春爛漫
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朝 授業前に十代から
「相談にのってほしい」
と切羽詰った顔で言われたので
「いいわよ じゃぁ放課後でいいかしら?」
「助かったぜ!!」
本当に嬉しそうな顔・・・
妹が居たらこんな感じなのかなぁ〜
なんて思えるぐらい可愛い存在なのだ
翔や三沢・・・いやアカデミアの生徒の中
で十代が女の子だと知っているのは明日香
だけ・・・
とは言え明日香だって最初十代が女の子だ
と知らなかった
ただ十代に初潮が来たので女の子だと気が
付いだけ・・・
「十代?」
森の中を左右見渡しながら十代を探すと
ガサガサ・・・
「明日香〜!!」
頭に葉っぱをいっぱい付けて身の丈程の草むら
から慌てて飛び出してくる十代を咄嗟に抱きと
める
可愛い十代
本当に妹みたい!!
それに子犬みたい!!
思わずギュ〜と抱き締めると
「あっ明日香〜!!くるじぃぃぃ・・・・」
明日香の豊満な胸に顔を埋める感じで窒息
寸前・・・
慌てて十代を放してあげると
ゼェゼェ・・・と息継ぎをしだした。
明日香の胸は一歩間違えれば凶器でしかない
「あっそうだ!十代 私に何か用事があったん
じゃないの?」
明日香にそう言われ思い出したかのように
「明日香 吹雪さんって好きな人いるの?」
・・・・?何故 兄さんの名前が・・・・?
「吹雪さんの好みって明日香みたいに綺麗な
顔か可愛い顔で胸が大きくてスタイルのいい人
が好きなのかなぁ・・・」
まさか・・・と思うけど・・・????
「十代 もしかして兄さんの事好きなの?」
恐る恐る尋ねると顔を微かに朱に染めコクンと頷く
きゃ〜可愛いよ〜
って思いつつも
「兄さんに好きなタイプって聞いたの?」
ううん・・・左右に振られる首
「だったら思い込みだけで決め付けない方がいいかも
しれないわよ」
「だってオレって胸無いし体系だって見た目だって男っぽ
いんだぜ・・・
それに吹雪さんに近寄ってくる女の人って皆顔良し
スタイル良し 何処から見ても女って解るじゃん」
確かに兄に近寄る女の人は顔もスタイルもいい
でも兄から声をかけた相手では無い
勝手に寄って来るのだ
フゥ〜
「仕方が無い兄さんに好みのタイプ聞いてあげる」
可愛い十代の為だもん力になってあげたい
お姉さん気取りの明日香だがもし吹雪と十代が
ふっついたら十代の方がお姉さんになる・・・
吹雪の事をあ〜だこ〜だと言っていると
「何話してるの??」
いきなり現れた吹雪に明日香も十代も固まってしまう
しかも吹雪は、何故かしっかりと十代に抱き着いている
のだ
次第に真っ赤になっていく十代
顔から湯気が出るのではないだろうか?って思う程だ
「兄さん どうしてここに?」
咄嗟に吹雪から十代を確保し自分の背後に隠す
十代の心臓はドキドキのパクパク状態
あっ・・・十代く〜ん〜
抱き締めていた十代を見事に攫われてしい何だか寂し
い感じ・・・
「う〜ん 何だか噂されている気がしたんだ」
本当は十代の後をつけていたのだがまさかそんな事は
言えない言えば明日香に怒られる
「兄さんに聞きたい事があるんだけど・・・」
ドキドキする十代の心臓
「なんだい?」
「兄さんって好きな人いるの?」
こっ好みのタイプを飛ばしていきなり本題!?
「居るよvvvv」
聞かれて嬉しそうな吹雪
その反面 落ち込みモードの十代
「も〜本当に可愛くてvvvこのプニプニ感がいいんだよなぁ〜
やっぱり女の子は、これぐらい可愛くないとvvvvv」
嬉しそうに十代を抱き締める吹雪
・・・・????はぁい???今兄さん何て言った?
「にっ兄さん 今何て言ったの?」
「? 本当に可愛く・・・?」
十代を抱き締め御満悦の吹雪
「そ〜じゃなくその後!!」
「プニプニ感?」
「その次!」
「女の子?」
「そう!!何で十代が女の子だって解ったの?」
驚きながら詰め寄ると
「え〜だって最初からだけど?」
マジですか?誰も十代が女の子だって気が付かなかったのに
「誰も十代が女の子だって気が付かなかったのよ!!」
「恋の力だよ〜だって僕は恋の魔術師だもんvvvv」
ハートを一杯飛ばしている吹雪
吹雪に抱き締められ予想外な言葉を聞いて十代の意識は
既にヤバい状態・・・
「ねぇ〜十代君は僕の事どう思ってるの?」
僕は素直に気持ちを言ったんだよ
「あっあっ・・・オっオっオレ・・・吹雪さんの事好き・・・」
あ〜沸騰寸前だわ・・・
でもギャラリーが居る事を忘れてる・・・
何だか居づらくなってきた明日香はそのまま退散
あの2人見てたら亮に逢いたくなっちゃた
今頃部屋に居るのかなぁ〜vvv
御二人さんお幸せに
明日香が気を気かして姿を消した事に気が付いた吹雪と十代
ここから先 吹雪がどう十代を口説くか・・・
皆様の御想像にお任せします。
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