「馴れ初め」


「この奇妙な光景はどうだ。生涯唯一の敵と定めた男とオレは肩を並べて歩いている。

この場で貴様を倒してやりたい。そう考えているにも関わらずだ。」

「海馬。今は城之内君の事しか考えられない。」

「ふん。馬の骨にどうしてそこまで執着するのか判らんがまあいい。

ベストの貴様と戦わなければ意味はないからな。着いて来い。」

「海馬?」

「お友達を探してやろうと言っているのだ。」

 

 

「ここは?」

「サテライトシステムだけでは補えぬ所があるかもしれんのでな。童実野町の所々に

監視カメラを付けてある。そのモニタールームといった所か。」

廃ビルの一室にを海馬は入る。

見かけとは裏腹の部屋。

机と椅子。何十台というモニターが並んでいる。童実野町が見渡せそうだ。

 


「城之内君。何所にいるんだ。無事でいてくれ。」

遊戯は必死にモニターに目をやる。

その様子に海馬は言葉にならない苛立ちを覚えた。

先ほどの「人形」とのデュエルの時も感じた。

遊戯が膝を着いた時許せなかった。他のヤツに膝を着く遊戯が。

ヤツに膝を着かせるのはオレだけでいい。

その視線はオレだけに向ければいい。

フン。嫉妬か…。

オレの中にこんな感情があったとはな…。

 

 

モニターを見詰める遊戯の首筋に唇を這わせた。

「!!!海馬!何を!」

「モニターを観ていなくていいのか?」

「くっ。」

海馬…。なんのつもりだ。だが今は城之内君を探さなければ…。

モニターを見詰める遊戯の上着を取り去り、唇を移動させる。

下へ下へと。

手が黒のタンクトップの中に進入した。

「やめろ!なんのつもりだ!」

「馬の骨の事はいいのか?」

「城之内君は馬の骨じゃないぜ!第一こんな事されて探せる…んんっ…!」

海馬の指先が遊戯の背筋を撫で上げる。

遊戯の体がビクンと跳ねた。

抵抗しようとするが力が…入らない。

海馬は遊戯を机に押し倒した。

 

「やめ…ろ。」

「嫌だというには随分とイイ反応だな?遊戯。」

たくし上げた服から覗く胸の突起。

海馬は舌を這わせた。ぴちゃぴちゃと音を立てながら…。

…!思わず漏れそうになる声を遊戯は手で押さえる。

左手でもう片方の突起をなぞり右手はバックルへ…。

カチャカチャとベルトを外す音。

「かい…ば。何を…やめろ。」

制止の声も聞かず一気にズボンを下ろす。

先ほどからの刺激を受け遊戯の物は、先走りの蜜を滲ませていた。

 

「ココは嫌がっていないぞ。」

遊戯に聞こえるようにくちゃくちゃと音を立たせ、指先で刺激を与える。

ゆっくりと。緩く。遊戯がもっと求める様に。

海馬に体を蹂躙され、恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだ。

イヤなのにこんな事されたくないのに体が熱くてどうしていいか判らない。

押し寄せる快楽に飲み込まれないように遊戯は必死になった。

 

……強情な。

海馬は唇をずらしていき、遊戯自身に舌を這わせた。

「うっんん。あっ…。」

今度は我慢できなかった。

海馬の頭をなんとか押しのけようとするが力が入らない。

それどころか体の芯がどんどん熱を持ってくる。

「いや…ぁ。やめ…。…!あぁっ!。」

海馬が遊戯を口に含んだ。

「やだ…やっ。あっあっあぁ…っ!」

執拗な刺激にとうとう遊戯は自身を解放した。

遊戯に見えるようにゴクリと飲み干す。

手に残る蜜を朦朧とする遊戯の秘所へ…。

「痛っ…!何を…。」

「力を抜いていろ。」

押し広げる様に指で掻き回す。

「痛い。痛い。海馬やめ…。あっん。」

海馬は遊戯の弱い所を次々と見つけていく。

十分に広げ、そそり立った海馬自身を突きたてた。

「〜!痛い。海馬!いや…だ。」

先ほど見つけた箇所を攻め始めた。

遊戯の声が変化する。

「はぁ…ん。んんっ。」

その声に煽られるかのように一層深く突きたてる。

「やぁぁぁっ。海馬…かい…ばっ。」

「くっ。遊戯。」

遊戯は海馬のお腹に。少し遅れて海馬は遊戯の中に放った。

 

「遊戯?」

遊戯は気を失ったようだ。

「…ふん。溺れそうだ。手に入れた貴様を…オレは絶対に離さない。

オレが欲しいとお前から言わせてみせる。


キリ番500hitGETで「馴れ初め」を書いてもらいました。
私自身こういうネタが好きなので書いてもらった時、
大喜びしてしまいました。
風花様有難う御座います。

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