息(溜息)


海馬邸・・・
海馬瀬人の私室で

はぁ

と大きな溜息が聞こえて来た。
時刻は、深夜1時を回ったところ
今、この部屋には1年前海馬瀬人の元に
嫁いできた遊戯が1人ソファに腰をかけながら
メイドが入れてくれたコーヒーを飲んでいた。

日中は、3匹の子供達が居るので
「暇だ〜」何て思わないが
その子供達が夢の住人になってしまうと
流石に寂しいし退屈かつ暇になってしまう
瀬人の弟モクバは、留学の為2〜3年は海外に
居るので話し相手も居ない・・・
もう1人のユウギもこの時間は、寝ているだろうから
電話が出来ない
退屈凌ぎ用のゲームも全部やってしまい
瀬人の書斎に在る本も全て読破してしまった。

「はぁ〜退屈だぜ・・・瀬人のヤツ何時まで仕事してんだよ〜!!」

ブツブツ言いながらソファ上に横になりながら天井を見ていると
昼間の疲れからか何時の間にかウトウトしていた。

キ〜・・・
微かにだが扉が開く音と気配に遊戯が目を覚ますと

「フ〜・・・起こしてしまったか・・・」

聞きなれた声が聞こえて来た。
声の主は、この屋敷の主でありこの部屋の本来の持ち主である海馬瀬人のモノ

「おかえりだぜ瀬人」

「フン・・・ソファの上で寝るのならベットで寝ろ・・・風邪を引くぞ」

ネクタイを緩めながら遊戯の横に腰をかけようとする海馬に

「お・か・え・り!!って言われたら何て言うんだ???」

と詰め寄る遊戯
流石に自分が惚れた紅いに見つめられると(正確には、睨んでます)

「うっ・・・ただいま・・・」

どうにもこうにも弱い

「瀬人・・・仕事が忙しいのは、俺だって判っているけどたまには早く帰って来て
身体をゆっくり休めた方がいいんじゃないのか??・・・その〜子供達も喜ぶぜ・・・」

赤面しながら俯いた遊戯に海馬は、

「貴様は、どうなんだ?俺に早く帰って来て欲しいのか欲しくないのか?」

やや悪戯に聞いてみると

「お・・・俺より・・・あ・・・こっ子供達が〜」

「今は、貴様の気持ちが知りたいのだが?・・・・!!」

海馬は、いきなりシャツを遊戯に引っ張られ前のめりになると
すかさず露になった海馬の首に遊戯は、抱きつきながら

「意地悪だぜ・・・気が付いているんだろ?俺だってお前に早く帰って来て欲しいって思ってる事・・・」

遊戯が話す度に海馬の肩にかかる遊戯の息・・・
くすぐったさを感じながら

「貴様の言葉で聞きたかったからな」

と答えると

「瀬人の息が首筋にかかってくすぐったいぜ・・・」

「貴様の言うとおり今度から出来るだけ早く帰って来るようにしよう・・・」

何時もでたっても抱締め合っている2人を3匹の子供達は、扉の隙間から見ているのでした。


はぁ〜こっちが溜息モンですよ〜!!
30題ともイラストだけで描きたかったんですが・・・
「息って・・・どう表現したらいいの????」
って初っ端から躓きました。
文才が無い私が書いた駄文・・・オチが無い・・・
子供達は、動物なんで少しの物音にも反応してしまうんですよ〜
(子供達って子闇・セト・白の事です。)
それでは、こんな駄文を読んでくれて有難う御座います。<(_ _)>



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