密室
緊張したデュエルの連続。
自分の試合が終わったと言うのに他のライディング・デュエル出場者の試合が気になってなかなかトイレに行く事が
出来ないで居る遊星。
流石に我慢の限界だったのだろう遊星は、クロウに一言告げて席を立つ。
それを横目で見るジャック。
ジャックの試合は、5つ先。時間は、充分に在る。
+++
ジョボジョボ・・・
遊星がトイレで用をたしている最中ジャックもトイレにやって来た。
「ジャック?」
隣の便器が空いているのにジャックは、遊星の後ろに立つ。
「隣が空いて・・・!!なっ・・・!!」
「出し切っていないんだろう?」
遊星の耳元でそう囁きながらジャックは、背後から遊星の男根を掴み前後に扱き出す。
「やめ・・・」
「興奮しているんじゃないのか?俺は、お前のデュエルで興奮したぞ。ああ・・・その後の連中のデュエルもなかなか
だったがな。」
「ん・・・なっ何が・・・言いたい・・・」
「俺の火照った熱をお前に冷まして貰おうと思ってな。」
「・・・そんな・・・」
勝手な言い分だと言いたかった。
「お前の所為じゃないか俺の躰に熱が灯ったのは。俺は、自慰なんかで済ませるつもりは毛頭にない。」
そう言うと自分の股間部分を遊星のお尻に押し当てる。
布越しにもで解るその部分が大きくなっているのが。
遊星は、自身の男根を嫐られお尻に感じる熱に眩暈を起しかけていた。
それらによってもたらされる快感をしっているから・・・。
だがココは、闘技場内にあるトイレ。
何時誰が来るのか解らない。
「ダメ・・・はぁ・・・あああ・・・誰か・・・きたら・・・」
自分やジャックが同性愛者としてのカテゴリーに入る事なんて想像出来ない。
それに中間達に知られたく無い。
「仕方が無い。まぁ俺としては、見られても構わんが・・・お前のイイ顔を他人に晒すのは、勿体無い。」
そう言うと力の入らない遊星を背後から抱きしめたまま個室へと移動した。
狭い個室。
遊星は、壁に押さえ付けられながらズボンと下着を膝の所まで下ろされる。
「やめ・・・」
冷たい壁が頬に当たる。
「止められるワケが無いだろう?」
そう言うとジャックは、遊星の口に自分の指を2本指し込んで舐める様に促す。
ジャックに躾られている所為で抵抗する事が出来ない。
遊星は、ジャックの指を舐め充分に濡らす。
その濡れた指をジャックは、遊星の双丘の間に指し込み蕾に突き刺していく。
濡れている所為で難無く・・・とは、言いがたいがそれでも濡れていないまま指し込むより簡単に入る事が出来た。
「はぁ・・・んん・・・」
ジャックは、自分のポケットから取り出した布を遊星の口に捻り込む。
「お前の良い声が聞けないのは、残念だが誰かが来たら面倒だからな。」
更に遊星の耳元で何かが破ける音が聞こえる。
その後そそり立つ男根に違和感を感じた。
少し身震いをすると
「ココでぶちまけるワケには、いかんのでな。ゴムを着けさせてもらう。」
そうそう俺は、お前の中で生出しをさせてもらうがな・・・と付け加えて。
ゴム越しとは、言え男根を扱かれて中を掻き回されてオカシクなりそうだった。
達したくても達する事が出来ない。達しそうになるとジャックが付け根を強く握り達しないようにしたからだ。
それに喘ぐ声は、布によって遮られ出す事が出来ない。
ヘンな感じがした。
程よく蕾が綻ぶとジャックは、自身の勃起をしている男根を取り出し充てがう。
口先で啄む様に触れる入り口。その柔らかい感触を楽しみながらゆっくりと焦らす様に中に挿入して行く。
蕩けそうなのにしっかり絡みるついてくる感覚が気持ち良い。
ジャックは、ゆっくりと遊星の最奥めがけて突き進む。
遊星は、壁とジャックに挟まれている上に立ったままの状況でジャックに犯され変になりそうだった。
重力の関係で遊星の躰は、爪先立ちから地面に足裏全体を着けたがっているがジャックの男根がそれを許さず
遊星を突き上げる。
その力があいまってジャックの男根を更に奥に飲み込むハメに・・・。
「いいぞ・・・遊星・・・もっともっと貪欲に俺の飲み込め・・・」
そう言いながら遊星の腰を掴み激しく上下に動かしながら更に自分も突き上げる。
(あああ・・・きもちいい・・・こんなの・・・知らない・・・もっともっと奥まで突き上げて・・・)
体験した事が無いプレイにどうしようも無く感じてしまう。
しかも今の自分の状態が何とも言えない。
口を布で塞がれ壁とジャックに板挟みにされ突き上げられる。
遊星の男根は、ゴムを装着され自身の躰と壁の間で擦りあげられているのだ。
ジャックに抱きつきたいと思うのに抱きつく事さえ出来ない腕は、壁を相手に藻掻いている。
指先に力が篭っているのだろう白くなっている。
「遊星感じているのか?・・・お前の締めつけは、最高だな・・・他のヤツにも味会わせてやりたいぐらいだ・・・」
そんな気なんて更々無いがそう言えば遊星の躰が反応するのを知っているからあえて言っているのだ。
案の定遊星の中は、先程と違い収縮を増した。
どれほどの間ジャックを受け入れていたのか解らない。
躰の中に感じる迸る熱。
ジャックは、遊星と繋がったまま便座へと腰を掛けて下から突き上げる。
空いている両手で胸を弄り自己主張をする飾りを摘まんだり押し潰したりする。
もう下肢の感覚なんてない。
口を塞いでいる布は、声を吸収する事は出来ても唾液を防ぐ事が出来ず遊星の口端から流れ出て顎を濡ら
している。
「・・・ん・・・んん・・・ん・・・」
「お前の声が聞けんのは・・・残念だな・・・」
そう言いながら突き上げを早くする。
「もっと・・・お前を味わいたいが・・・時間なので・・・」
じかん・・・?既に遊星は、自分達が何処で行為を行っているのか解らないでいる。
ジャックの精液で溢れかえっている場所に更に注ぎ込まれる精液。
ジャックは、遊星中に放ち終えるとサッサと身支度を整えて遊星を下半身剥き出しにしたまま便座に座らせ萎て
いる遊星の男根に装着させていたゴムを外し
「暫くココで大人しく待っていろ。その間にお前の中に放った俺の精液が流れ出るだろうから・・・」
但しそれは、ほんの少しだが・・・耳元で囁かれ遊星の躰が身震いをすると少しずつ流れていた精液が幾分増え
て流れ落ちた様に感じた。
唾液で濡れた濡れた布を口から出され遊星の意識は、何処か遠くにある様な感じがした。
ジャックは、ゴムを濡れた布でくるむとポケットに直す。
捨てる方がいいのだがそれだと不審物扱いでDNA検査をされ誰の物か特定されかねない。
更にそこで何をしていたのか詮索されかねない。
証拠を残さないのにこした事は、無い。
快楽故に放心状態の遊星を放置してジャックは、試合に挑む。
早く試合を終わらせ遊星の全身を堪能する為に・・・
龍亞から遊星の居所を聞かれて『具合が悪いとかで医務室で寝ている。』で嘘を吐きながら龍亞が見舞いに
行こうとすれば『安静にさせてやれ』とだけ告げ試合に挑んだ。
当然ジャックの圧勝。
仲間と2〜3会話をした後ジャックは、遊星の元に急ぐ。
(誰にも見つかっていないと思うが・・・)
トイレの入り口には《使用不可》の立て札が尚も置かれている。
これは、ジャックが遊星と行為に挑む時に置いた物。
(ここの施設を管理している奴等は、相当無用心だな。)
意味も無く置かれている《使用不可》の立て札。
《使用不可》ならその原因を追求してもおかしくないのにそれをしていないようだ。
不審物を置いても気が付かないのだろう。
ジャックは、立て札をトイレ用具室に放り込むと遊星の居る個室に向かう。
扉を開けると下半身剥き出しのまま便座に座り壁に靠れかかっている遊星。
行為による疲れからか眠っている様だ。
(全く施設管理している奴等も無用心だと思ったがココにも無用心なヤツが居たとは・・・)
呆れながらジャックは、遊星の頬を軽く叩きながらトイレットペーパーを少し千切りながら丸める。
遊星の躰を自身にもたれさせると今尚緩くなっている蕾に丸めたトイレットペーパーを押し込める。
「あっ・・・」
熱い吐息を零す遊星。
起きたのか?と思ったが無意識に声を上げた様だ。しかも蕾まで反応している。
そんな遊星にジャックは、笑みを浮かべながら
「ココを栓しておかないと下着やズボンが濡れて気持ち悪くなるだろう?」
まだ眠っている遊星に囁きかける。
膝まで下ろしていた下着とズボンを穿かせると便器の蓋を倒して『大』のレバーを回す。
勢い良く流れる水音を背にジャックは、遊星を横抱きに抱き抱え仲間が待つ場所へと向かう。
遊星の身を案じていた龍亞と龍可。
グッタリとしている遊星を見て『気分が悪い』のだと誤解をする。
アキは、疑いの眼差し。クロウは、呆れ顔。ブルーノは、困惑の笑み。
年相応の者達は、2人に何があったのか感付いている様だ。
「ジャック。遊星にこれ以上余計な事しないで。貴方の所為で遊星がD・ホイールに乗れなくなるとチームとし
は、致命的なのよ。」
「フン。これしきの事で致命傷を負う様なチーム5D‘sでは、無い!!」
「バカ・・・」
「何だと!!」
冷ややかな眼差しでジャックを睨むアキに対し怒りを露にするジャック。
「ジャック、遊星具合悪いのにそんなに大声出すと可哀想だよ。」
遊星の身を案じる龍亞。
この後遊星が再度ジャックに襲われたのは、言うまでも無い・・・。