嫉妬 -Vol.2-
海馬がオレに内緒でイシズに会っている
それは、1度や2度じゃない・・・
バトル・シティで海馬は、イシズと会い
オベリスクのカードを託された・・・と言っていたが
それ以後も会っているとモクバから聞いた。
2人が今尚会っているなんてオレは、全く知らなかった。
きっと仕事の関係で会っているのだろうと思っていたが
どうもそうじゃないらしい・・・
海馬は、何日も屋敷に帰ってきていない
会社に設けられた海馬の私室にも泊まっていない
海馬が何処に泊まっているなんかオレは、知らなかった。
目の前の雑誌・・・
モクバや磯野を問いただして得た情報・・・
童実野町で一番高級なホテルに泊まっているらしい
そして深夜にイシズとそのホテルで会っているのだ
深夜に男と女がホテルに一緒にいるなんて体の関係が
なければあり得ない事だと思う
しかもイシズが朝 海馬が泊まっている部屋から出て来た
のを磯野が目撃していたのだ。
足元が崩れるのを感じた。
オレは、海馬に飽きられたのだ
オレには、海馬と見合った財産や権力なんて無い
海馬とどんなに躯の関係があっても結婚なんて出来無し
子供も生まれてこない・・・跡取りが出来ない
だから捨てられたのだろう
それなら一言「貴様には、飽きた俺の傍をうろつくな」って
言われた方が心は、傷付くものの諦められると思った。
そう思うと心の中にオレが今背負っている闇とは別の闇
が誕生する
イライラするムカつく
何も言わない海馬にも
潔癖な雰囲気を撒くイシズにも
ドス黒い感情・・・
頭の中を過ぎる2人の伽の姿
コンコン・・・
海馬が泊まっているホテルに出向き予めモクバから聞き出した
海馬の部屋のドアをノックすると
「誰だ?」の一言と共にドアが開いた。
神経質な男にしては、無用心な行動
きっとイシズだとでも思っているのだろう
生憎だが今日は、イシズはココに来ないモクバと磯野に足止め
をさせているから
「貴様・・・」
驚く海馬を尻目にオレは室内に入る
「オレ以外の人間でも来る予定だったのか?」
「否 そんな予定なんてない」
嘘を付くなよイシズを待っていたんだろう
「予定があるのならオレは帰らせてもらうぜ」
「久しぶりに逢った貴様をこの俺が簡単に帰すとでも思ったのか?」
海馬は背後からオレを抱き締め様とするがそれをかわし部屋の奥に
目に止まった背もたれの長い椅子
肘掛も付いている
磯野に聞いた通りの椅子・・・
「貴様がこんな所に来るとは、驚いたぞ」
「オレは、お前がこんな所に泊まっているなんて知らなかったからな
オレに隠し事でもあるんじゃないのか?」
出来るだけ冷静さを装うが2人がこの部屋で・・・と思うと表情が曇る
これは、嫉妬なんだ・・・判っている・・・
でもどうしようもないじゃないか?
捨てられるの判っているのに海馬の顔が最後に見たい・・・
捨てられるぐらいならオレが海馬を捨てる
遊戯は、背もたれの長い椅子をテーブルの傍に持って行く
「フン 貴様に隠し事だと?この俺が?ありえんな・・・」
「海馬この椅子に座ってくれないか?」
海馬の言葉を遮る様に遊戯は、海馬に指示を出す。
訝る海馬だが一先ず遊戯の指示に従い椅子に座る
「遊戯 何をする気なんだ?」
「両腕を背もたれの後ろに回しな」
理由を言わない遊戯の指示に更に従うと
ガチャガチャ
と手首に冷たい金属の様な感触が・・・海馬は、両腕を動かそうとするが動かせない
そうこうしていると片足を椅子の足に固定されもう片足も椅子の足に・・・
開脚した状態で固定される
「遊戯 貴様何を考えている!俺にこんな事してただで済むと思うな!」
怒気を孕んだ海馬の言葉に
「どう ただで済まないんだ?」
冷気を孕んだ遊戯の声
遊戯は、デスクの下に潜り海馬の開脚された足の間から姿を見せる
そして目の前のベルトを外しファスナーを下ろす
下着の中から取り出す海馬の怒張・・・
何日ぶりに見たのだろう
きっとこれがイシズを刺し貫いているのだろう
遊戯は、怒張の根元にコックリングを付けるとそのまま先端に口付けをし
裏筋を舐め上げる
括れた場所もちゃんと舐めるがその間にも茎を両手で扱く事を怠らない
先端の割れ目には舌先を差込刺激を与えると
「・・・くっ・・・」
押し殺したような海馬の声
海馬が感じている事が判る
遊戯は、更にその怒張を喉奥に誘い込み刺激を与え続ける
またそれを口から出すと舌を使い根元を舐めその傍の茂みをワシャワシャと貪る
手を離しても天を仰ぐ海馬の怒張
先程より大きくなっている
「ゆ・・・ぎ・・・きさ・・・ま・・・」
きっと開放したいのだろう
しかしコックリングによって開放する事が出来ない
遊戯は、口角を上げながら
「イキタイ様だな海馬?だけどイカせない」
デスクから出て来た遊戯は、自分のズボンと下着を脱ぎ去り下肢を外気に
曝しだす。
久しぶりに見る遊戯の下肢・・・
育ちきっていない遊戯の陰茎に触れたい
あの先から溢れだす甘い蜜を飲みたい
しかしそんな思いもこの現状では、叶わない
遊戯は海馬の膝の上に座ると両手をデスクに付き少し腰を浮かせると怒張を孔に
向かえ入れた。
「くっ・・・慣らさ・・・ないで飲み・・・込むのは貴様に・・・苦痛を与えるだけ・・・」
「あっ・・・ん・・・平気だ・・・ぜ・・・解し・・・来た・・・から・・・」
信じられない遊戯の言葉
根元まで怒張を飲み込むと軽く息を吐き出し軽く身震いをする遊戯。
久しぶりの中道の暖かい感覚に躯が震える
思うがままに突き刺し揺さぶりたい その最奥まで・・・
そしてこれで開放さえ出来たら・・・
しかし今日の遊戯の行動は、確実におかしい何を考えているのだ?
何時もの遊戯らしからぬ行為
何か思い詰めている様な気がする
何を思い詰めているのだ?
海馬には、全く判らないし遊戯もその理由を打ち明けない
ただヤミクモに腰を上下に動かす。
遊戯の荒い息遣い
止まる事の無い熱い喘ぎ声
海馬の怒張に絡み付き放そうとせず更に奥に誘い込もうとする内肉
堪らなく感じてしまう
これで遊戯の感じている表情が加われば・・・
しかしその想いを知っているのか遊戯は自分が感じている表情は、海馬には見せない
肘掛に自分の両手を乗せて動くのは、辛いだろうに
「はぁぁぁ・・・くうっ・・・ふぁぁぁぁぁ〜ぁぁ」
それでも遊戯は、腰を動かし続け達するとそのままデスクの上に凭れた。
「ゆうぎ・・・貴様・・・だけイクのは不公平・・・だと思わんか?」
「ふっ・・・そうだな・・・」
そう言うと遊戯は、海馬の怒張を抜くと下着を身に付けズボンを穿くと
椅子の背後に回り海馬の両手を拘束していた手錠を外してやる
「遊戯?」
海馬は、拘束から開放された両手首を摩る
そんな海馬をよそに遊戯は、デスクの上にナイフを置くと
「足のは、自分で外せよ・・・
それじゃオレは帰るぜ。もう2度とお前とは逢わないし逢いに来ないでくれ」
行為の後だけあって躯がダルイし真っ直ぐに歩けない
それでも海馬に捕まる前には、部屋を出る事が出来た。
きっとコックリングを外した瞬間に塞き止められていた射精感が躯中を駆け抜けて溜まっていた
精子が外に向かって大量に飛び出しただろうから・・・
そうなると直ぐには、後を追って来れない
ホテルの外まで何とか海馬に捕まる事なく出る事が出来た。
このままバス停まで何とか捕まりません様に・・・
むしろこのまま追いかけて来ません様に・・・
本当は、追いかけて来て欲しい
そんな思いを断ち切るかの様に急ぐ
嫉妬心から出た行動
それは、自己満足なんて言葉にはならなかった自己嫌悪の方があっているだろう
後もう少しでバス停だと言うのに足は動かなかった。
疲れてそのまま道の端に腰掛ける
きっと海馬に嫌われただろう・・・
そう思っていると急に躯が浮き出した。
「貴様 この俺にあんな事しておきながら この俺に2度と逢わないだと?ましてや
逢いに来るなとは、どういう了見なのか聞かせてもらおか?」
「かっ海馬!!何故!!」
「貴様の様子がおかしいと思ったからな何か思い詰めているかの様に見えた。
理由も無く貴様があんな事は、しないだろうからな問いただしてやろうと思ったんだ
俺の腕の中でな・・・」
海馬は、遊戯を抱き上げながらホテルに向かった。
「お前に腕の中なんてまっぴら御免だぜ」
先程とは打って変わって小さな声
「何故だ?」
「イシズを抱いた腕のなかんて・・・」
「イシズだと?何故あの女の名が出てくる」
不機嫌な海馬の声
「お前が深夜あのホテルで連日イシズと会っているんだろう
ましてやイシズが朝 お前の部屋から出てくる所まで目撃されているしな」
ちっ誰がそんな余計な事を遊戯に吹き込んだんだ?
「勘違いするな あの女とは何も関係ない
俺には、貴様だけだと何度も言っただろう?」
その後 海馬は、遊戯の誤解と必死に解く破目にあい
誤解を解いた後 遊戯の躯を何度も堪能し続け疲れて眠る遊戯を胸に抱きしめながら
「まさか貴様に嫉妬されていたとはな・・・本当なら嫌な気分になるんだろうが
そこまで貴様が俺を想っていてくれた事が判って嬉しいぞ」
遊戯ならどんな風に嫉妬するのかなぁ〜って思っていたんですが
思いつかない!!嫉妬する前に何か諦めてしまいそになるんですよ
自分の存在を否定してしまう様な感じで
・・・つうか遊戯よ自分で孔を緩めて来るって・・・どうよそれって!!
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