夜(海馬)
俺にとって夜とは、日中無能な部下によって
増やされた仕事をする為だけのものでしか無い
まぁそれでも余計な接待や無意味な会議が無い分
仕事上では必要な時間だが・・・
しかしある意味不必要な時間でもある
色彩の無い時間・・・
意味のない時間・・・
あいつが現れるまでそう思っていた
「海馬・・・」
燃えるような紅い逆立った髪・・・
人を惹きつけ魅了する紅い瞳
しなやかな躯
まるで黒猫のようだ
「遊戯 こっちに来い」
「嫌だね 海馬の方から来いよ」
PCの電源をシャットアウトし
遊戯に近寄り細い腰を抱き上げると
遊戯の方から触れるだけ軽いキス
これからは、遊戯との甘い時間
俺にとって夜は、誰にも邪魔される事無く
この自由気儘な黒猫と一緒に過ごせる
色彩の無い時間が遊戯が現れた事によって色彩を持ち
意味の無い時間が意味ある時間に変わった。
何かある意味ヤル為に必要な時間のようになってしまった。
でも御互い惹かれあってますからね
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