A happy wish-Vol.11-
A happy wish-Vol.11-
統べての予定の調整をつけたジークが海馬邸に訪れたのは、
事件解決の翌日 
「Mr.海馬 貴方と言う方はユウギを危険な目にあわせるなど
何と言う不手際 
そんな貴方にユウギをこのまま任せるのには荷が重いのでは?」
「貴様が変な事さえしなければこんな事にはならなかったのだ」
「変な事?キスごときでユウギが貴方に不信抱くのは、
日頃の貴方の行いに疑問を抱いている証なのでわ?」
この二人のやり取りを心中穏やかで無いユウギ・・・  

確かに海馬の行いに時折疑問を抱いているのも本当だ。 
彼は無表情のまま力任せにユウギを押さえ込み暴行紛いに自分を犯す
どんなに抵抗しても容赦し無い 
本当に自分は、この男に愛されているのだろうか?
それとも只の性欲処理の相手?

だがそれは彼の言葉が足らない為  愛情を上手く表現出来ない為だと
付き合っていく内に解った。 

「ユウギ 貴方は今幸せですか?」
穏やかな表情で訪ねて来るジークにユウギは頬を染めながら 
「ああ幸せだぜ」 
と答える 
「しかしMr.海馬  
まだユウギと婚姻の約束をしていないのに婚前交渉で子供を作るとは
獣と何等代わりは無いですね」
流石の海馬も黙るしか無かった。 
ユウギは苦笑いをしながら 
「あの時 キースとのやり取りでジークがオレを買わなかったら
今頃オレはどうなっていた事か・・・有難う」
「礼には及びません  私は当然の行いを行っただけです。」
貴方を見知らぬ者の手に渡る等 許せない事ですから
「それにMr.海馬が貴方に執着していたお陰で
Mr.海馬に恐れを抱いてる臆病者達は貴方を簡単に
買う事は出来ないのですから」 

逆を言えば海馬を恐れ無い輩に買われる可能性が有ったと言う事になる
そう思うと身震いがして来る 

「ユウギもし海馬に嫌気がさしたら何時でも私の所にいらして下さい
大歓迎しますよ」
「その時は頼むぜ」  
暫く雑談等した後 ジークは帰って行った。 





「ジークと行かなくて良かったのか?」
無表情で訪ねて来る海馬
しかしその瞳は不安そうで 
ユウギは軽く吹き出すと 
笑われた事で海馬の表情は、不機嫌なモノに変る
「オレにジークと一緒に行って欲しかったのか?」 

コイツは俺の気持ちを知っているくせに何と言う意地悪を言うのだろうか!
行って欲しくないのに決まっているだろう
貴様は、俺のモノだ!!

どちらが意地悪なのだろうか?
なかなか素直にならない海馬
「貴様が行きたかったのなら行ってもよかったのだぞ」

全くコイツは素直じゃないぜ 
夕べの方が素直だったぜ  

呆れながら 
「それじゃオレはエジプトに帰るぜ」
「なっ!何故エジプトに帰るのだ?!」
慌てる海馬にユウギは、少し意地悪く 
「エジプトに帰る準備をしてる最中に誘拐されたからな
それにお前はオレに傍に居て欲しく無いようだからな」
傍に居て欲しく無い・・・だと! 
そんな事があろう筈が無い
傍に居て欲しい
俺から離れないで欲しい

手が伸びユウギの腕を掴み抱き寄せる
「ユウギ 俺は夕べ言った筈だぞ
俺と共に未来を歩んで欲しい・・・と・・・」
「だったらジークと一緒に行けみたいな事言うなよバカ」
「ユウギ今一度誓え俺と共に歩むと一生涯傍に居ると・・・」
ユウギは、軽く溜息を吐くと
「誓うぜ」
きっとこの先いろんな難問にぶつかるだろう
だけど2人一緒ならどんな難問だって乗り越えられる
そんな気がする・・・・



キースは、どうなったかと言うとジークが腹いせにしっかり報復をし
ユウギをとても可愛がっていたイシズからもそれ相応の仕打ちを受けた
らしい・・・
マリク曰くイシズは、冷笑を浮かべていたそうだ・・・

何とか終わったぜ〜ってこんな終わらせ方で良かったのだろうか?
本当は、途中何回も話しの内容が変りかけ危うく裏行きになりそうにでさえなったんです。
場合によっては、奈落行きだったのかも・・・
でも出来たら表で終わらせたかったので・・・
それに闇遊戯には、幸せになって貰いたかったんで・・・
ここまでお付き合い下さいまして有難う御座います。<(_ _)>

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