菓子
朝から遊戯が菓子作りの為に厨房に篭っている
亭主の俺を無視して!!!(恕)
それも料理長達を厨房から追い出してだ!!
遊戯自身料理なんてした事が無いと片割れの方
から聞いたのだが???
そんな奴が菓子作りが出来るのか?
どんな菓子を作っているのか解らんが
本を見てちゃんと作れるのか疑問だ
厨房に篭ってから4時間近く・・・
心配になって見に行くと
「瀬人様〜!!いい所に来られました!!
どうか私どもの代わりに中を見て来てもらえませんでしょうか?」
顔を青ざめさせた料理長達が海馬に縋って来る
まぁ〜心配するのも仕方がない
厨房前が焦げ臭いのだから
一体何を作っているのか???
興味が出て来て厨房の中に・・・
海馬は、一瞬目の前の惨劇に我が目を疑った。
散乱した調理器具・・・足の踏み場も無い
後片付けが大変だろうな
他人事なので呑気な事を思っているが
海馬に対する悲劇の始まりとは、つゆ知らず
所々何かが付着している
色にしてこげ茶色みたいな・・・
「あっ!海馬!!」
何かで汚した顔を見せながら作業台で何かを混ぜている遊戯・・・
「今、手が離せないんだ」
「遊戯 貴様何を作っているんだ?」
恐る恐る近づくが・・・
アルミのボールでサラサラした液体が見える
「チョコが固まらないんだぜ・・・」
シュン・・・とする遊戯
「チョコだと? 何か作り方を間違えたのでは、ないか?」
眼の端にとまった焦げた鍋・・・
鍋の内側の汚れは、もしやチョコ???
「遊戯 チョコを直接 鍋の中に入れたのか?」
「そうだぜ?」
首を傾げて海馬を見る遊戯に
海馬は、ドキドキしながら
厨房の前に人が居る以上、ここで遊戯に手を出すわけには・・・
遊戯の可愛い声を聞かせたくないが・・・
「遊戯 チョコを溶かす段階で間違ったようだな・・・
鍋には、湯を入れてその中にアルミのボールを入れて
そのアルミのボールの中にチョコを入れてとかすものだ」
「えっ!!チョコの中に湯を入れるんじゃないのか???」
驚く遊戯に海馬は、足を滑らしてこけそうになりながら
まっまさか・・・遊戯は、「湯せん」を・・・
「チョコの中に入れたら薄くなって固まらんだろう?」
その時、作業台の上に置かれている調味料の瓶・・・
あの形は、もしや・・・・
恐る恐る手にとってラベルを確認すると
「SALT」と書かれているでは、ないか!!
「遊戯・・・もしやそのチョコの中に塩をいれたのか??」
顔が引き攣るのが自分でも判った
「えっ?入れたぜ?見た目が善哉の色に似ているだろ?
だから塩を入れたら甘くなるかなぁ〜なんて思ったんだぜ」
チョコと善哉の色が似ているだと〜!!
どこが似ているんだ〜!!
遊戯のとんでもない発想に眩暈を覚えながら
頭痛がしている感じがする・・・鎮痛剤と胃薬が必要か・・・
「遊戯 こう言う 菓子を作る時に使うのは、砂糖の方だ・・・」
頭を抱えながら言うと
「でも、俺が作ったものなら海馬は何でも食ってくれるんだろ?」
笑顔で言う遊戯に
俺を殺す気か〜!!
と思った事は、言うまでも無い
直火でチョコを溶かしたり
チョコに湯や塩を入れる
このネタは、私の知人が実際にやった事です。
それを彼氏に食べさせたらしいが・・・
うまかったのだろうか????
聞く事が出来なかったので結果は、
皆様の御想像にお任せします。
(こんなの私だって食いたくないです!!)
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