欲しい・・・


海馬コーポレーション社長室・・・
遊戯は、来るなり俺の背後にある窓の外を見ている
俺は、そんな遊戯を椅子に座ったまま背後から抱きしめた

「遊戯、何か欲しいモノでも有るのか?」

と聞いてみたが遊戯は、何時も[欲しいモノなんて無いぜ]
と言う・・・
そんな遊戯が今日に限って

「欲しいモノ・・・俺個人の身体が欲しい・・・」

と言ってきた。
身体なら海馬コーポレーションの技術を使えば何とかなるかもしれない・・・などと考えていると

「それと時間が欲しい・・・」

そう言うと遊戯は、下に俯き貝になってしまった。
たぶん、赤面しているのだろう
そんな遊戯の顔を見て見たくなって遊戯を俺の方に向き直らせた・・・が顔が見えない!!

「何故、身体が欲しいのだ?」

と言う問いに遊戯は、俯いたまま

「相棒に迷惑をかける事なく海馬に合いたいから・・・」

呟くように言う。
そんな台詞を聞いて俺自身顔が赤くなるのが判った。
遊戯が俯いていてくれて正解だった。

「じ…時間は?」

声が完全に上ずってしまう・・・

「海馬とゆっくり会う時間が欲しい・・・」

会ってもデュエルをするかベットの中・・・
やる事をやってしまえば疲れて寝てしまう・・・
遊戯の言う事も尤もだと思う
しかも会えるのは、良くて1週間に1回・・・
最悪な時は、1〜2ヶ月も会えない・・・
しかし遊戯!!そんな台詞を
顔を赤らめながら笑顔で言うな〜!!
時間は、難しいが何とかしよう・・・
と考えていると急に遊戯に抱きつかれて
呟くっように

「俺が今一番欲しいと思っているのは、
海馬と一緒に歩む未来だぜ」
これで俺の理性は、消えた・・・


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