30.サイゴ |
「くく・・・今夜はやけに積極的だな貴様から仕掛けて来るとは」 海馬は自分の下肢に顔を埋める遊戯の頬を指先で撫でる 遊戯の頬は海馬の熱を頬張り刺激を与えいた。 今まで何度も強要して来た行為しかし遊戯はそれを受け入れた事が 無い それなのに今夜に限って自分から仕掛けて来たのだ・・・ 遊戯は今まで人の熱を愛撫した事が無いので行為自体ぎこちないが 初めて咥内に自分を向かえ入れてくれた事に対して海馬の気持ちは 昂っていた。 「うん・・・ハァ〜ぁ」 膨脹した海馬の熱を遊戯の小さな口に向かえ入れるのは流石に辛い 吐き出してしまいたいと思った。 しかし自分が海馬の為にしてあげられる最初にして最後の贈物・・・ 明日 海馬はアメリカに発つ 向こうで新たに展開する事業の為に・・・ 帰国が何時になるのか分からない もしかして帰国しないのかもしれない 自分は相棒と躯が別れ今は一個人として生きては,いるものの この世界に不慣れな為 相棒の家で世話になっている そんな世話に不慣れなオレが海馬と一緒に居られる訳が無い 今夜のこの行為がオレ達にとってサイゴになるだろう そう想うと彼を求めずにはいられなかった。 そんな遊戯の思惑を知ってか知らずか海馬は遊戯からの行為 に酔っていた。 海馬は、ふと碧い瞳を細めると 「遊戯俺は向こうで必ず成功させるそして必ず貴様を迎えに行く」 海馬のその発言に遊戯は驚いた。 しかし海馬の真剣な眼差しに不敵な笑みを浮かべ 「だったらオレが新しい恋人を見つけるまでに早く成功させる事だな」 「では,俺を忘れず求める様にしてやる」 そう宣言すると海馬は軽い遊戯の躯を抱え上げベッドに押し倒し 華奢なその躯を堪能したのだった。 翌日 海馬はアメリカに発った。 遊戯を何時の日にか自分のモノにする為に 2人が離れ離れで生活をする事をサイゴにする為に・・・ |