まるでダークネスだった時の兄の様・・・
亮の住むマンション・・・
そこで亮から貰っていた合鍵を使って室内に
亮の室内に見知らぬ女が居たら・・・と思う
気持ちを胸の中に抱きながら
でも室内には、誰も居なく何故か安堵の
溜息を吐く明日香だった。
暫くすると亮が帰宅をして来た。
一先ず亮がお腹を空かしていたらイケないと
思い明日香は、食事の用意をして待っていた。
そんな明日香を見て亮は、
「何の用で来たのだ?」
見下すように冷たく言い放つ
今一番自分の姿を見られたくない相手
「何って亮の事が気になって・・・」
亮がいままで自分に対して取った事の無い態度
に明日香は、驚きながら言う
オロオロする明日香・・・
「ただ・・・貴方の様子が何時もと違う様な気がした
から・・・どうしたのだろうって心配になって」
小さな声で告白する
「何だか亮らしくないんだもん」
その言葉に亮は、苦笑する
「俺らしくないだと・・・俺らしい俺って?
俺自身にだって判らないのにお前に判るのか?
答えられるのか?!!!
答えてみろ明日香!!」
亮の言葉に明日香は、何も答えられなかった・・・
そんな明日香に苛立ちを覚え亮は、明日香の腕
を掴むと寝室に連れて行きベッドの上に投げる
「きゃっ・・・っぅ・・・亮!何するの!!」
そんな明日香に馬乗りになると傍にあったロープで
明日香の両手首を一纏めに縛り上げる
明日香の顔が恐怖に戦く
「いやぁ!!!やめて!!!」
両足を思いっきり開かされ下着を一気に下げられる
愛撫なんて全く無い
上半身の服は着たまま
濡れて無いその場所に宛がわれる亮の熱く勃起したモノ
それがズズズズ・・・と挿入されて来る
濡れて無い場所に無理矢理差し込まれて痛いってもんじゃ
無い
双方合意での行為じゃない
まるで性欲のみを処理しているだけの行為
明日香の顔は、蒼白になり冷や汗を流しながら奥歯を
噛締め身体を駆け巡る激痛に耐えた。
痛みを味わっているのは、亮も同じ筈なのにその表情は
その痛みさえも快楽に変えているかの様に禍々しい笑み
を浮かべていた。
どんなに痛かろうが明日香の身体を知り尽くしている亮は
明日香から快楽を引き出す為に明日香の感じる場所を
擦り突き上げる
「ここに俺のモノが入っていると実感出来るか?」
亮は、明日香の下腹部を押さえる
それによってありありと感じる亮の熱・・・
蒼白だった顔が次第に朱に染まり出し
苦痛に歪められていた表情が悦楽の表情に
苦痛の声が嬌声に変わり
乾いていた陰部が蜜によって潤される
本当は、明日香に最高の快楽を与える為に彼女の細い
首を手をかけ様と何度も思ったがもし力加減を誤れば
彼女は、この世の人では無くなる・・・
部屋の中を熱い吐息と水に濡れた音・・・
互いの腰を打ちつけ合う音だけが支配する空間
明日香は、恋しい亮の名を呼ぶが亮は、明日香の名を
決して呼ばなかった。
何故だか呼んでは、ならない様な気がしたから
彼女は、自分にとっての聖域なのだろう
彼女には、今の自分を見られたくなかった
彼女の記憶には、『カイザー』だった頃の記憶だけが残って
いればイイと思った。
「はぁぁ・・・んん・・・ふぅぅぅぅんんん・・・」
グチュ・・・ニュチ・・・
「あああぁぁぁ・・・・りょ・・・」
乳首から流れ出すミルクを舐め取り吸われる
その行為に感じてしまう
何度 亮に抱かれたのか判らない
その感に何度も意識を無くしたのだろう
服を脱がされ両手首を拘束され
腰には、感覚なんて無い
ただ体内に感じる亮の熱以外麻痺して感じられない
明日香の声は、喘ぎによって擦れている
彼女にとって今の救いは、彼女の意識が無くなった時
彼が全ての拘束を解き彼女の全身を洗い清め
手首に出来た擦り傷を治療してくれる事・・・
彼が見せる今唯一の優しさ・・・
きっと彼自身どうしてイイのか判らないでいるのだろう
彼が己の力で道を切り開くしか無い
彼が本当の自分に戻り自分の元に戻ってくるまで
明日香は、どんな事にでも耐えるつもりでいた。