イくときの顔、なかなかそそられるぞ


アイツは、俺の腕の中でどんなにイイ顔をしているのか解らない。

まぁアイツ自身知るよしも無いが・・・いい加減どんな顔をしているのか自覚させる必要性が在る。

アイツのイクの時の顔がどんなに俺をそそるか・・・

だがどうやってアイツに自覚させるかが問題だ。

俺自身アイツのイク時の顔が好きなのだ。その顔を見れないのは、不愉快極まりない事。

 

いろいろと考えていると不意に目の端に光るモノの存在を確認する。

(ああ・・・これを使えばアイツに自分のイイ顔を見せてやる事も俺自身アイツのイイ顔を見る事が出来るな。)

 

 

 

++++

 

「・・・ん・・・」

頭が少し痛むし視界がぼやける。

ハッキリとしない意識の中、遊星は辺りを見渡す。

長い椅子が壁面に並び室内は、それほど広くない。

見慣れているような見慣れていない様な曖昧な景色。

どう言う訳か腕が動かない。自分の腕を・・・手首を見れば天井付近から吊されている皮のベルトに繋げられ

ている輪で固定されている。

「遊星 気が付いたか?」

カツカツと靴音を響かせ歩いて来る男。

「ジャック・・・」

紫の瞳を楽しそうに歪めさせ自分を見下ろして来る。

「いい様だな」

指先で頬を撫でられゾクッとしてしまう。

「遊星 お前に今の状況を把握させてやろう」

そう言うと目の前に大きな等身大の鏡を置く。

その鏡に写る自分姿に遊星は、大きく瞳を見開いた。

 

鏡に写る自分の姿・・・一糸纏わぬその姿に遊星は、身を捩り隠そうとする。

「ジャック!!何のつもりだ!!」

余りの光景に意識がハッキリとした遊星は、ジャックを蒼い瞳で睨み付ける。

だがジャックは、涼やかな瞳を投げかけ

「いい加減お前がイク時どんなにイイ顔をしているのか自覚させようと思ってな」

「・・・なっ・・・」

ジャックは、ゆっくりと遊星の背後に回り首筋を撫で上げながら

「お前は、自覚してない様だから、お前が俺に見せる全ての表情を見せてやろうと言うのだ。

だがその表情全ての中でお前がイく時の顔が最高にイイ表情になる。俺好みのな・・・」

ジャックの声が次第に甘い声へと代わる。

首筋を上下していた指先が遊星の肩や脇腹を撫で出す。

「あ・・・っ・・・」

指先が触れなくなった首筋に熱い吐息を感じる。

チュッと吸い上げる音と濡れた感触。脇腹を撫でていた片手が胸を弄る。

鏡に写る光景・・・遊星の首筋に顔を埋めるジャック。だが紫の瞳は、鏡に写る自分を見ている・・・

まるで捕食者の如く。

その光景から顔を反らそうとすると空いている手で鏡の方を向けさせられ

「目を反らさずに見ていろ。お前が俺の手によってどんな顔をするのか」

くぐもった声で言われる。

 

(何て顔をしているんだ・・・)

首筋と胸を嬲られているだけなのにダラシナク開けられた口から取り止めなく唾液が流れだし蒼い瞳が熱で

浮かされている。

(こんな顔をしているのか?オレは・・・何時もこんな顔をジャックに見られているのか・・・)

誘っているつもりなんてないのに「お前は、俺を誘っているのか?」等と言われていたが確かにこんな顔を見せ

られていたら誘っていると誤解されても仕方が無い。

「自分のイイ顔を見て感じたのか?」

耳元で囁かれる声。何の事を言われているのか解らなかった。

「何だ・・・気が付いていないのか?お前のココは、触れられても居ないのに蜜を纏い己の力で立ち上がって

きているぞ」

顎を掴まれ鏡に写る下肢を見せられる。

ジャックの言う通り遊星の男根は、触れられても居ないのに微かに震えながら蜜を纏い自力で立ち上がって

きていた。

「淫乱だな」

ククク・・・と喉の奥で笑う様な声を出され恥かしくなる。

「・・・はぁう・・・あっ・・・」

ジャックの大きな手にヤワヤワと掴まれ扱かれてしまい快感から逃げる為なのか遊星の腰が後へと逃げ出し

てしまう。

「何だ。腰を突き出して、もう俺のモノを欲しているのか?」

ジャックの手から逃げ様と腰を後へ突き出すとジャックの股間に擦りつけるような形になってしまい、まるで「入

れて欲しい」と強請っている様に見えてしまう。

「ちが・・・あぁ・・・」

「違わないさ」

遊星の男根を扱けば腰は、淫らに揺れジャックの股間に擦りつけられる。

擦りつけられてた遊星の腰によってジャックの男根が次第に肥大していく。

(全く快楽に素直な躰だな。無意識に強請って来るとは・・・)

「遊星 鏡を見てみろ。今お前がどんな顔をしているのか・・・」

そう言われ鏡に写る自分を見てしまう。

(ああ・・・何て顔を・・・)

自分の感じている顔を見て遊星のモノが更に脈打つ。それを直に感じ

「イくときの顔、なかなかそそられるぞ。このまま俺の手でイカセテやろう」

そう言うとジャックは、激しく手を動かし射精を促す。

口を覆い隠そうにも両手は、拘束され身を捩って逃げ様にもジャックの躰に阻まれどうする事も出来ない。

感じ過ぎて苦しくてオカシクなりそうだった。
 

「ゆうせい」

耳元で聞こえた声に閉じていた瞳を開けると同時に達してしまいイク瞬間の自分の顔をジャックと一緒に見て

しまった。

 

解放により脱力してしまい膝から崩れる遊星。

だが両腕を吊されているので床の上に座る事が出来ない。

「遊星今度は、中でイカセテやる。」

「あっ」

腰を持ち上げられ解されていない場所に固いモノが圧しつけられる。

何を圧しつけられているかなんて見ないでも解る。

「お前のココは、ヤラシイな。もうヒク付いているぞ」

入り口付近を出たり入ったりしているモノ。

強請らないと入れないつもりなんだろうか?

それとも解しているのだろうか?

「ククク・・・本当にお前は、ヤラシイ躰をしている。それにその表情・・・他の連中にも見せてやりたい」

何時もと違う遊星の表情。多分連中がこの顔を見れば欲情するだろう。

それほどソソラレル表情をしている。

「もう少し焦らしてやりたいが幾分俺も我慢の限界なんでな。このままイカセテもらおう」

細い遊星の腰を掴み一気に最奥まで貫く。

声にならない声を発しそのまま軽くイってしまう。

ガシャガシャと手首の輪が鳴る。

容赦無く突き上げられる。

目の前の鏡。視線を反らしたいが鏡に写る自分の表情から目が離せない。

(ああ・・・なんてヤラシイ顔をしているんだ。こんな顔をジャックに見られているなんて・・・)

鏡に写るジャックと何度も視線が合う。その都度ニヤリと笑みを浮かべて来る。

(気持ちがイイ・・・もっと・・・突き上げて・・・もっとオレのヤラシイ顔を見て・・・感じて・・・)

「遊星 そんなにいいのか?俺のモノに絡みつく程に」

そんな問いは、愚問と言うモノ自分のモノに絡みつく内肉の良さ。そして突き上げる度に感度のイイ声で啼いて

いるしそれ以上に鏡に写る遊星の表情が語っているでは、無いか。「気持ちがイイ」と・・・

 

 

何時もと違うシチュエーションに歯止めが効かなくなりどちらかがダウンするまで行為が続けられた。

-翌朝-

「遊星 まさかお前がああいうプレイを好むとは、知らなかったぞ」

行為が終わった後、遊星の住処で一夜をあかした2人。

「!!!!」

鏡を使った行為・・・初めて見る自分の表情に抑えが効かなかった事を思い出す。

「お前からあんなに求められるのなら、たまに違うプレイでするのもいいかもしれんな」

声が掠れて出ない遊星。しかも行為故に激しい腰痛に見舞われ身動きがままならない。

それ故に伸ばされたジャックの腕から逃れる事が出来ずベッドに縫いつけられてしまう。

「今度は、何時もと同じやり方でお前の表情を堪能させてもらおう」

この発言に顔を真っ青にした遊星だがジャックの手淫に陥落するのは、時間の問題だった。


ジャックが遊星を犯している場所は、壊れた電車の中です。
吊革に吊るされた遊星・・・

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