Love consultation |
プルルルルルルルルルルルルル・・・・・
帰宅時間を見計らった様に鳴り出す電話
しかし亮は、その電話に出る事無く無視をしていたが余りにも
シツコイ・・・
余りにも煩いしシツコイ電話に根負けして出ると
「りょ〜vvv 出るの遅いよ〜!」
テンション高々の親友・・・
お酒でも飲んだのか?って疑いたくなるがこのテンションの高さは何時もの事
試合で疲れている亮は有無を言う事無く電話を切ろうとすると
「うわ〜!!!!!切らないで!
聞いて欲しい事があるんだよ〜」
「何だ?」
不機嫌丸出しで吹雪の方を見る
こういう時 相手の不機嫌な顔を見て話しをしないとイケないなんてテレビ電話って不便かも・・・
と内心思う吹雪だった。
「その前に亮って日増しに極悪人顔になってない?
そんな顔で明日香に電話してないよね」
明日香が心配しそうだよ〜
「大丈夫だ・・・お前の前だけでしかしていない・・・」
その一言けっこう傷つくかも・・・
「それで俺に聞いて欲しい事って?」
一向に吹雪の方を見ようとしない亮
本当は明日香に電話なんてしてない
吹雪に言われなくても自分の顔が怖い顔をしている事は気が付いている
亮って嘘吐けないタイプだよね
明日香に全然電話してないくせに
「僕 好きな人出来たんだ
その事を言いたくて」
軽く溜息を吐くとやっと本題を話し出す
「恋人がやっと出来たのか?」
「う〜ん まだ恋人じゃないんだよ
その子の気持ちまだ知らないから
僕の片思いってやつかな?」
その子・・・年下か・・・
「お前が片思い?信じられんな」
ここに来てやっと吹雪の方を見る亮だった
吹雪も先程のテンションが嘘の様に落ち着き払った態度
「僕だって本気になるとなかなか告白
なんて出来ないよ」
「恋の魔術師と呼ばれているのにか?」
苦笑する亮に吹雪も苦笑しながら
「亮も明日香に簡単に告白出来なかっただろ?」
そう言われ自分と明日香が付き合い出した時の事を思い出すとやはり自分も今の吹雪と同じで告白なんて簡単に出来なかった
告白したとして相手が自分の事を何とも思って居なかったら・・・
それでも友達の関係で居られたらいいが気まずくなったら避けられるかもしれないのだ
そう思った日々を思い出す
「ああ・・・俺にも今のお前と同じだったな」
「それにその子があんまりにも純な子だから」
幸せそうな顔
「俺も逢った事あるのか?」
「悔しいけど亮の方が僕より先に逢ってるよ」
プ〜と頬を膨らませながら言う吹雪に亮は苦笑してしまう
「だがそのままだと何時になっても告白なんて出来ないぞ」
「そうだね 何とか告白するきっかけを作るよ」
ああ・・・やっぱり亮に言ってよかった
何だか心の荷が降りた様な気になるよ
もし聞いて貰えてなかったらどんなアクション
相手に対して起こしたのか解らない
「まぁお前に好かれてそいつには可愛そうだがな」
「えっ!!それどう言う事???
僕に好かれて寧ろ喜ぶべきだと思うよ!!」
「?どうしてだ」
「だってこんなに男前に好かれるんだよ〜
女の子にとって嬉しいでしょ?」
吹雪がどう言う男なのか知っている
見せかけはチャランポランな所は有るが本気になると一途な面を持ち合わせている
確かにコイツに一途に思われる女の子は幸せだと思う
その後は互いの恋愛論を語り合うだけだった。
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