長い夜
クリティウスに対する自分の気持ちに
気付いてから幾夜こんなに長い夜を
過ごして来た事か 
今尚クリティウスに自分の気持ちを
言えないでいる 
自分は女々しいと思う 
しかし嫌われたく無いのだ! 
彼に自分の全てを捧げられたら・・・ 

あの逞しい腕に抱き締められたら 
逞しい胸に直に触れる事が出来たら
互いの唾液を交換する程の激しい
口付けを交わす事が出来たら
クリティウスの熱を全身で感じる事が
出来たら

きっと自分は嬉しさと幸せの余り死ん
でしまうだろう 
長い夜が明ければ何時も通り
クリティウスに逢い剣の練習をしたり
たわいの無い
会話をしたりするんだろうな 

自分の欲望を隠して・・・




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