お尋ねします!
「あのさ・・・海馬」
珍しくオドオドした感じの遊戯。
海馬は、書斎の皮張りの椅子に座りパソコンに向って仕事中。
「何だ?」
眼鏡越しに上目遣いで見ると遊戯の顔が朱に染まっている。
「あっ・・・いや・・・別に後でもイイ・・・」
そう言うとソファに座り用意されていたクッキーに手を伸ばす。
明らかに何時もと様子の違う遊戯。
「遊戯 こっちに来い」
そんな遊戯を前にして仕事なんて出来るわけない。
「でも・・・仕事中だろ?」
「貴様のそんな態度を見ていたら仕事なんぞ 出来るわけが無い」
有無を言わさないかの様に遊戯を見据える蒼い瞳。
その瞳に誘われ遊戯は、立ち上がり海馬の元へ。
遊戯が海馬に横に立つと海馬も椅子を回転させ遊戯の方に向く。
海馬の膝の上に乗り左右の肘掛に膝を乗せ座る遊戯。
海馬は、遊戯に何度の自分の膝の上に座らせる事を教えた。
最初は、恥かしがっていたが今では、自分から乗ってくる。
そんな遊戯褒美だと言わんばかりに何度も啄む様なキスをする。
「遊戯 俺に何を聞きたい?」
甘く囁かれる様なトーンで話しかけられ背筋がゾクゾクしてしまう。
「今日・・・クラスの女の子から・・・」
そう言って学生服から取り出されたイチゴの絵柄が入った小さな未開封の包み。
それを見た海馬の表情は、一瞬にして固まってしまう。
「こんなの貰ったんだけど 使い方が解らないんだぜ」
その言葉に緊張した気持ちが脱力してしうまう。
遊戯が言うのには、放課後クラスの女子と他愛の無い話しをしていたら段々雲行きが怪しくなり
次第にエッチな話しに・・・
その中の一人がカバンから取り出したモノに一同黄色い声が上がったらしい。
だが遊戯には、それが何か解らなかったので尋ねたら
「遊戯君にそれあげる 後で<武藤>君に聞くといいよ」
と言われ馬鹿正直に<遊戯>に尋ねると真っ赤になりながら
「そう言うのは、海馬君に聞くと使い方とか教えてくれるから〜」
慌てながら言ったらしい。
自分が何を貰ったのか解らないけど<遊戯>の慌てぶりと女子の話しからにしてそれは、恥かしいモノ
だと言う事は、理解出来たらしく海馬に何て聞けばイイのか解らず困っていたのだと言う。
無知と言うか無垢と言うか・・・
まぁ古代にこんな代物なんて無かっただろうしアノ神官が着けていたとは、思えん。
海馬は、軽く溜息を吐くと
「それは、コン○ームと言うモノだ。」
「コン○ーム?」
キョトンとした表情の遊戯。そんな表情の遊戯が可愛くて仕方が無い海馬。
「貴様と俺がベッドの上でやっている時に使うモノだ」
言っている事が瞬時に理解出来たのか一瞬にして耳まで真っ赤に染めあげる遊戯。
「でも・・・」
そんなのを着けてやった事が無い。
「当然だろ?俺と貴様には、必要無い。俺は、貴様の中を俺の精液で満たしたいのだからな。」
顔中にキスを繰り返しながら
「これは、貴様の中を俺の精液で満たすのを邪魔する道具だ。」
「こんなので・・・?」
信じられないとでも言う様な表情を浮かべる遊戯に
「では、試してみるか?」
「?」
言うが早いか海馬は、遊戯を抱えながら立ちあがる。
「うわ〜!急に立つなよ!」
必死になって海馬の首や腰に両腕と両足を捲きつけしがみつき密着度を増す。
海馬の言葉によって遊戯の中心部分は、微かに息づき出しているのにこの密着では、更に息づいて
しまう・・・
+++
ベッドの上に降ろされた遊戯。
海馬もベッドの上に乗ってくるがそのままベッドヘッドに凭れ掛かりベルトを外し前を寛げるとおもむろに
自分のモノを取り出し遊戯が見ている前で扱き出す。
みるみる内に力強く立ちあがるソレに遊戯は、喉を鳴らし食い入る様に見詰める。
(遊戯に見られているだけで簡単に立つとは・・・)
自分は、余ほどあの紅い瞳に犯されているのだろう・・・と苦笑せずには、居られない。
大人の男のモノとして完成されたソレに遊戯は、『触れたい』『舐めたい』『飲み干したい』と思ってしまう。
海馬にそう躾られたから・・・
次第に自分の躰がどうしようもなく熱に犯される。
潤んだ紅い瞳が自分のモノに注がれている間に海馬は、遊戯が持って来た小さな袋の端を少し噛み片手
で開封する。
微かに鼻につく甘い香り・・・
(ほう これがこのゴムの香りか・・・)
所詮は、ゴムの匂いを消すために作られたまやかし。
反対側が透けて見えるピンク色の平たい円形のモノを取り出すと海馬は、袋状の突起を掴むみ器用に
自分のモノに被せて行く。
何時もと違う色になる海馬のモノを不思議そうに見詰めていたが心の中では、早く海馬のモノを口に含み
たくて仕方が無かった。
無意識の内に恐る恐る伸びる手。
その手を掴まれ
「そんなに俺のモノに触りたいのか?」
口角をニヤリと上げた海馬に問われ肯いてしまう。
(ククク・・・調教は、順調の様だな・・・)
「これが欲しいのなら己の服を脱げ。脱いだら好きなだけ味わえばいい」
一瞬戸惑ってしまう。今迄自分で脱ぐなんてしてないから・・・何時も海馬が求めるまま彼が脱がして
いたから・・・でも目の前にソソリ立つモノが欲しい。
それにそんな欲求に自分が耐えられるワケが無い。
何時もは、冷たく感じる蒼い瞳が熱い・・・
ああ・・・あの瞳は、何時もオレと一緒に居る時は、熱いんだ・・・
・・・アノ瞳ニハ、逆ラエナイ・・・
恥かしいのに・・・遊戯は、海馬が見ている前で衣服を脱ぎ。それをベッドの下へと落とす。
次第に露わになる遊戯の華奢な裸体。
恥かしいのか中心部分を押さえながら・・・
「遊戯 隠すな。隠すと言うのならコレを触れさせるワケには、いかない」
「そ・・・そんな・・・」
潤んだ瞳に朱に染まった顔で困った様な表情を見せる遊戯。
未熟な自分のモノと大人として完成された海馬のモノが余りにも違うから恥かしくて見られたく無い。
「どうする遊戯?」
こんなの意地悪だ。
そう思っていても欲望に逆らえない。
遊戯は、隠していた中心部分を晒す事にした。
立ちあがっている茎の様なソレ。
「俺のを見て感じたのか?貴様の躰は、欲に対して素直だな」
指し出される手に遊戯は、自分の手を重ねるとそのまま掴まれ引き寄せられる。
「かいばぁ・・・もう・・・」
「ああ・・・好きなだけ味わえ」
触れるだけのキスをすると自分に全てをさらけ出した褒美として堅くなったモノを触れさせる。
何時もとは、明らかに違う海馬のモノ。不思議気持ちで眺めてしまう。
先端の小さな袋を見ながら
「かいば・・・これって・・・」
「それは、《精液溜り》だ。」
「それって?ナに?」
やはり知らないのか・・・
「奉仕していれば時期に解る」
頬に触れる何時もは、冷たい指先が温かい。
遊戯は、目の前に在る海馬に軽く口付けると舌先を使いチロチロと舐め出す。
鼻に付く甘い香り・・・何時も海馬から香る事の無い匂いと舌触りに困惑する。
それでも奉仕する事を止め様と思わない。
海馬に感じて貰いたいから・・・
チュク・・・ピチャ・・・
「ふぁ・・・はぁぁ・・・ん・・・海馬のおおきぃ・・・」
紅い髪に宛がわれる手。
「旨そうな顔をするんだな・・・」
「んん・・・味なんて・・・解んなぁ・・・い」
だって海馬のモノを覆っているモノが邪魔で・・・仕方が無い。
「だがイイ顔しているぞ・・・くっ・・・」
口の中に迎え入れられる。
ゴムが薄い所為か舌の動きがハッきりと解るが何だかモドカシイ。
遊戯の舌の動きをちゃんと感じたいのに・・・
遊戯は、一度口の中から海馬の熱を出すと
「どうした?」
「これ・・・変で嫌・・・」
精液溜りを摘まみながら言う。
ゴムが邪魔して海馬の熱の先端に舌先が挿し込めないのだ。
それに海馬の熱が零す蜜の味だってして来ない。
何だか物足りない。
「海馬コレ外してぇ・・・」
潤んだ瞳で懇願されても今は、それを拒む。
遊戯にこのゴムの役目を教えるために・・・
「ダメだ。俺がイクまで我慢しろ。俺をイカセタラ自由にすればいい」
遊戯の頭を撫でながら言うと
「お前をイカセタラ・・・自由にしていいんだな」
「ああ」
海馬をイカセタラ・・・この熱をオレの躰で感じたい。
その気持ちで遊戯は、海馬の熱にムシャブリついた。
「クッ・・・ハァハァ・・・」
微かに当たる海馬の熱い吐息。
海馬から発せられる熱に浮かされながら遊戯は、自ずと自分の活き付く熱に触れ扱き出す。
その光景を見ながらニヤリと口角を上げ堪能する。
何時もは、凛とした遊戯が自分だけに見せる痴態。
しかも遊戯が男のモノを咥え奉仕する姿なんて誰が想像出来る?
己が自ら咥える様なんて自分以外見る事は、無い。
海馬の下腹部が微かに痙攣をする。
射精が近い証。
「ゆうぎ・・・」
遊戯は、海馬から放たれる粘液を余す事の無く飲みこもうと喉の所まで迎えいれる。
程無くして海馬の熱が口腔内で跳ねる。
跳ねるのだが・・・何時もなら喉に放たれる生温かい熱が放たれていない・・・
今口腔内から海馬の熱を出したら顔に精液が掛かるのは、解っている。
だけど確認したかったから口の中から出してみた。
袋状の突起に溜まっている精液・・・それを見た時言い知れぬ怒りに似た感情が遊戯の心を支配する。
幾分体積が小さくなっている海馬のモノ。
遊戯は、海馬のモノを覆っているゴムを取り外しながら
「こんなの邪魔だぜ・・・」
小声で呟く。
「遊戯?」
「海馬がオレに感じた証をこんなモノに邪魔されなんて不愉快だ!」
海馬に突き出される精液の入ったコン○ーム。
それをどうしろと言いたい?と言いたそうな海馬だったがきっと遊戯は、これの処理の仕方が
解らないのだろう。
遊戯の手から受け取ると口の部分を縛り傍にあったゴミ箱に投げ入れる。
「だから俺と貴様には、必要無いと言っただろう?」
「ああ・・・あんなのがあったら海馬のを飲む事が出来ない・・・」
今も起立している海馬のモノに舌を這わしながら
「オレは、直に触れたい・・・」
チュッ・・・
「海馬がオレに感じた証を飲みたい・・・」
そう言ってしゃぶり付く。
「そんなにソレが気に入っているのか?」
「海馬のモノだから・・・」
何て可愛い事を言う口なのだ!
先程抜いたばかりなのに体積が増して来る。
「ハァ・・・んん・・・海馬のさっきより大きい・・・口に入んないぜ」
ジュルジュル・・・と音を立てながら先端に吸い付く。まるでストローで精液を吸い出そうとしているかの
様に。
(クソ〜我慢できん!)
自分のモノにしゃぶりついている遊戯を押し倒し今度は、海馬が遊戯の熱に貪り付く。
「ああああ・・・・ヤァ〜そんなに激しく吸わないで!!イク・・・イッちゃうからぁ〜」
「2〜3回吸っただけでイクとは、早いな」
口元を拭いながら遊戯の足を広げ腰を抱え上げる。
「ココをこんなにヒクヒクさせて・・・弄らなくても充分に入りそうだな」
欲望の全てを受け入れる場所。今は、弄っている余裕なんてない。早くこの中に入りたいのだ。
「かいばぁ・・・来て・・・海馬のでイッパイに満たしてぇ」
「行くぞ」
「うん・・・ああはぁぁははぁぁぁんん・・・ふぁ〜ん」
ゴムの存在によって海馬の精液を飲めなかった所為か遊戯は、淫らに海馬に絡みつき吐精を促そうとする。
(クッ・・・気持ちイイ・・・)
「かぁはぁっ・・・かい・・・もっと・・・もっと・・・」
腕と足を海馬の躰に絡ませ自ら腰を揺らす。
+++++
一体何回イッタのか解らない。
互いの躰に付着する精液。
「なぁ・・・何で・・・あんなの着ける必要が在るんだ?」
海馬の腕の中 遊戯は、ウットリとした気分で尋ねると。
「子供を作らない様にする為のモノだ。それに性病予防にもなる」
「せいびょう?」
「貴様には、関係ない病気だ。」
「ふぅ〜ん」
既に眠そうな遊戯の返事。
「眠いのだろ?もう寝ろ」
抱き寄せてやると嬉しそうな表情を浮かべながら肯きまたたく間に可愛い寝息が聞こえて来た。
貴様以外抱きたいと思わぬこの俺に一生俺しか知らぬ貴様が性病に掛かるワケないだろう?
しかし遊戯からコン○ームを見せられた時正直誰かの要らぬ入れ知恵か・・・それとも・・・と危惧したが
使い方を知らないからだとは、驚いた。
だがその結果見た事の無い遊戯を見る事が出来て楽しんだのだからそれは、それで良しとしよう・・・
海馬も襲い来る睡魔に諍う事をせずにそのまま眠りについた。