日常

カキンカキン・・・

剣同士がぶつかり合う音

騎士なら常日頃からの鍛錬を怠るワケには、
いかないとばかりに練習をするティマイオス

そんな生真面目なティマイオスの剣の稽古に付きあう
クリティウス

 

他の騎士から見れば日常的な光景

若い士官にしてみれば一度自分達にも剣の稽古をつけて
貰いたく遠捲きにして見ている

ティマイオスにしてみれば当然若い士官の剣の稽古に
付き合い指導をしてあげたいと思っている

しかしクリティウスがそれを許さない

若い士官の剣の稽古なんて中流の騎士でも出来ると言い
張って聞かない

 

「クリティウス!!オレの剣の稽古に付きあうなら

手加減なんてするな!!」

ティマイオスの死角に入るとクリティウスは決して襲ってこない

それでは意味が無いのだ

「貴様の死角に入れる敵なんて早々に居るとは思えんな」

だから襲う必要性が無いのだと言う

こんなやり取りも日常的に行なわれ

ヘルモス達からは『夫婦喧嘩』扱い・・・

その喧嘩を収めるのヘルモスを見るのも日常的になっている

 

 

他者に見せる日常的光景は、いろいろあるけど

やはり2人の時にしか見せないのもあるワケで・・・

2人きっリになるとクリティウスはティマイオスの潰れた片目に
キスをし舌を這わせる

それに感じクリティウスの服に皺が出来るほど掴んでしまう

「いい・・・いい加減・・・やめ・・・」

治療の一環だと言って毎日毎日舐められても何の治療なのか

解らない

震えるティマイオスを愛おしそうに眺めながら

 

願わくばティマイオスの瞳が治り今一度俺を

見つめてくれますように・・・

 

日常的な心の祈り・・・

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