24.自宅でふたりきり
風邪だと言って自宅療養にしたものの 
俺の事を心配したティマイオスは毎日の様に
見舞いに来る
そしてその度にリンゴで造った見事なウサギの彫刻を披露してくれる 
ちなみにティマイオスにとってそれが一般的なリンゴ・ウサギだと思っているらしい 
言葉としては間違っていないとは思っう 
しかし・・・病気では無い身としては今この状況は・・・辛いモノがある 
実際 俺自身は健康そのもの
ただ今は発情期に入っていて 
性的衝動に駆られるのだ ただ一人の相手に 
その相手を傷つけたくないから自宅に戻ったのに 
その相手が毎日の様に見舞い来るものだから・・・
しかも一人で 自宅で2人きりだと何時襲ってしまうか解らない 
あの小柄で細身の躯にむしゃぶりつきたい
彼の奥まった場所に己を突き刺さし心行くまで揺さ振り熱を吐き出したい 
俺のモノだという証をその身に刻みつけたい 
そんな事を考え想ってしまう 
そして俺がそんな事を考え想っていると知ればお前はオレを蔑み罵声を吐き俺の
傍から離れてしまうのかもしれない 
それが恐ろしくて告白が出来ない

早く発情期が過ぎる事を
そして俺がお前を傷つけない事を今は祈るしかない

はぁ〜何故オレは毎日の様にクリティウスの自宅来てるんだ?
クリティウスが風邪じゃない事はヤツを見ていて解っているというのに
ヤツは何も言わないけど きっと発情期に入っているのだろう発情期がまだのオレ
にだって解るあのアメジストの瞳が熱を持っている事ぐらい

ダッタラ何故オレハ、ココニ居ル?

オレがココに居るとクリティウスが子作り出来ないでは無いか 
そう想うといたたまれなくなりティマイオスはクリティウスに

「あっオレもう帰るぜ」

告げると

「まだ早いじゃないか もう少しゆっくりしていけばいい」
ティマイオスの腕を掴む 

細い・・・俺が力を入れると折れてしまうのではないだろうか 

「クリティウス・・・オレは邪魔する気なんて無いぜ」
「?何が・・・だ?」 
解らないとでも言うかの様なクリティウスにティマイオスは
「お前 今発情期なんだろう?お前モテるから彼女とか居るんだろう
だったらオレなんか居たら子作り出来ないじゃないか」
なっティマイオスに発情期の事を気付かれていた! 
しかも勝手な思い込み付きで
今このままティマイオスを帰すと傷つけなくてすむが自分から離れて行く可能性だっ
てある

もしティマイオスが発情期に入ったら・・・

告白をして嫌われる事より
この先ティマイオスが伴侶となる女を自分の前に連れて来る事をクリティウスは恐
れた。

だったら今 この時この場でティマイオスを自分のモノに

そう思うと細いティマイオスを自分の胸の中に抱き締めた。
まるでクリティウスの胸の中が居所の様に違和感無く収まるティマイオス
「クリティウス?」
小さな唇が自分の名前を呼ぶ
まるで誘うかの様に
そして誘われるかの様に唇を重ねる

柔らかい・・・そして甘い・・・

だが急に唇を奪われたティマイオスは、苦しくて仕方が無い
クリティウスの胸元を叩き抵抗するものの口腔を舌で撫でられ次第に意識が朦朧と
してきた。
躯の力が抜けるとクリティウスは、ティマイオスの唇から自分の唇を離し肩に担ぎ上
げるとそのまま寝室へ
ベッドの上に降ろすと
「なっ・・・クリティウス何をする気だ?!」
焦るティマイオス・・・その様をクリティウスは、口角を上げながら
「俺は、お前の全てが欲しい
お前が発情期に入り女とSEXするのかと思うと虫唾が走る
ましてやその女との間に子供が出来るなんて許せん」
恐ろしいまでの嫉妬・・・
「クリティウス・・・オレは、まだ発情期に入ってない・・・」
怖い・・・と思った。
「ああ 判っている だがお前とて男だ発情期に入れば性的衝動に駆られる
お前と同じ時期に発情期に入る女が居るだろう・・・その女とお前は、抱き合う」
その言葉と同時に破かれるティマイオスの衣服
曝け出される肌理細やかな肌
触れるとまるで吸い付くかの様に手が離れない
気持ちがいい
この躯に自分の所有印を付ける事を思うともう我慢が出来なかった。
後は、ティマイオスが苦痛と恐怖で泣き叫ぼうが構って等いられなかった。
それ程気持ちが良かったのだ
「クリ・・・ティウ・・・何故・・・こん・・・」
「お前の事が・・・好き・・・なんだ・・・誰にも・・・しない」
ティマイオスはその言葉に この行為の意味を知る

ああ・・・オレもクリティウスの事が好きなんだ・・・
だからファースト・キスをクリティウスにあげたんだ
そしてクリティウスが他の女と一緒に居る所なんて見たく無かったから毎日ココに
来たんだ

「オレも・・・クリティ・・・好き・・・」
衝撃的な告白に膨れ上がるクリティウスの欲望
「はぁぁぁ・・・・ん・・・くぅ・・・んもうイキ・・・た・・・」
「ああイカセテやるさ」
激しく揺さぶられ吐き出された熱・・・
そしてティマイオスは、意識を飛ばす。
「まさかティマも・・・俺の事を・・・そうとは、知らず」
だが誤る気なんて無い
懺悔をするのならこれからすればいいのだから

エロなのか変態ネタなのか・・・
しかも「気持ち」の続編だし・・・
不明なものになってしまった。



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