29.何度目
「ふぁぁぁぁ〜あはぁ・・・」
俺の躯の下で玉の様な汗を浮かばせ喘ぐ遊戯・・・

紅い瞳が潤み
頬を紅潮させ
閉じられる事の無い口からは、留め止め無く紡がれる悦楽の声
飲み込めず流れを止める事無く流される唾液・・・
グチュグチュ・・・と鳴る結合部分
海馬の熱を更に奥へと誘い込もうとする中肉

淫靡で美しい俺だけの淫魔・・・

遊戯の躯に浮かび上がった汗を自分の指で軽く伸ばし口に含む
塩辛いはずの汗だが遊戯のモノだと思うと甘く感じられた。
脇腹を軽く撫でると感じるのか中道が海馬の熱を痛い程に締め
上げて来る
「くっ・・・貴様の中は、凄いなまるで生きているかの様に俺のモノ
に絡みつく・・・」

海馬が強く貫くと遊戯は、首を仰け反らせる
露わになる白い首筋に海馬は、誘われるかの様に自分の唇を押
し当て舌で舐め甘噛みをし吸い付き痕を吐ける
海馬が動けば遊戯もその動きに合わせて動く
離れたく無いのかしっかり海馬の腰に巻きつけられた遊戯の
細い足・・・

遊戯は全身で感じてる事を海馬に知らせる
限界が近いのか激しく突き上げられる
「はぁぁぁ・・・海ばぁ〜もう・・・苦しぃ・・・」
「イキタイのか?」
海馬の問い掛けに首を立てに振ると
「イカセテやる何度でもなぁ!」
「やぁ〜壊れ・・・ああぁぁぁ〜」
そんな遊戯の言葉を他所に更に激しく突き上げると遊戯の小さな
口から海馬の腹筋目掛けて粘りの在る白濁とした液体が発射さ
れた。
それと同時に海馬も遊戯の中に欲望の全てを吐き出した。

躯の中心で感じる違和感・・・
海馬は、その違和感で眼を開けた・・・
夢だったのか・・・
「くっ・・・この海馬瀬人と有ろう者が・・・また夢でイクなぞ・・・」
もうこの夢を見出して何度目だろうか
こめかみを押さえつつも

遊戯貴様の心と躯を必ず
俺のモノにしてやる

付き合う前です。
しかし海馬さんも夢精なんてするんでしょうかね?
まぁ〜闇遊さんのイイ顔を夢の中で見てイカなかったら
変でしょう・・・



戻る