ささやかな休日(Back Version)
膝の上に座る遊戯を背後から抱きしめながら久しぶりに嗅ぐ遊戯の匂いに気持ちは、安らぎを感じていた。
しかし・・・
「せ・・・っ瀬人!!何処触ってるのよ!!」
身を捩り逃げ様とする遊戯
それもその筈、海馬の方手は、遊戯の胸を服越しに弄りもう片手で太股を撫でまわしていたから。
「ミニ・スカートなんか穿いて俺を誘ったでは、ないか」
それにどれだけお預けをさせられていたか
「貴様先程から良い匂いさせているが」
「あっ汗かいたからシャワーを浴びてきたのよ・・・」
肩に何度も口付けながら太股より更に中へと手を進める
「準備万端って事か・・・俺としては、汗の匂いをさせた貴様を抱くのも平気だが」
貴様の汗の匂いなら俺としては、歓迎だからな
「なっ・・・あっ・・・」
遊戯の細い腰を抱えスカートを捲り上げ下着をずらす。
「俺のモノが早く貴様の中に入りたいと言っているのでな」
「やぁ!!!」
ジーという音がしたかと思えば陰部にあてがわれるモノの存在に遊戯は、強く目を閉じる
「クッ・・・力を抜け・・・」
そう言いながらも遊戯の中に突き進む
濡れてない場所への挿入故に簡単に先に進めない
「やはり濡れてないとキツイな」
それだけじゃない元々遊戯のソコは、狭いのだ
小さな躰 細すぎる腰
遊戯とデートすれば父兄と間違われる事数回・・・
最奥に到達すると遊戯の躰が慣れるまでキツク抱き締める
背中に自分を抱き締める相手の温もりを感じる
もしこの相手が自分の目の前に居たのなら自分もその相手を抱き締めるのに・・・
「あっ・・・せと・・・」
自分も彼を抱きしめたいと言いたいのに言葉にならないモドカシイ気分になる
しかし遊戯の途切れ途切れの言葉を
「動くぞ」
強請る言葉だと思った海馬は、遊戯の腰を揺らしながら己が自らも突き入れる
「やぁ!!やめ・・・いや・・・あああぁぁ・・・」
遊戯の拒絶の言葉も今の海馬にしてみれば嬌声でしかない
熱い粘膜に刺激され肥大して行く海馬のモノ
感じは、するものの今のは、同意の上での行為では、無い
ただ中を圧迫されて苦しくて仕方が無い
上下に揺さぶられていた躯をキツク抱きしめられたかと思うと中に在る
海馬自身がビクビクと震え出し熱いモノが吹き出してきた。
力無く海馬の胸に凭れ掛かる。
背に感じる温もり
中に感じる存在
それなのに目の前に居ない・・・
やった事無いけどまるで一人でやっているのと変らないと思った。
「こんなの最低だよ・・・瀬人一人で楽しんだだけじゃない・・・」
小声での罵声
「貴様とて感じていただろう?」
否定は、出来ないけれども
「目の前に瀬人が居ない・・・そんなの嫌よ」
もしやるのなら瀬人を目の前にしてやりたい
そんな遊戯の訴えに今尚中に納められている海馬が反応してしまう
「はぁ・・・ぁ瀬人・・・」
「貴様が可愛い事言うからだ」
「可愛いだなんて・・・あっ」
繋がったまま方向転換をさせられる。
その際内を擦られ思わず感じ声を上げてしまう。
「そうだな貴様の感じる顔を見ながらヤル方が俺も感じる
今度は、貴様の要望通り貴様の顔を見ながらやらせてもらおう」
今度は、目の前に瀬人が居る・・・
遊戯は、海馬にキスを強請りながら自ら腰を揺らし始めた。
「ふぅ・・・ん・・・」
互いの吐息さえ奪い合う様なキス
少し唇が離れると
「まさか貴様からこんな熱烈なキスをしてもらえるとは・・・」
ニヤリと笑みを浮かべる海馬に
「スケベ」
とだけ言い返す。
ああ・・・彼のこんなヤラシイ表情が見れるのは、私だけなのね
海馬の頭を抱き抱え汗の浮かぶ額に何度でもキスをする。
サラサラの茶色い髪は、汗で湿っている
それは、きっと自分も同じなんだろう。
汗で濡れた背を服越しに撫でられ気持ち悪いのか気持ち良いのか解らない。
ただ腰を強く掴まれた時に彼がもう限界なのだと・・・それだけ解った。
「くっ・・・うぎ・・・イクゾ・・・」
「あぅ・・・きて・・・私の内・・・に・・・」
ドクドク・・・と熱いモノが放たれるのが解る。
余りの熱さに怖くなって逃げてしまいそうになる。
でも腰を強く掴まれて逃げる事が出来ない。
脱力した躰を彼の広い胸に靠れさせていると
「明るいうちから貴様の乱れた姿が見れ様とは、思っても居なかったぞ」
うっ・・・確かに外は、まだ明るい
「貴方がスケベ心を出すからでしょ・・・」
「貴様が誘うからだ」
「誘ってなんか・・・」
顎を掴まれ上向きにさせられると啄む様なキスをされる
「明日の午前中まで休みだったな?」
「えっ・・・?ええ・・・そうだけど」
口角を上げて嬉しそうな海馬の表情を見ていると何故か否な気持ちになる
「あっ!!!」
膝裏から通された腕が双丘の下をあてがわれる。
まるで椅子を連想してしまう。
海馬は、そんな状態のまま立ちあがると遊戯と繋がったまま寝室に足を運んで行く。
「あっやぁ〜瀬人!!まさか・・・」
「ククク・・・貴様を存分に味わえる場所に移動するだけだ」
そんなに締め付けるとベッドまでもたないぞ?
最後の言葉は、耳元で囁かれる。
腕に力が入らないのに・・・それでも海馬の首に自分の腕を絡めて何とか支えてみる
「底無しエロ魔人・・・」
唯一彼の耳元で囁く事が出来た。
彼の顔を見る事は、出来ないけど。
どうせスケベな笑みを浮かべているのだろう
やるなら壊さない程度でやってもらいたい
否・・・明日の私の仕事に影響が出ない程度にやってもらいたい・・・
彼の仕事への影響?そんなの影響に出ない!
出るとしたら寧ろスッキリ気分爽快で仕事に励んでいるだろうから。
近付いてくるベッド・・・
これから起きる事への喜びと恐怖の狭間で心が揺れながらも遊戯は、海馬の躰にしがみついた。