夏の定番?

 


「暑い日は、冷たいアイスが美味しい」と相棒が言ってた。

確かに暑い日に食べるアイスは、美味しいと思うけど別に暑い日じゃなくても美味しいと思う。

 

海馬邸に向う途中遊戯は、涼を求めコンビニに立ち寄った。

最初は、ジュースやお茶類を見ていたが店の一角に在るクーラーケースに目が止まった。

クーラーケースを覗き込めばいろんな種類のアイスが所狭しと入れられている。

その時相棒である<遊戯>の言葉を思い出したのだ。

 

いろんな種類のアイスを見ながらフイに目に付いたのは、シンプルなミルクアイスバー。

遊戯は、ケーラーケースからミルクアイスバーを1本取り出すとそのままレジに向った。

レジ袋にアイスを入れようとする店員に「そのままで・・・」とだけ言い会計を済ませると店外へ。

そのままバス停に向い。

海馬邸方面に向うバスに乗る。

バス車内は、冷房がガンガンに掛かっており正直寒かった。

車窓を眺めていると程無くして見えて来た海馬邸。

ブザーを押し海馬邸付近のバス停で降り先程買ったアイスを舐めながら海馬邸に向う。

 

 

 

 

 

この暑い中 車を向わせると言ったのにそれを断った遊戯。

仕事が未だ終わってないので遊戯には、申しワケ無いが待ってもらっている。

しかし・・・ヤツが舐めているアイスにどうしても目が行ってしまう。

別に欲しいワケでは、無い。

それに目が行くのは、アイス自体にでは、無くアイスを舐める遊戯の口元。

小さな紅い舌を覗かせて舐める様子がどうしても情事の時の事を思い出させるのだ。

海馬は、暫く仕事をするフリをしてアイスを舐める遊戯に口元に魅入っていた。

アイスの先端を小さな口に納めたり舐めたり根元付近まで溶けたアイスを舐め上げる行為が

そそられる。

(あの口で・・・あの舌で奉仕されたい・・・)

急に湧き起る欲望。

一瞬だが自分のモノに奉仕する遊戯の姿が見えた。

それに自分の下肢にあるモノが熱を持って来ているのも自覚出来たのだ。

遊戯がアイスを食べ終え棒をテーブルの上に乗せてあるティッシュの上に置くと海馬は、立ち上がり

遊戯の隣に腰を降ろす。

「海馬仕事は、終わったのか?」

自分に向けられる微妙な表情。

それは、仕事が終わっていれば嬉しいが終わっていなければ寂しいが入り混じったモノ。

きっとそんな表情は、無意識でやっているのだろう・・・

そんな遊戯が可愛く愛おしく感じてしまう。

「遊戯口に少しアイスが着いているぞ」

蒼い瞳を細めながら言うと

「えっ!何処!!」

慌てて手の甲で拭き取ろうとする。

その手の動きを阻止すると海馬は、遊戯の口角に舌を這わしゆっくりと自分の唇を遊戯の唇に重ねる。

アイスを食べていた所為か少し遊戯の口腔内は、冷たいし甘い。

チュッチュッ・・・

何度も各度を変えて重ねられる唇。

互いの唇が少し離れると

「貴様が俺を誘うから・・・」

「オレにお前のを舐めろと?」

「良く解っているな」

「お前の膨らみがオレの足に当たっているからな」

それに自分もアイスを食べながら(これが海馬の熱だったら)と思ったのだ。

「だったら・・・」

ニヤッと笑みを浮かべる海馬に

「スケベな顔だぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ん・・・はぁ・・・」

ピチャピチャ・・・チュッ・・・

「クッ・・・」

海馬の下肢に蹲る様な形で遊戯は、海馬のモノに奉仕をする。

先程自分が食べていたアイスより大きな海馬のモノ。

先端から滲み出る白濁とした粘液を吸い上げる。

(相変わらず変な味だぜ)

それでも遊戯は、小さな口に収まりきらない海馬のモノに奉仕を繰り返す。

「海馬の熱くて大きい・・・」

必死になって口腔内に収め様とするが余りの大きさに悪戦苦闘する遊戯。

そんな遊戯をウットリとした表情で見ていた海馬は、

「貴様がさっき食べていたアイスの様に冷たかったら死んでいるも同然だろう。

それにそれだけの大きさがないと淫乱な貴様を悦ばせる事なんて出来ないだろう?」

海馬がどんな表情でこんな事を言っているのか気になり少し盗み見した。

潤んだ熱のある蒼い瞳が自分の方に向けられているでは、ないか。

こんな潤んだ熱のある瞳で見つめられるなんて事は、そうそうに無い。

 

海馬のヤツなんて顔してるんだ。

あんな顔でよく恥かしい事をズケズケと言えるもんだ。

こんなに大きくて熱いモノがアイスバーなワケないだろ?

むしろホットドックだぜ・・・

 

でも海馬が言う様に自分は、これに刺し貫かれる悦びを知っている。

多分海馬のモノじゃないと快楽に陥る事なんて出来ないかもしれない。

海馬のモノに奉仕するにつれて自分の中に沸沸と湧き起る熱。

それが下肢に溜まり出す。

早く海馬をイカセテ海馬に自分のモノを弄って貰いたい。

それなのに海馬は、なかなかイってくれない。

篭り出す熱に眩暈を覚える。

我慢が出来ない。

遊戯は、海馬のモノを扱いている手を片手でだけ自分の熱が篭る場所に移動させ

自らファスナーを降ろし熱を外気に晒す。

 

遊戯が己のモノに奉仕しながら自らのモノを扱く様を海馬は、楽しそうに見ていた。

普段の遊戯では、見る事の出来ない痴態だから。

それが余りにも淫奔で綺麗に見えたから。

「かいば・・・もう・・・」

嬉々としてそそり立つ海馬のモノ。

何時まで奉仕してもイってくれないソレに遊戯は、音を上げてしまう。

「何だ もう終わりか? 俺をイカセタイのなら貴様の中でイカセたらどうだ」

 

オレの中?

海馬を口でイかせなくても良いのか?

これをオレの中に入れても・・・

 

ボンヤリとした表情で海馬のモノを見ていた遊戯だったが欲望に心が支配されフラツキながらでも

立ち上がると自分の下肢を覆う衣類を脱ぎ去り自ら海馬の腰に跨り出した。

 

小柄ながらも美しい姿態に酔いしれてしまう。

早くこの小さな躰の中に自分の熱を埋め込みたい。

こんなに淫奔な遊戯を前に我慢が出来ない。

 

そうは、思うもののこんな遊戯を目にするなんてそうそうに無い。

もう少し楽しみたい。

もう少し観賞したい。

そんな思いが勝り海馬は、自ら動こうとしない。

 

遊戯は、未だ解されいない蕾の入り口を海馬の熱で解しにかかる。

元々奉仕中に息づき収縮を繰り返していた場所。

それに遊戯自身の先走りの蜜と海馬の蜜とが潤滑油の代わりをしているので充分に潤っている。

ゆっくりと落とされる細い腰。

ズブズブと飲み込まれて行く熱。

内壁を擦られ思わず零れ出る歓喜の声。

欲しかったモノを与えられて遊戯の中は、海馬のモノを締め付ける。

 

海馬の肩に手を乗せ自らの腰を動かす遊戯。

海馬は、されるがままになっていたが次第に欲求不満になる。

本来能動的な自分に受動的なのは、性に逢わない。

こんな遊戯は、そうそうに見られないので好きな様にさせたいと思うが自分で遊戯を味わいたい。

我慢の限界・・・

遊戯に自分をイカセロと言って置きながら。

屁理屈だと思う・・・

だが俺が動いても遊戯の中でイッてしまえば遊戯が俺をイカセタ事に変りは、無い。

そう思うと海馬は、自分が動きやすい様に遊戯をソファの上に押し倒す。

 

海馬からの激しい律動に遊戯は、達してしまう。

それなのに海馬は、イってくれない。

遊戯からの締め付けは、海馬に快楽を与えた筈なのに。

否元々海馬の1回が長いのかもしれない。

「ユウギ・・・堪え性の無い・・・」

自分の下で軽く意識を飛ばしている遊戯。

(全く俺をイかせる前に貴様が先にイクか?)

それでも遊戯を突き上げれば反応が返って来る。

「う・・・ん・・・あ・・・」

微かに動く瞼。

後もう少しであの紅い瞳が見れる。

熱で潤んだ紅い瞳が!!

「あっ・・・ん・・・」

艶ある声を上げる遊戯。

「かい・・・ふあ・・・」

「俺は、未だ達して無いぞ」

海馬に追い立てられて遊戯は、2回目の解放を果たす。

そして海馬も遊戯の中に果てる。

 

1回で終わる筈も無い海馬。

深く眠る遊戯の躰を揺さぶり満足するま貪る。

 

 

目が覚めた遊戯から苦情を言われているのに海馬は、何処吹く風。

「貴様の下の口は、俺のミルク・バーを心いくまで食べる事が出来たのだから問題無いだろう?」

とアッサリ言う。

「そ・・・それは・・・」

そうなんだけど・・・でもやり過ぎだと思う。

腰が痛くて仕方が無い。

現に立ち上げる事が出来ずベッドの上に居るのだから。

「何なら貴様の上の口にも俺のミルク・バーを味あわせ様か?」

「それは、御面こうむるぜ」

腰が痛くて動けないのだから。

「貴様の腰が良くなったら好きなだけ咥えさせてやる」

耳元で情事の時にしか聞けない声で言われたら肯いてしまう。

オレは、よっぽどアイスもミルク・バーも好きなんだと認識させられた様な気がした。



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