Probleme-1-

Probleme
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「亮様 新しく入りました。 天上院 明日香です」
メイド頭 孔雀 舞が新人の紹介の為 屋敷の主てある亮の前に来た
「初めまして天上院 明日香です」
明日香は笑顔で屋敷の主 丸藤 亮に挨拶をしたものの
「ああ・・・頑張ってくれ」
の無表情での一言 亮の部屋を後に年若いメイド頭の孔雀 舞が
「驚いたでしょ?ごめんね今神経張り詰めた状態だから」
「大丈夫です。確か明日エド・フェニックスとの公式デュエルが在るんですよね」
「詳しいのね」
「そんな事無いですよ でも亮様って凄いですよね
デュエルアカデミア卒業後すぐにプロになられて しかも負け知らず
人それぞれですけど亮様に付いた呼び名が
『カイザー亮』や『ヘルカイザー亮』なんですもの」
慌てて否定するがそんな明日香
「あら?詳しいのね 貴女もヤルクチなの?」
舞に少し驚いた表情をされ
「嗜み程度に・・・ でも舞さんだって伝説のデュエリストじゃないですか
ミーハーだと思われるかもしれませんが有名なデュエリストを二人も前に
どれだけドキドキしているか・・・」

目の前に居る孔雀 舞は女性デュエリストなら目標にしたい存在なのだ
そのうえ類いまれなる美貌の持ち主で気さく
厳しさと優しさを併せ持つ
そんな彼女が今自分の傍に居る上に自分の雇い主が丸藤 亮なのだドキドキしない方が
おかしいと言うモノ

明日香は自分の胸を押さえながら言うと
「嬉し事 言ってくれるじゃない」

舞は一先ず明日香にメイドの仕事について簡単に説明すると洗濯場へ明日香を連れて行く
「早速で悪いんだけど洗濯がまだ片付いて無いの お願い出来るかしら?」
目の前に積まれた洗濯物の山に驚きながらも
「はい」
と返事をすると舞は早速洗濯場に居たメイドに明日香を紹介した。

天上院 明日香・・・
亮と同年代 デュエルの腕前は不明だけど話し相手には打って付けかもvv 

舞はメイドの仕事では亮の事を『様』付けで呼ぶがメイドの仕事以外では呼び捨てにしているのだ
それは、既に亮からも了承済み
まさか試合でも『様』付けするわけにもにいかないからだ。

これからの事を考えると楽しみな舞
一方 明日香の方は洗濯をしながら 


何とかしてお金を貯めて兄さんを探さないと
でも住み込みのメイド募集なんてラッキーだったわ
ここを辞めて出ていかない限り衣食住の心配は無いし貯金だって出来る
早く兄さんを見つけ出さないと・・・
兄さんのとんでもない性格の被害者が出てると大変だもん 

三年前に行方不明になった兄を探す為に必要な軍資金を稼ぐ為に住み込みのメイドのバイト
をしだしたのだ

それにしても亮様って本当に兄さんと同じ歳なの?
何だか大人びてて兄さんと同じ歳には見えなかったなぁ って言うか生活環境の違いも有るし
兄さんの方がただ子供っぽいのかもしれない




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