04.首輪
海馬の手に握られた一本の首輪・・・ 
オレが不思議そうにソレを見ていると 
「何だ?これが気になるのか?」
嫌な笑みを浮かべてソレをオレの前に差し出す 
鎖を着ける為の金具が見受けられるのでてっきり
ペットでも飼うのかと思い訪ねてみる  
「海馬  犬でも飼うのか?」 
「いいや犬は飼わんが大型の猫科の動物は飼う予定だ」 
海馬がどんなペットを飼うのか興味津々でいると海馬は
オレの後ろに回りオレが今しているチョーカを外しにかかった。
「かっ海馬!何してるんだ?」 
オレのチョーカを外し終わると今度は自分が手にしていた
首輪をオレの首に着けだした。 
「さっき言っただろう?猫科の動物を飼うと」 
「いっ言ったけどオレは猫じゃないぜ!」
「貴様は、リンクスだ」
「リンクス?」
「ネコ科の哺乳類。頭胴長約1メートル、尾は短い。
全身が灰褐色ないし赤褐色で、暗色の斑点がある。
耳は大きく三角形で、先端に黒色の長毛がある。
敏捷(びんしよう)で性質が荒く、木登りや泳ぎがうまい。
平原や森林にすみ、夜行性でウサギ、小形のシカなどを
捕食する。毛皮は優良。ヨーロッパ・シベリア・朝鮮・
サハリンなどに分布している」

遊戯が判らないと知りつつも意地悪く難しく言う
それによって抵抗を防ぐつもりだったがそれは、無意味で遊
戯は見をよじり抵抗を試みる
・・・が難無く遊戯の首に着けられた首輪 
自分で外そうとするものの外せない 
「この鍵が無いと外せない」 
鍵でしか外せないのなら切るまでと思い側に在った
ハサミで切るがなかなか切れない 
「その生地は特殊でな  刃物を一切通さない」 
「オレはお前のペットじゃないない!」 
「貴様は気付いていないようだが 
貴様は既にこの俺に飼われているんだよ」 
背後から抱き締められながら囁かれる掠れた声に思わず
反応してしまう・・・ 
そして目の前に突き付けられる一枚の紙 
その紙の内容に身が凍る 
「貴様は借金の方に俺に売られ そして飼われてた」 
海馬はオレを手に入れる為に手段を選ばず 
手に入れると自分の所有物を主張する為にオレの首に首輪
を着ける
オレは一生涯海馬の傍を放れる事が出来ず愛玩動物として
生き続けるのだろう・・・  
一生涯この首輪を着けたまま

海馬そんな事しなくてもオレは既にお前のモノなのに・・・
遊戯を手に入れる為になら手段は選ばない!
しかしよくよく考えたら遊戯って何時も首輪してるんですよね・・・
遊戯を動物に例えたら「猫」かなぁ〜って思ったんです。
それも家で飼っているのでは、なく 野生の猫
まぁ〜ウチの闇遊さんは、海馬さんにゾッコンなんで首輪を着けてまで飼う必
要性は、無いんですが海馬さん自身嫉妬深いから闇遊さんが自分以外の者
に笑いかけたり自分以外の者に気を取られるのが許せないんですよ〜




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