内緒・内緒-4-
「・・・何も無いよ・・・そう心配しないで・・・しつこい!!もう切るね。」
そう言うと遊星は、携帯を切っりベッドの上に横たわる。
その際携帯電話は、机の上に置いておく。
電話の相手は、修学旅行に行っている義兄ジャック・アトラス。
修学旅行は、4泊5日。
今日の夜ジャックが帰って来る予定だったが友達の家に泊まりに行くと連絡をして来た。
旅行中は、一切連絡がなった。
遊星にしてみれば清々していた。
何かと自分に構って来る上に油断すると犯される。
義理とは、言え兄妹なのだ。あっては、ならない事なのにジャックは手を出して来る。
しかも避妊無しの中出し・・・。
『男にとって避妊具は、快楽を半減させるモノ』だとジャックが言っていたが自分は、男じゃないからそんな事
言われても解らない。
遊星にしてみれば妊娠しないかどうかが心配だった。
だがジャックが居ない間その心配も無かった。
清々していた筈なのに・・・清々したと思っていたのに・・・
実際 煩い程構って来た相手が居ないと寂しさを感じた。
ジャックの事は、嫌いじゃない。
嫌いだったら本当に清々していたかもしれないのに。
好きだから居ないと寂しく感じた。
でも『好き』とは、決して口に出さない。
出した時点てジャックが調子に乗る可能性があるからだ。
「電話なんて嫌い・・・。」
耳元で相手の声が聞こえる。
まるで耳元で囁かれていると錯覚してしまう。
「馬鹿ジャック・・・」
何時も余ほどの事が無い限り一目散で帰って来るクセに・・・。
遊星が外泊しようものなら不機嫌になり帰って来るなり求めて来る。
1分1秒でも離れているのがイヤだと言わんばかりに家に居る時は、傍に居るのに・・・。
耳に残るジャックの声。
《遊星》
《俺以外の男に目もくれるな》
《遊星 俺を感じろ》
《遊星・・・遊星・・・》
ジャックの声を思い出すと条件反射と言わんばかりに躰に熱が篭り出す。
「やだ・・・何で・・・」
躰が火照り下肢が疼く。
こんな感覚を1人の時に感じた事なんて無い。
恐る恐る下着越しに下肢に触れるとシットリと濡れて来ている。
耳の残るジャックの声をかき消そうとしても更に強く思い出してしまう。
こんな事は、生まれて初めてだ。
遊星は、下着の中に指を入れ濡れている所を弄り出す。
グチュグチュ・・・と音を立てる場所。
余りにも淫らに聞こえる水音に耳を伝わり脳が刺激される。
『気持ち良い』と感じてしまい自慰を止める事が出来ない。
胸を露にして開いている手で搾乳をしたり指で胸の飾りを摘まんで刺激したり飾りを自分の舌先で舐めて
みたりする。
どれだけその行為に没頭していたのか解らない。
喘ぐ自分の声に紛れて聞こえたシャッター音。
それが1回だけじゃない。何回も聞こえて来る。
違和感を感じた遊星は、濡れた瞳で部屋の入り口を見ると不敵な笑みを浮かべ携帯を遊星に向けている
男が居た。
「ジャ・・・ック・・・?」
今日は、友達の家に泊まりに行くと言っていたジャックが目の前に居る。
急に熱が覚める。
恥ずかしくなって遊星は、シーツの下に隠れる。
「何だ。もう終わりか?俺としては、もう少し見て居たかったのだがな。」
「いっ・・・何時から居たの・・・?」
居た堪れない気持ちになる。
「お前が1人遊びをしている最中からだ。」
頭からシーツを被っている遊星。
だからジャックが近付いて来ている事に気が付かなかった。
ベッドがギシッ・・・と音を立て少し沈んだ感覚でジャックが伸し掛かって来たのを知る。
「なっ・・・ジャック・・・」
「顔を見せろ。お前の羞恥で困惑した顔が見たい。」
「いやよ」
「だったら仕方が無い。」
そう言うとジャックは、遊星の足元のシーツを捲りそこから忍び込んで来る。
「!!」
ジャックの手が遊星の太腿を撫でている。
しかも口付けをしながら・・・。
少しずつ上へと移動しながらジャックは、遊星の躰を撫でている。
さっきまで自慰をしていた名残で遊星の服は、着崩れている上にまだ熱が躰に篭っているのだ。
その熱を煽る様にジャックの手がゆっくりと遊星の躰のラインを撫でる。
ジャックの手の動きに敏感に反応する遊星にジャックは、愛おしい気持ちになる。
「遊星 誰の事を思い1人遊びをしていたんだ?」
耳元で囁かれ遊星の躰が震える。
ただの快楽からだったら遊星は、自慰なんてしないだろう。
誰かを想って自慰したとしか思えない。
だとしたら誰を想って?
遊星の口から自分の名前が出て来るのを期待したが遊星は、口を塞ぎ首を左右に振っている。
知りたい・・・
だが遊星が簡単に口を割らない事なんて容易に想像出来る。
なら諦めるしかない。
事を荒げて遊星の機嫌を損ねたく無い。
それに我慢の限界だった。
遊星が見せた痴態にジャックのオスが反応しているのだ。
今迄見た事の無い光景。
遊星の秘部に突き刺さる指。
それと夢中になって自分の胸の飾りに吸い付く姿。
ジャックは、ズボンの前を寛げオスを取り出すと遊星の左右の太腿の間に指し込む。
「遊星 お前の中に入りたい。」
それだけを告げるとジャックは、遊星を俯せに寝かせ腰を高く持ち上げると濡れている秘部にオスを指し込んだ。
何の抵抗も見せない遊星。
既に下半身が遊星の思い通りに動かないのだ。
イヤ動かないんじゃない動くのだが抵抗したくなかった。
ジャックのオスで最奥まで貫いて欲しかったのだ。
そんな気持ちが遊星から抵抗する意志を奪ったのだ。
熱くてヌルヌルしてジャックのオスに絡み付く内肉。
しかも何時もより激しく煽動している様に感じられる。
このままじゃ動かずしてイッてしまいそうなぐらい気持ちが良い。
遊星の顔を見ながら動きたいが遊星は、シーツを強く握り顔を隠している。
声を圧し殺し耐える遊星。
顔を見れない声が聞けないこれでは、遊星の躰を使って自慰をしている様なモノ。
ジャックは、抽挿しながら力ずくで遊星からシーツを奪う。
「あっ・・・やぁ・・・」
奪われたシーツを奪い返そうとするが時既に遅しでシーツは、ベッドの下。
口を塞がない様にジャックは、遊星の両腕を押さえ込む。
口を塞ぐ事が出来ない遊星の口から止めど無く唾液が零れ喘ぎ声が紡がれる。
「いいぞ遊星!!もっと俺に感じて声を出して啼け。もっともっと・・・」
旅行に行っている間遊星の声を聞く事が出来なかった。
遊星に触れる事も見る事も出来なかった。
それがどれだけストレスだったか。
携帯電話があるのだから声は、何時でも聞けるがそれではストレスが溜まる一方。
旅行を抜け出して帰宅してしまうかもしれない。
もしそんな事をしたら遊星に嫌われるかもしれない。
だから我慢した。
友達の所に泊まるなんて遊星を驚かせる為の大嘘。
だった筈だが帰宅してみれば驚かされたのは、自分の方だった。
遊星のあられも無い姿。
思わず魅入ってしまったが脳内で『こんなチャンスは、滅多に無いんだ。携帯に撮って保存しないと・・・』
そんな声が聞こえ遊星の痴態を携帯で撮った。
勿論、自分で楽しむ為。
遊星に削除されない為に又、他人に見られない様にする為にロックを掛ける事も忘れない。
ズチュ・・・グチュ・・・。
俯せだた遊星を仰向けにして犯す。
遊星が吸い付いていた飾りをジャックも吸い付く。
「はぁぁぁ・・・・ああぁぁ・・・もっと・・・もっと激しく・・・」
遊星の腕がジャックの首に絡み付く。
「ゆうせい・・・」
「もっと・・・奥に・・・はぁぁ・・・ああああぁぁぁ・・・・ンンン・・・」
ジャックからの激しいキスに遊星が応じる。
「ゆうせ・・・中に出すぞ?」
「うんぁぁ・・・出してぇ・・・あああぁぁ・・・イキ・・・イク・・・」
今迄何度も遊星とSEXをしたが言った事が無い台詞が矢継ぎ早に紡がれ驚かされながらもジャックは、
律動を早めた。
遊星と一緒にイク為に。
程無くしてイッた2人。
遊星は、軽く意識を飛ばした様だ。
ジャックは、荒い息を吐きながら遊星の上に伸し掛かっている。
何が切っ掛けで遊星が自慰をしていたのか解らないが初めて見た淫らな姿。
そして何時も求めてくれないのに今回に限って求めてくれた。
初めて見る遊星の姿にジャックは、抑えが効かなかった。
求めるまま求められるまま・・・。
互いに本能剥き出しのままSEXをした。
「全く 何時もこうだったら良いのに・・・」
フト考えた何時もと違うから互いに燃えたのだ。
本能剥き出しのまま・・・まるで食うか食われるかのようなSEXが出来たのだ。
だったら時々でいいからこういうSEXをしてみたいと思う。
「遊星 また俺を求めて乱れてくれ・・・」
心のままに・・・。