「ふぁ〜ん」
鏡の前で大口開き百面相をしているティマイオス
それを横目にヘルモスが
「ティマ何百面相なんてしてるんだ?」
「ふぉふぉふん・・・(ヘルモス)」
指で口の端を固定している状態で話しをするティマイオス
「ティマせめて指を離してくれないか?」
「ふぁふぁた・・・う〜俺の牙 ヘルモスやクリティウスの様
に大きくて立派じゃないから・・・どうやったら立派な牙に
なるのかなぁ〜って」
「ティマ牙なんて生え変わり時期になると立派なのが生え
るって」
「生え変わり時期が判んないぜ・・・」
「そう言うのクリティウスに聞いてみな?何か知ってるか
もよ?」
・・・・

「・・・でそんな事を俺に聞きに来たのか?」
「ああ・・・」
少し不機嫌なクリティウス
何かバツが悪そうにモジモジしてるティマイオス
「ならば何故大人しく椅子に座っていないんだ?」
ティマイオスは、クリティウスが部屋に居ない時に来てし
まい鏡の前でヘルモスが見た百面相を繰り広げていたの
だ・・・
それもクリティウスが「何をしている」と声を掛けるまで・・・
「だって少し気になるから・・・勝手に部屋に入った事は、
誤るぜ・・・」
クリティウスは更に不機嫌な表情になりながら溜息を吐く
「部屋に勝手に入った事を怒っているのでは無い」
ティマイオスを手招きすると自分の膝の上に座らせた。
「だったら何を怒っているんだ?」
恐る恐る尋ねるとクリティウスはティマイオスの髪を撫で
顔中に啄ばむ様なキスの雨を降らせる
「くすぐったいぜ・・・」
首を竦めるティマイオスに
「お前が鏡の前でやった可愛い表情を俺以外の者の前で
やったからだ」
「可愛いって/////」
赤面するティマイオス
そのティマイオスの口に指を差し込むと指で牙と歯茎を撫
でる
「ひゃひゃしゅひゃひゅひ?(何してるんだ)」
「この分だと後3〜4ヶ月で生え変わるぞ」
指を口から抜くと
「えっ!!何でそんな事判るんだ???」
歯茎が少し膨らんでいたからな」
そう言うとティマイオスの唇に自分のそれを重ねた。

立派な牙が生えたどうかは、不明です。
出来る事なら可愛い牙であって欲しいです。



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