告白


もう一人の僕が冥界に帰って半年が過ぎた。
彼は、僕達と過ごした思い出を抱えて旅立った。
彼の心を占めていた海馬君との思い出は、
余りにも多かったのか僕の心に少し残して・・・
その思い出は、僕に心の変化を与えるモノとは
きっと彼自身気が付いてい無いのだろう
 
僕の心に与えた変化・・・
僕が海馬君の事を好きになる事・・・
 
もう一人の僕に対する罪悪感は、あるけど自分
の気持ちを抑える事が出来ない
もう一人の僕が感じた海馬君の熱を僕も感じたい
その気持ちだけで<遊戯>は、海馬の居る
海馬Co.へ向かった。
受付で海馬が居るのかどうか確認したら居るとの
事・・・
アポ無しで来たから追い返されると思っていたが
あっさりと通された。
余り来た事が無い場所なのに身体が海馬の居る
社長室に勝手動く
扉を開けると大きな特殊ガラスを背に海馬が仕事
をしていた。
僕と同じ年なのに別世界の人・・・
<遊戯>は海馬の前に行くが海馬は、<遊戯>
の方を見ない
「何の用だ?用があってココに来たのだろう?」
感情の無い声・・・
もう一人の僕には、感情剥き出しの海馬・・・
でも他の者に対しては、感情を出すのは無意味
とでも言うかのようだ
 
何時までも無言のまま立っている<遊戯>に
何かしらの違和感を感じるが見る気になれない
 
<遊戯>は、海馬の真後ろに立つと高級な皮の
椅子を後ろに引く
椅子には、キャスターが付いているので力の無い
<遊戯>でも自分より重い海馬を動かす事が出来る
そして真横に立つと海馬の身体を自分の方に向けさせる
「何がしたいのだ?」
それでも何も言わない<遊戯>
<遊戯>は、膝間付くと海馬のズボンのファスナーを
下ろす
別に驚く様子の見えない海馬
<遊戯>が何をしようとしているのか気が付いているのに
為すがままになっている
 
チュク・・・ピチャ・・・
海馬のモノに一心に奉仕をする<遊戯>
裏筋に舌を這わし括れた場所を舐め上げる
先端の小さな穴に舌先を差込み刺激を与える

これが遊戯の方だったらどんなに海馬にとって嬉しく欲情的
な光景だっただろう
しかし自分に奉仕しているのは、遊戯じゃないどんなに奉仕
をされても何も感じない
 
どうして彼のモノは、硬くならないの?
どうして勃起しないの?
僕じゃダメなの?
 
何の反応も示さない海馬のモノ
そんな<遊戯>の心を感じとったのか
「貴様が俺に対してどんな行動を取ろうとも俺が感じるのは
ヤツだけだ」
<遊戯>にとって酷な宣告かもしれない
それでも海馬にとって心から望むのは、遊戯だけなのだから
 
<遊戯>は、自分決死の行動が急に恥ずかしくなった。
居た堪れなくなりその場から立ち去った。
 
「クククッ・・・」
微かな笑い
 
ヤツは、気付いてい無いのか?
遊戯がこの世に復活をしている事に・・・
 

う〜ん何処が告白なんだ????




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