放置・レイプ
「ルディーここは、何処なのだ?」
目隠しをされた不動博士。
その身は、一糸纏わぬ産まれたままの姿で床の上に座らされている。
しかも両手は、後ろ手に縛られ動かす事がままならない。
首には、皮の首輪。
「秘密の場所です。」
「秘密?私にも秘密なのかい?」
「知ってしまえば面白みに欠けます。」
そう言うとルドガーは、不動博士の二の腕を掴む。
博士を一瞬の痛みが襲う。
「何をしたんだ?」
「ちょっと注射を打たせていただきました。ああ安心して下さい。打ったのは、催淫剤です。それも遅効性ですので
ちゃんと効くまでに時間は、かかるでしょうが・・・」
「どうしてこんな事を?」
「何時もと同じでは、飽きてしまうでしょ?趣向をこらしてみました。脳にとって良い刺激になるかもしれません。」
最後の部分を博士の耳元で囁き耳朶を甘噛みすると直に離れた。
「私は、少し用事が有りますので席を外しますがくれぐれも声を出さないで下さい。」
「?」
「そんな在られも無い姿を晒したくないのでしたら・・・」
そう言うと耳に聞こえたのは、扉が閉まる音。
暫くして不動博士の耳に聞こえて来たのは、足音と人の声・・・。
車やバイクが走る音・・・。
不動博士は、暫く行きかう生活音に耳を済ませ神経を集中させていたがジワジワと身の内を焦がす疼きに
その集中が削がれて行く。
「・・・うく・・・」
疼きに思わず声が漏れる。・・・がそれ以上声が出ない様に唇を噛みしめる。
もし声が外を行きかう人に聞こえたら・・・そう思うと耐えるしかなかった。
(こんな姿を晒すワケには、いかない・・・)
そう思うのに躰が疼いて仕方が無い。
早くルドガーに来て欲しかった。
この状況を何とかして欲しかった。
躰の疼きを止めて欲しかった。
それなのにルドガーは、なかなか来なかった。
自分をこんな姿にしておいて先にしなくては、イケナイ用事って何なのか?
「はぁはぁはぁ・・・・」
一体どれだけの間こうしていたのか解らない。
躰の疼きが収まらない。
イキタイのにイケナイ。
自慰をする事が出来ない。
しっとりと汗ばむ躰。
口は、だらしなく開け放たれ唾液が小さな水たまりの様になっている。
そしてそそり立つ男根の鈴口から粘り気のある液体が零れ糸を引いている。
キィィィ・・・
扉の開く音。
ルドガーが来たのかと思い
「ルディー早く・・・君のを・・・」
懇願するが何の返事も返って来ない。
不安が過る。
コツコツ・・・と聞こえる足音。
その足音が自分の傍で止まる。
布の掠れる音。
漂うコロンの匂い。
「・・・だ・・・れ・・・?」
嗅いだ事の無いコロンの香り。
ルドガーが何時も身につけているモノでは、無い。
不安と恐怖心が博士を襲う。
逃げ様と試みるが躰が思う様に動かない。
動けば変に感じてしまうのだ。
「・・・クッ・・・」
それでも何とか逃げ様とすると腰の部分を掴まれ俯せにされてしまう。
「!!」
恐怖に慄く心。だが躰は、確実に快楽を求めている。
現に腰を高く突き出しながら揺らし誘っているのだ。
「ひぃ・・・あやぁ・・・こわれるぅ!!」
突き刺さる太いモノ。
指なんてモノじゃない。
刺さっているのは、男のモノ。
しかも誰のモノか解らない。
「あっ・・・やぁ・・・やめ・・・」
信じられなかった。
ルドガー以外の男に犯されるなんて。
気持ち悪いのに・・・心は、嫌悪感を感じるのに躰は、快楽を貪っている。
突き上げられ喜んでいるのだ。
しかももっと突き上げて欲しいと言わんばかりに相手の動きに合わせている。
嫌なら感じない筈・・・
そう思っていた。
例え催淫剤を使われ様とも・・・
そう信じていたのにあっさりと裏切られてしまった。
こんな屈辱的な事認められなかった。
耳に聞こえるのは、己が嬌声と肉がぶつかり合う音。
相手の熱い吐息が聞こえない。
否 熱い吐息は、吐いているのかもしれない。
ただ自分の耳に聞こえないだけで。
愛撫なんてされていない。ただの肉塊を使った自慰行為。
この行為に愛情なんて存在しない。
(助けてルディー・・・助けて・・・)
心の中で何度もルドガーに助けを求めるがそれが声となって言葉として出なかった。
出たのは、感じる声のみ。
そして感じたくなかった相手の吐精。
悲しくて辛くて死んでしまいたいと思った。
この1回で終わらせて欲しかった。
だが躰は、疼いて仕方が無い。
そしてその疼きが相手にも伝わったのか再度腰を掴まれ突き上げられる。
心を・・・理性を放棄しなければ快楽に身も心も委ねなければ・・・
壊・れ・て・し・ま・う
そう感じた瞬間考える事を止めた。
相手の成すがままに身を委ねる。
好きなように身を嫐らせる。
首や胸元を指や舌が這いずり回る。
胸の飾りや男根を弄られ声を荒らげる。
外に聞こえても構わない。
見知らぬ男に犯されているのだから。
何度放ち。そして何度放たれたのか解らない。
意識を手放したのだから。
薄暗い闇が抱きしめてくれる。
レイプをされたのは、夢なんだと・・・。
目が覚めたら傍にルドガーが居ると・・・。
どれだけ眠ったのか解らない。
数分だったのか数時間だったのか・・・。
目を開けると見なれない天井。
肌に当たるのは、肌触りの良いシーツ。
(夢だったのか?)
そう思うのだが腰が異様に痛い。
そして思い出したく無い事を思い出してしまう。
まだ自分の中に男根の感覚が残っているのだ。
目隠しをされていたとは、言え見知らぬ男に犯された。
しかも快楽の波に飲み込まれ感じてしまった。
相手の吐精まで受け入れて・・・。
不動博士は、頭を抱えながら激しく左右に振っていると
「気が付かれましたか?」
聞き慣れた声。
「る・・・でぃ・・・」
思わず飛び起きてしまう。
その声がした方を見ると入室しようと扉を開けたルドガーの姿。
その姿を見た瞬間涙が溢れてくる。
「何処に行ってたんだ!!私より大切な用って何なんだ!!」
大声で怒鳴ってしまう。
どんなに不安で仕方が無かったか。
ルドガーの顔を見た瞬間安堵感に支配さる心。
「すっ・・・スミマセン!!泣かないで下さい。」
慌てふためきながら博士の傍に行き顔を覗き込む。
「泣かないで下さい。貴方に泣かれると私は、どうしたら良いのか解らなくなるのです。」
困り顔のルドガー。その顔を見て思わず笑いそうになったが自身に起きた出来事に顔が強張る。
(もしかしたら私のとんでも無い痴態を見られてかもしれない。他の男を咥え善がる姿を見られたかもしれ
ない)
そう思うと心が痛い。
死んでしまいたいとさえ思えた。
「御気に召しませんでしたか?」
「何が・・・」
何が気に入らないのか解らない。だから訪ねると
「『趣向をこらしてみました。』と言ったでは、ありませんか。」
「・・・????・・・!!!!!!!!!」
何の事だか一瞬解らなかったが確かに催淫剤を打たれた後そんな事を言っていた。
聡明な脳が答えを導かんとフル稼動する。
「聞きたい事が幾つかあるのだが・・・私は、何処に監禁されていたんだ?」
目隠しをされたのは、研究室に居る時。
その後目隠しをしたままルドガーに連れ出されたので何処に連れて来られたのか解らない。
「この部屋にお連れしました。」
「この部屋は?」
「アトリエとして最近借りた部屋です。」
「じゃぁ・・・足音や人の話し声とかは?」
「端末に収録したモノをエンドレスで流していただけです。博士が相手だったので先に催淫剤を注射させて
いただきました。」
もし冷静な時の博士だったら一定の時間が経つと違和感を感じたかもしれない。
だから冷静さを奪ったのだ。
そしてそれと同時にその後起きる出来事の下準備にも適していたのだ。
「・・・それじゃ・・・私を・・・」
その先を言えなかった。
答えは、解っている。
解っているのに聞けない。
俯いてしまう。
「私以外に貴方を抱ける男なんて居ますか?」
聞いても居ないのに答えを言うルドガー。
「・・・」
何も言えない。
そんな博士を抱き寄せ露になっている胸に口付け。
「この滑らかな肌に口付け舐める事が私以外に居てはイケナイ。」
博士を包むシーツを払い退けると自身もベッドに乗り博士を押し倒し顔や首、肩、胸に指や手を這わしゆっくり
と躰をずらすと博士の足を左右に割り間に座ると
「ココを触れるのもこの蕾に入れるのも私以外に居てはイケナイ。私だけの特権なのです。」
男根を掴まれ蕾の所に指をあてがわれる。
その感覚に身を竦めるとヌプッと指を挿入された。
太さからにして中指だろう。
「あっ・・・ダメ・・・そんな事・・・ああぁぁ・・・」
「貴方の感じる声も私以外聞いては、イケナイのですよ。」
男根を扱かれ中を掻き回れる。
「博士 貴方の中に私を受け入れて下さい。今度は、貴方の感じる顔を見て声を聞きながら・・・」
今更何を言うのか・・・散々人の躰を好き勝手にしておきながら。
だが自分もルドガーの感じる顔が見たいと思った。
「・・・私が感じた恐怖を拭い去るぐらいに私を感じさせるんだ。」
そう目隠しをされている時に感じた恐怖。
レイプされている時どれだけ心が傷ついた事か・・・。
「安心して下さい。恐怖なんて直に忘れさせて差し上げます。」
その言葉の通り恐怖なんて忘れていた。
寧ろレイプ紛いな事をされていたのも・・・。
激しい行為にただただ流され感じるしかなかった。
「一体君の性欲は、どうなっているんだ。」
考えてみたらレイプ紛いな事をされている最中何度中に吐精された事か。
それなのに又、中で出されたのだ。
しかも1回じゃない。
蕾から溢れ出す程。
「仕方が無いでしょ。博士の淫らな姿を見て欲情しないなんて私には、出来るわけないのですから。」
「それじゃ 君の前では、出来るだけ脱がない様にするよ。」
「では、私が脱がしてさしあげますよ。」
「君に襲われる為にかね?」
「当然です。」
「これじゃ躰が幾つ在っても足りないね・・・」
思わず溜息を吐きながらボヤクと。
「これでも譲歩しているつもりなのですが・・・」
「本気・・・?」
ルドガーのとんでもない告白に博士は、冷や汗を浮かべていた。
最後に博士は、ルドガーに訪ねた。
自分より大切な用とは、何だったのか。
そして何処に行っていたのか・・・。
その問いにルドガーは、
行くフリをして扉を開閉しただけで何処も行っておらずただただ博士の感じている姿を見ていただけ
だと言うのだ。
余りにも恥ずかしい内容だな・・・。