□妄想人に捧ぐ48のエロ御題15.腕の中
15.腕の中
童実野町で一番大きな公園・・・
海馬Co.が作り管理している公園だ
まさか海馬に自然を愛でる心があるとは、思いもしなかったが・・・
そんな公園に今日は、城之内君と一緒に2人だけで来ている
こんな事が海馬にバレたらオレも城之内君もただでは、済まない
かも知れない
後でどんなお仕置きがされる事か気になる
しかし親友が聞いて欲しい事があると言って来ているのだ
聞くだけなんだから問題無いと思うけど・・・心配だ
公園の遊歩道から少し外れたところに在る小さな雑木林
城之内は、そこに遊戯を連れて行くと急に立ち止まり
「遊戯・・・前々から言いたい事があったんだ・・・聞いてくれるか?」
神妙な面持ちで遊戯の方に向き直る城之内に遊戯は、生唾を飲
み込む・・・
「どうしたんだい?城之内君・・・
聞いて欲しい事って?」
「遊戯・・・」
「!!」
急に抱き締められる
城之内の早い鼓動が聞えてくる
その鼓動を聞きながら海馬以外の男に抱き締められている事に顔
を赤らめていた。
しかし城之内の腕の中に居るお陰で表情を見られていない
「遊戯このまま聞いてくれ・・・
オレは、もう1人のユウギの事が好きだ
そして同じだけお前の事も好きなんだ・・・」

えっ・・・

城之内は、闇の遊戯が海馬と付き合ってる事は未だに知らない
それ故に告白して来たのだ。
城之内の告白に遊戯は、焦った。
遊戯とて城之内の事は、好きだ
しかしそれは、親友としてであって恋愛感情は全くと言っていい程
無い。
城之内を傷つける事無く断るには、どうしたらいいのか遊戯は、困
っていた。
そんな中 部下からの報告で城之内と遊戯が公園に居る事を知っ
た海馬は、急ぎ車で公園に向っていた。
前々から城之内の遊戯を見る眼つきが気になっていたのだ
遊戯に特別な感情を抱いている様な・・・
そう自分と同じ様に恋人を見る様な・・・

遊戯が言うには、城之内と恋人関係にあるのは大人しい性格の方
自分は、関係無いと言う

どうしたら良いんだ???
城之内君は、相棒の恋人なんだぜ
それにこれって二又って言うやつなんじゃないのか???
城之内君って無節操なのか??

遊戯が抵抗無く自分に抱き締められて居るのをどう解釈したのか
城之内は、遊戯が好意を抱いていると勘違いしだしてきた。
ただ無言のまま悩んでいるだけなのに・・・
その頃 海馬は、公園に到着し遊戯達を探していた。
「チッ!!!遊戯のヤツ何処に居る!!」
舌打ちをしながら公園内を走っていると遊歩道から少し離れた雑
木林の方に紅い独特な髪型が微かに見えた。
それは、自分が愛してやまない闇人格の方
しかし様子がおかしい???
「!!!」
海馬は、怒りに眩暈を起こしそうになった。
遊戯の小さな躯が城之内の腕の中に納まっていたのだ
しかも遊戯が抵抗した形跡が無い様にも見受けられる
グイ・・・
力任せに遊戯の躯が城之内から引き離された。
余りの事に遊戯と城之内は、何が起きたのか解らなかった。
その後に訪れた温かい感触
嗅ぎ慣れた匂い
遊戯は、その匂いの主が誰なのか直ぐに解った。
「凡骨風情が遊戯と一緒に居るなんぞ烏滸がましい!!」
遊戯が居なければ城之内を叩きのめしている所だが遊戯が居る手
前それだけは我慢した。
「なっ何で海馬がこんな所に!!
それよりテメ!!遊戯を放しやがれ
遊戯もそんなヤツの傍に居る事なんてないぜ」
城之内が何と言おうとも身動きしない遊戯
むしろ海馬の片腕の中で頬を染めている様にも見える
「フン・・・何も知らんのか?」
「何がだよ」
「遊戯は、俺のモノだって事だ」
「かっ海馬!!」
「遊戯 何故凡骨に教えてやらんのだ?
貴様が俺のモノだって事を」
「遊戯・・・本当なのか?」
その言葉に頷く遊戯
「済まない城之内君・・・相棒には、既に話してあったんだが君と海
馬の中を考えるとどうしても言い出せなくて・・・」
申し訳ない表情をすると
「そうなんだ・・・
オイ!海馬!!遊戯を大切にしろよな」
そう告げると城之内は、その場から去った。
何だかあのままあの場所に居ると惨めな気分になるから・・・
「くそ〜海馬のヤツ 1発ぶん殴ってくりゃよかったぜ」

「海馬どうしてあの公園に?」
「貴様が城之内と公園に行ったと聞いたからな
それに前々から凡骨の様子も気になっていたんだな見張らせてい
た」

えっ・・・もしかして城之内君の様子に気が付かなかったのはオレだ
けなのか????

「う・・・・んん・・・・」
急に塞がれる唇
息が出来ない
息苦しい
海馬の胸元を叩くがビクともしない

凡骨相手だと抵抗しないのに俺には、抵抗すると言うのか!!
許せん!!

更に深くなる口付け・・・
開放された頃には、躯中の力が全て抜けきっていた。
服の中に差し込まれる手・・・
「あっ・・・やぁ!!海馬こんな所で・・・!嫌だ!!」
こんな所・・・車中で・・・
「では、俺の部屋でゆっくりと貴様を味あわせてもらおう」
「仕事は?」
「夕方からの分は、全て貴様の所為でキャンセルだ
責任は、取ってもらうぞ遊戯」
これからだと確実に遊戯の足腰が立たなくなる
それは、嫌だがこれから待ち受けている海馬との時間を考えると
甘い想いに胸がいっぱいになる・・・
海馬の腕の中
温かい想いにつつまれて

後日 城之内がユウギに怒られた事は言うまでも無い

再放送で梶木VS城之内戦で城之内が「俺の海は・・・」で海を背景に立っている闇遊さんの姿・・・
それを見た時思わず城之内が闇遊に好意を抱いてるのでは??って思い
こんなネタを思いついてしまいました。



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