03.天上院吹雪
フイに亮の部屋に姿を現した悪友
天上院吹雪 
彼が来るとロクな事が起きないが一緒に居て退屈しない男でも在るが何時もの如く用件をなかなか言わないので痺れを切らせて亮が尋ねると待ってましたと言わん表情 
勝手知ったる他人の家(こう言う場合は家では無く部屋か・・・) 室内に備え付けられている小さなキッチンからブラックコーヒーとカフェオレの入ったマグカップを手に亮の傍へ 
散々勿体ぶっていた話しの内容が惚気話と自慢話
それを延々1時間は聞かされただろう その間にコーヒーを3〜4杯飲んだと思う 
「?」
躯が芯から熱い
躯に起きる身に覚えのある違和感 
性的衝動 
まさか目の前に居る吹雪に欲情したと言うのか? 
ありえない感情 だが躯に起きているのは性的衝動なワケで目の前に居るのが明日香ならこの衝動理由が頷けるのだが・・・ 
「この薬 遅効製だと聞いていたけど・・・」
吹雪の手には掌にすっぽり納まる程の小さな小瓶が!!
「吹雪 お前・・・」
「亮がイケないんだよ 試験勉強とか何とか理由つけて明日香をほったらかしにするから〜」
悪戯っ子の様な表情を見せる吹雪 
確かにここ暫く明日香をほったらかしにしていた事は認めよう 
しかし亮だって好き好んでほったらかしにしていたのでは無い 
そんな事を言えば唯の言い訳でしかないが 

まさか?

性的衝動を抑えながら
「明日香が・・・?」
「ブ〜はずれ〜! 明日香がこんな事するワケ無いじゃない」
はずれた事が嬉しいのか吹雪は満面の笑み
「その催淫剤は一度抜いたからって治まる様な代物じゃないから」
「何でこんな事を・・・」
息が次第に上がって来る
先程より熱が上がった事が解る
「何で? 明日香は僕の大切な超可愛い妹なんだよ
そんな妹が寂しそうにしているのを兄として黙って居られなかったの」
そう言えばこいつは《超》が付く程のシスコンだったのだ
「明日香に寂しい思いをさせた罰だからね〜」
そう言いながら掌をヒラヒラと振りながら部屋を出ていく吹雪 
彼の背を忌々しい思いで見つめる亮 

さぁ〜て亮をこのままにして置くのも可愛そうだから明日香に連絡してあげないと

吹雪は携帯電話を取り出すと明日香に電話をかけた。

性的衝動に堪えながら亮は自力でベッドに横たわり
昂りを解放するべくズボンのファスナーに手をかけようとした時
「亮!」
息を切らせながら飛び込んで来る様に入って来た明日香
その髪は乱れている事からどれだけ彼女が急いで来たのか窺い知れる
「明日香 どうして?」
「亮が過労で倒れたって兄さんから連絡があったの」
だっ誰が過労だ!!

ベッドに横たわる亮の頭を抱え上げ自分の胸に押し当てる
「大丈夫そうで良かった・・・亮あまり無理しないでね」
安心しきった様な声
しかし安心するのは、まだ早いと言うもの 亮は吹雪によって催淫剤を飲まされているのだ
顔に当たる柔らかい感触 
欲望の対象者にそんな事をされたら理性なんてあっという間に消え失せるってものだ 
胸の谷間に顔を埋めたまま亮は明日香を抱き締めベッドに押し倒す
「りっ・・・亮!」
いきなり押し倒された明日香は何が何だか良く解らないといった表情を浮かべる
その間にも亮の手は休む事無く明日香の躯を撫で回す様に動き回る
その手が制服の上着の中に差し込まれ肌に触れられた時
「亮 やぁっ!どうしたのよ!」
明日香が抵抗する声を上げた時には既に制服の上着は全開にされノースリーブの服は捲くり上げられていた。
何という手際の良さなのだろう 地肌に温かい湿った感触 亮はブラを上の方に押し上げると露になった乳首に吸い付く
「はぁ・・・うん・・・亮」
明日香は何とか亮を押し退け様とするがその手首を掴まれ亮の下肢に触れさせられる
「!!」
布越しにでさえ感じとれる膨脹し硬くなっているモノ
「亮・・・」
次第に朱に染まり出す明日香
「吹雪に催淫剤を飲まされたんだ 明日香に寂しい思いをさせた罰として・・・」

兄さんが・・・私の為に 
「・・・いいわよ・・・」
恥ずかしいのか横を向く明日香
「えっ」
言われた内容が一瞬理解出来なかった亮だっが
「唯の性欲処理行為の様になってもいいのか?」
「それは・・・嫌だけど 解放しないと辛いでしょ?
それに私 亮に触れてもらいたいの 亮の熱を感じたいの」
「明日香 俺も明日香の熱を感じたい」
久しぶりに感じる互いの熱 この快楽をよく我慢したものだ 
熱く溶け出した蜜に自分の放った精子が混じりあい陰部から流れ出す様の何と淫媚な光景か
更に息を乱し四肢を投げ出す明日香の姿に煽られ先程 放ったばかりの熱が鎌首をもたげながら熱く溶けた場所へ侵入して行く 






隣で意識を飛ばして深い眠りについている明日香の寝顔を見つめながら  全く吹雪が何を考えているのか解らない だがヤツの事だ
「明日香の為だよ」って言いそうだなぁ
まぁ明日香に催淫剤を飲まさなくて正解だな 

「当然だよ 明日香に催淫剤なんか飲ませたら僕が襲ってしまうよ」




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