ・・・」
自分を見る蒼い瞳にさらに真っ赤になりながら
「あっ・・・その・・・この前、家まで送ってくれてあっありがとう・・・」
真っ赤な顔を見られたく無いのだろう闇遊は俯きながら
御礼を言いに来たのだと言う
闇遊は、俯きながら表遊の気配を探したが
どういう事か表遊の気配が感じられない・・・
(もう1人の僕〜僕は心の部屋から応援してからね〜v
それと何があっても見ないし聴かないから安心してね〜)


海馬は、俯いている闇遊を見て知らない間に心が満たされるのを感じていた。
「遊戯・・・俺は言葉で礼を貰うより貴様自身を貰いたいのだが・・・」
耳まで真っ赤にした闇遊は、顔を上げ海馬の顔を見た。
「ななななななっ何言ってるんだ!!」
テーブルを挟んで近づく海馬の顔に闇遊も知らない間に海馬に顔を
近づけて行き御互いの息が掛かる距離まで近づいてそのまま互いの
唇を重ねた。


これ以上書くと文の内容がおかしくなるのでここで切ってしまいました。
ちなみに表遊は、この2人がキスしたのを知りません
何回聴いても闇遊は貝の如く口を閉ざしているので・・・


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