シリウス
「海馬、今の時期シリウスが見えるのか?」
「シリウス??ああ星の事か・・・否、シリウスは未だ見えないはずだが・・・」
海馬の私室のバルコニーで夜空を見ながら遊戯が訪ねる
遊戯は、ここに来てからずーと夜空を見ている[星の何処がいいのか?]と思ったが口には出さないでいるが自分を無視されている気分で不愉快だ。
「海馬、星って凄いよな!!3000年前と同じ姿のまま輝いている!!」
何処か不自然に明るく振舞う遊戯に海馬は、眉を寄せながら
「同じだと・・・フン・・・馬鹿が3000年前のままなワケなかろう。
星とて3000年の間に死んだのもあれば再生と新たに誕生した星もある3000年間同じでわ無い・・・」
「死と再生と誕生・・・」
そこで遊戯が何を考えているのかが分かった。
「最後の試練」とやらを受けるのだろう・・・
優しく背後から抱きしめながら
「遊戯、星々と同じように新たな肉体を持って俺の元に帰って来い」
遊戯の耳元に囁くと
「今世には、帰って来れないかもしれないぜ」
「不本意だが今世が無理なら来世でも待っていてやる。だから星々・・・否、俺に誓え!俺の元に帰って来ると!!」
遊戯は、頷きながら
「分かった・・・誓うぜ・・・」
これも「羅盤」様の投稿掲示板に書いたモノです。
(シリウス)は、古代エジプトではナイルの氾濫時期に見る事が出来る星らしく
日本では、冬に見る事が出来ます。
またシリウス星は、肉眼で見ると1個の星のように見えますが本当は、2個あり。
重なりあって1個に見えるんです。