内緒・内緒


チャイムが鳴ると同時に

1年1組不動遊星さん直に生徒会長室へ》

そんな放送が流れた。

「遊星 会長に呼ばれているけど何かあったの?」

「ないよ。」

これから友達とランチタイムだというのに何が悲しくて生徒会室へと向かわなければならないだろうか?

しかし呼ばれた手前無視出来るわけも無く遊星は、生徒会室へと向かう。

この時間に呼ばれた用件は、大方想像つく。

 

この学校は、特殊な組織関係が成り立っている。

生徒会長の権限が校長並・・・否それ以上かもしれない。

それ故に一般教諭が生徒会に口出しする事が出来ない。

生徒会長になるには、文武両道で人望が厚い者が歴代選ばれてきた。

その為か時折不良のリーダーが生徒会長に選ばれる事も珍しく無い。

そして今期の生徒会長も文武両道であり不良達のリーダーであり人望厚い人物だがそれにプラスして眉目秀麗

と来ている。

そして一般生徒には、内緒だが生徒会長ジャック・アトラスは自分の義兄なのだ。

 

コンコン・・・

「会長 不動遊星が参りました。」

「入れ」

扉が開けられ書記の案内の元遊星が生徒会長の前に立たされる。

生徒会長の両側に副会長と会計が居る。

「お前達は、席を外せ・・・否 もう教室に戻れ。不動には、俺個人聞きたい事がある。」

「しかし我々は、会長をサポートするのが役目・・・」

「聞こえなかったのか?」

副会長の言葉を遮り生徒会長が訪ねる。

その瞳に怒気を含ませて。

「いえ・・・わかりました。」

顔色を変えその場を会計と一緒に立ち去る副会長。

それを見ながら

(可哀想に怖かったんだろうな)

気の毒にとしか思えなかった。

扉が閉まる音と同時に

「何の用?学校では、呼ばないでと言っているでしょ?」

「昼は、もう食べたのか?」

「私の話しを聞いているの?学校では、私と関わらないでって言ってるでしょ?」

「それは、お前の一方的な事であって俺は承諾した覚えは無い。それにこの学校内で俺に逆らえるヤツ

なんていない居てもお前ぐらいだな。」

何処か楽しそうにしているジャック。

このまま話しをしていても埒があかないと判断した遊星は、踵を返すと元来た扉へと向かおうとする。

「何処に行くつもりだ?」

「何処って教室に戻るの。友達をお昼を過したいの。」

「俺の許可無くこの部屋から出られるとでも思っているのか?」

「私は、貴方の所有物じゃない。一々貴方の承諾を受けたくない。」

扉のノブに手をかけようとしたが触れる事叶わず後ろへと引き寄せられる。

「俺がお前を逃すとでも思っているのか?お前は、俺の所有物なんだぞ。」

何時の間にか自分を背後から抱きしめるジャックの大きな躰。

「この胸を大きくしてやったのは誰だ?」

そう言うと大きな右手で左の胸を鷲掴みされる。

「痛い!!」

「お前を女にしてやったのは誰だ?」

ジャックの左手は、遊星の太腿を撫でまわしながら下着の上から小さな双丘の谷間に中指を突き立てる。

耳元で囁く様に言われ背筋がゾクゾクしてくる。

「そんな・・・私が望んだ事じゃない・・・」

『イヤだ!!』と泣き叫んでいた自分をジャックが勝手に犯したのだ。

「俺が居なければお前は、お前の両親が生まれ育った日本に来る事なんて出来なかったんだぞ?」

そう言われると身も蓋も無い。

幼い頃両親が他界した後、自分を引き取ってくれたアトラス夫妻。

両親が生まれ育った日本で生活をしたいと言った時猛反対されたがジャックが「俺が一緒に行くから」と夫妻

を説得して日本での生活が可能となった。

その事に関して言えば感謝しているがジャックにしてみれば遊星と2人で生活をする口実でしかなかった。

 

「ランチの後にデザート【遊星】を頂くつもりだったが先に【デザート】を頂くのも悪く無い。」

下着の中に指し込まれ直に中を掻き回れる。

膝から崩れだす遊星の躰を背後から抱きしめたままジャックは、近くのソファーに移動した。

遊星の上半身をソファーの座面に乗せ腰を自分の方に向けるとスカートを捲り下着を下ろし遊星の秘部を

露にして顔を近付け蜜を溢れさせている場所を舐めだす。

ピチャピチャ・・・ズズズ・・・というヤラシイ音を立てて遊星の聴覚と触覚を刺激する。

ソファーの座面に顔を押し当て声を出すまいと必死の遊星だったが

「流石に甘い蜜だなしかし折角デザート【遊星】を食べていると言うのにBGM【嬌声】が無いと言うのは、実に

不愉快だな。」

口回りに付着している蜜を舐め取りながら自身がソファーに座り遊星を抱き抱えジャックの膝を跨ぐ様に座ら

せる。

紅潮した顔に潤んだ瞳。

口角を伝う唾液。

何時も凛とした遊星が自分の愛撫で蕩け乱れる様は、何時見ても美しいと思う。

「遊星 お前の中に俺精子をたっぷり注いでやるからな。」

そう言うと自分の前を寛げ起立した男根を取り出し蜜を垂らしている場所にあてがい遊星の腰をゆっくり下ろし

飲み込ませていく。

「ひぃぁあああぁぁぁ・・・・んん・・・」

嬌声を上げる遊星に口に唇を重ね声を飲み込みながら舌を絡める。

腰を掴み上下に揺さぶり内肉が自分のモノに絡み付く様を楽しむ。

何かに掴まらないと安定しないのか遊星は、ジャックの首に腕を巻きつけジャックの耳元で喘いだ。

「遊星 嫌がる割りには、感じているじゃないか。そんなに気持ち良いのか?」

左右に振られる首。

「ダメだなお前は、どうしてそんなに素直じゃないんだ?お前の躰は、素直に気持ち良いと訴えているのに」

 

 

 

+++

 

コンコン・・・

「開いている。」

「失礼します。」

入室して来たのは、副会長。

部屋を見渡し

「不動遊星は?」

「既に出ていったがどうかしたのか?」

「いえ、何でも御座いません。」

てっきり未だ居ると思ったようだ。

(全く感の良いヤツだ。)

だからこそ副会長を勤める事が出来るのだろう。

遊星は、未だこの生徒会長室に居る。

彼女は、ジャックの足の間で彼のモノに奉仕をさせられている。

全校生徒に自分達の関係を教えないという条件の元で。

(隠す必要なんて無いのに。俺達の関係を寧ろ知らしめた方がこんな事をされずに済んだだろうに・・・)

だがそのお陰でスリリングな体験が出来るのだ。

「会長いかがされました?」

「何でも無い。それよりもう帰宅してかまわん。」

「しかしまだ雑務が残っています。」

「明日でかまわん。それとも俺の言葉が聞けないとでも言うのか?」

「滅相も無い。それでは、お先に失礼します。」

慌てて出て行く副会長の背中を眺めながら片手で遊星の顎を撫でる。

扉が閉ざされるとジャックは、下を眺めながら

「昼食を食いそびれたな。帰ったら早速ディナー【遊星の全身】を頂くとしよう。覚悟しておくんだな。」

その言葉に危機感を感じる遊星だったが彼が自分の発言を早々簡単に曲げる様な性格で無い事を

思い出し諦めるしかなかった。

(ジャックとの関係は、誰にも知られてはイケナイ・・・内緒にしないと・・・)


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