奴隷


ジャラジャラ・・・

床の上を歩く度に擦れあう金属音。

否 床の上を歩かなくても引っ張られただけでも擦れた音を立てる。

「ククク・・・似あっているぞ遊星」

鎖の先を嬲りながら楽しそうな笑みを浮かべてコッチを見ている紫の瞳。

「悪趣味・・・」

ぶっきらぼうにソッポを向きながら悪態をつけば

「その悪趣味に付き合っているのは、誰だ?案外お前自身そういうのが好きなんじゃないのか?」

(冗談じゃない!!誰が裸に鎖付きの黒皮の首輪なんかはめたがるものか!!)

だが何を言おうが今のジャックには、通用しない。

彼を何に対して機嫌がいいのか解らない。

滅多に機嫌の良い彼を見る事なんて無い。何時も上っ面だけ機嫌の良いジャックを見る事は、あっても。

「遊星 こっちに来い」

聞こえているのか聞こえていないのか何の反応も見せない遊星。

後者の方が正解なのだが・・・自分から意識を逸らしている事が幾分気に入らないジャックは、手にしてた

鎖を引っ張り遊星の気持ちを自分の方に向けさせる。

鎖を引っ張られた事により意識が戻ったが遊星にしてみれば不意に引っ張られた事により無様にだが床に

倒れてしまった。

「イタタタ・・・危ないだろ!!」

苦情を言えば

「貴様が俺から意識を離すのが悪い」

と言い返される。

確かにジャックから意識を離していたがそれは、ジャックの事を考えていたからであって・・・

それを上手く口に出す事が出来ない・・・出してしまえば楽なんだろうが口下手な自分が何を言っても相手

には、通じないと思った。

だから口篭ってしまう。

「遊星 コッチに来い」

再度呼び寄せる。今度は、聞こえてるのでジャックの傍まで立って行くと遊星の躰に触れながら

「体格的に問題は、無いが貴様は、もう少し肉を付けた方が良い」

そんな事を言われてもサテライトでバランスの良い食事なんて取れるワケが無い。

少し浮き出たあばらを舐め上げられ軽く歯を立てられる。

擽ったいような痛い様な曖昧な感覚が背を駆け上る。

お尻に回れていた手が引き締まった双丘を撫でまわしその内1本の指を蕾の中に埋めこまれた。

「あっ・・・つ・・・ジャック・・・イタ・・・」

濡らされていない指がいきなり入って来たので苦痛に顔を歪め苦情を言えば。

中に入っていた指を抜かれてしまう。

ジャックは、己のズボンの前を寛げながら大人の男として完成されたモノを取り出し。

「遊星 口でしろ。上手く口で出来たのなら褒美をやろう」

口角を上げて言うジャックに

(何てスケベそうな顔をしているんだ・・・だがその顔を見せるのは、オレだけ・・・)

そそり立つモノにゆっくりと屈みながら触れる。

それが自分に与える快楽を思い出しながら・・・

全裸であるが故に遊星の躰に起る異変は、顕著に見て取れる。

(俺のモノを見て感じたのか・・・全く淫乱な躰だ。)

遊星の躰を自分好みに反応するように調教をしたのは、紛れも無く自分なのだ。

「・・・ハァフ・・・ンンン・・・」

舌を使い亀頭を舐め茎の部分は、手で扱く。

最近では、上手くなったが当初は、何度柔らかい場所に歯が当たって痛い思いをした事か・・・

遊星の小さな口では、仕方が無い事なので余り文句が言えない。

(それにしても・・・)

今の遊星の格好・・・まるで王に平伏し忠誠を誓うか媚を売る奴隷の様では、ないか。

ジャックの中にある征服欲に火が灯ったのか量を増したモノが遊星の口を攻める。

「ジャック・・・いきなり大きくなった・・・」

「貴様の痴態の所為だ」

「・・・えっ・・・?ングンンン・・・」

後頭部を押えられ喉奥まで咥えるさせられる。

そのまま激しく揺さぶられ喉奥にジャックの先をぶつけられ苦しくて仕方が無い。

苦しさからか涙が流れ出る。

飲み込めないでいる唾液が口の端から流れ出て顎を濡らす。

「くっ・・・」

短い呻き声と共に口の中のモノがピクピクと反応し熱いモノが勢い良く流し込まれる。

青臭くてネバネバしたモノが苦しくて、もがくが離れる事を許してくれないのかしっかりと押えられてしまう。

全てを出し切って漸く自由にされた。

「ゲホゲホ・・・」

苦しさからか咽返り唾液と共に白いモノまで少し床の上に吐き出してしまう。

「全く俺のモノまで吐き出すとは」

苦笑しながら遊星の方を見ると、声にならない抗議の瞳が向けられる。

「俺をイカセタ事には、変りが無い。」

差しだされた手。それが意味する事が解っている。

解っているからこそその手に自分の手を重ねる。

ジャックの膝を跨ぐ様にすればそのまま腰付近まで自分で行く。

「触れてもいないのに・・・」

小年と言うには、成長し大人と言うには、まだまだ発育途中の遊星のモノは、既に蜜を零しながら自分の力

だけで立っている。

「うるさい・・・お前のだって・・・」

オレが触れる前から立ってたクセに・・・

 

 

 

自ら双丘を開き後孔にジャックの先を押し当て何度も上下し解しにかかる。

『自ら解し入れてみろ』とジャックに言われた時どうすればいいのか解らなかった。

腰を掴まれそそり立つモノの上に誘導され何度も亀頭の先を押し当てられた。

それによって解され次第にジャックのモノが飲みこまれて行った。

自分がジャックに行う愛撫は、全て彼によって教えられモノ。

彼が喜ぶ様に・・・彼好みにされた。

解れきた後孔に少しずつだが飲み込まれて行くジャックのモノ。

しかし太い場所は、中々飲み込めない・・・

苦戦していると

「どうした?何時までそうしているつもりだ?」

そう言って遊星の両太股を払いのけるとバランスを崩しそのまま最奥まで自分の男根を飲みこませる。

襲い来る快楽の波を真ともにくらった遊星は、声にならない声をあげ細い躯を小刻みに震わせながら目の

前に在る逞しい上半身に抱きつく。

軽くイッテしまった・・・ジャックの腹部に付着した粘液がその証。

軽くだがイッタ事に変り無くジャックを包み込む内肉が絡みつきながら締め付ける。

「・・・くっ・・・そんなに締め付けるな・・・」

途絶え途絶えに文句を言うがその顔は、熱に浮かされた様に見えた。

(何とかイクのを堪える事が出来たが・・・ココまで俺を気持ち良くさせるのは、コイツだけだろう・・・)

「遊星 俺にしがみついていても貴様が辛いだけだが・・・」

あくまでも動く気が無い。否 キングである自分が動く必要が無いと言っているのかもしれない。

ゆっくりと腰を上げると内肉が彼のモノを離したくないと言わんばかりに絡んで行く。

彼のモノが通りすぎた場所は、物足りなさが残る。

腰を下げると喜んで煽動する。

自分でも解るぐらい淫らだ。

 

のけぞりながら自ら腰を動かし快楽を貪る。

遊星の躰が上下に動く度に首元から胸元にかけて伸びている鎖がジャラジャラとひっきりなしに鳴り続ける

その鎖に手を伸ばし掴めば遊星の体温によって温められていた。

「遊星 俺の・・・俺だけの性の奴隷となって俺が与える快楽にだけ貪欲になれ」

「・・・はぁ・・・あぅ・・・はぁぁ・・・」

どんな顔してそんな台詞を吐いているのか熱に潤んだ蒼い瞳で盗み見すれば熱に犯された紫の瞳と目が会った。

ジャックもまた性を貪欲に貪る遊星の顔を見ていたのだ。

 

(何てスケベな顔してるんだ?キングらしくもない・・・ああ・・・そうかお前は、オレが与える快楽に溺れて

いるんだよな・・・)

そう思うと余計ジャックのモノをリアルに感じてしまう。

内にあるモノが膨らんだ様に感じて苦しくなる。

「えっ・・・あぁぁぁ・・・・」

細い腰を掴まれ下から突き上げられる。

自分が動くより激しい。

暫くして躰の奥で熱いモノが弾けるのを彼の胸に寄りかかりながら感じた。

何て男だ・・・自分がイキそうになったから動いただなんて・・・

それなら最初っから自分で動けば良いのものを全くとんだ不精者だ。

だが背に回され腕が気持ち良い。上下に動くジャックの胸。首筋に当たる彼の荒い息が擽ったい。

この温もりがもう少し続いて欲しい・・・と願う。

 

 

(なぁジャック・・・知っているか?お前は、オレにお前だけの性の奴隷になれっていうけどそれは、無理って言う

もんだぜ・・・だってオレ達は、互いが互いの性の奴隷なんだからな・・・)


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