Gelosia
「しようぜ」
机の書類や手にしていた書類を薙ぎ払われ開口一番にそれか・・・
こいつには、状況判断と言うものが出来んのか?
「しないのか?」
怒りの色を乗せたブルー・アイ
挑発的なレッド・アイ
「貴様には、状況判断と言うものが出来んのか?
ここは、会社だぞ
しかも俺は仕事中だ貴様みたいに
暇では、無い」
何時もなら会社にオレを連れ込んででもヤルくせに・・・
「遊んで欲しいのなら他をあたれ」
遊戯は、潔く乗っていた机から降り
下にばらまいてしまった書類を拾らい机の上に揃えて置いた。
「判ったぜ 他のヤツとする
邪魔してわるかった。」
そう言うと踵を返し扉に向かう
言うに事欠いて「他のヤツとする」だと!!
ドアノブを掴みかけた時 躯が後ろに倒れだした。
ドスン・・・!!
床に投げられる小さな躯
「ぐはぁっ!!」
一瞬呼吸が止まりそうになった。
「いっ・・・海馬!!急に何するんだ!!」
「貴様 この俺を前にして他のヤツとするだと・・・」
無表情で遊戯を見下す海馬だがその背後には、嫉妬の炎・・・
きっと知らないヤツが見れば恐れ戦くだろうが遊戯は、その炎を
『美しい』と思い見蕩れてしまった。
それが命取りだったのだろうか
胸倉を掴まれたかと思うとシャツを左右に引き裂かれた。
露になった褐色の肌
冷えた指先でなぞればビックと小さく震えた。
「貴様が誰のモノなのか今一度教える必要があるな」
冷笑を浮かべ遊戯の躯に圧し掛かった。
ヌプッグチュ・・・
「はぁぁ・・・んんん・・・うぅ・・・」
前戯なんて無かった。
遊戯のズボンと下着を一纏めに脱がずとそのまま海馬のペニス
が挿入された。
痛みと苦しさに蒼白になった遊戯だったが何度も緩慢な動きで
突き上げられ蒼白だった顔が次第に朱に染まりだした。
「ゆうぎ・・・何があった・・・」
床の上でのSEX・・・
怒り任せに遊戯を犯したが普段の遊戯らしからぬ行動に違和感
があった。
この男が理由も無く自分から誘うなんてそうそうに有り得ない
ましてやここは、会社の社長室・・・
ここでのSEXは、遊戯自身が一番嫌がる場所
誰が急に来るか判らない・・・と言うのが理由だからだ
だが実際は、自分の知らない顔の海馬に犯されるのが嫌なのだ
「う・・・ん・・・ふぁ〜んんん・・・なにも・・・ない・・・」
途切れ途切れに答える遊戯だったがそんな嘘なんて海馬には、
通用しない
浅い位置まで抜かれ
遊戯の小さいペニスの根元を握られる
「はぁぁいやぁ〜抜・・・ない・・・で!!!イキ・・・い」
逃げる熱に噴出したい熱におかしくなりそうだ
「奥まで欲しいのなら言え!!」
「レイプさ・・・そう・・・なったんだ・・・」
「なっ!」
レイプだと!!一体何処のどいつが遊戯を!!
「れも・・・マインド・・・・クラッシュ・・・して・・・た」
マインド・クラッシュだと・・・
海馬の脳裏に過ぎる思い出したくも無い苦い思い出
アレをまともに食らったのなら確実に廃人だな・・・
海馬は奇跡的に復活をしたもののマインド・クラッシュを食らった
者は、余程の精神力と自分の復活を信じてくれる相手が居無い
限り待っているのは廃人としての一生
自業自得とは、言え襲った相手の人生に哀れさを数ミリ分感じた
遊戯は、自分をレイプしようとした相手にマインド・クラッシュを食らわし
たもののSEXをしたい気持ちに火が点き
熱を冷ましたい一心で海馬の元を訪れたのだった。
「かいばぁ〜」
泣き出しそうな声に我に返ると本当に涙を零して泣いている遊戯
きっと早く楽になりたいのだろう
「遊戯・・・俺以外の誰と・・・SEXをしようとした?」
自分に怒りを覚えさせた先程の会話
「誰とも・・・した・・・く・・・ない・・・」
「だったら何故・・・」
「かいばぁがひど・・・事・・・言う・・・から・・・」
海馬が嫌がりそうな事を言い自分を襲わせたのだ
そうとも知らず海馬は、まんまと引っかかり遊戯を襲い犯したのだ
まさかこの俺が遊戯の策に引っかかるとは・・・
苦笑しつつもあの時は、本当に『遊戯が誰かの腕に抱かれるのでは
ないか』と言う不安に駆られたのだ
ペチッ・・・
両頬を軽く挟む様に叩かれる
「かいばぁ〜!!」
自分を犯している最中に他の事を考えるなんて許せない
膨れっ面に朱に染まった泣き顔
まるで子供の様な表情の遊戯・・・
「判った・・・いかせてやる・・・」
そう言うと後は、遊戯が気を失うまで互いを求めあった。
遊戯が誰のモノなのか思い知らせるつもりが自分が誰のモノなのか思い知る
ハメになろうとは・・・
遊戯をレイプ出来るのは海馬だけだと思う・・・
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