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その夜
海馬に寝室に連れて来られたものの
別に何かをされるワケでもなく
海馬は、遊戯をただ抱きしめて寝ていた。
複雑な心境で抱き締められている遊戯・・・
海馬の行動が解らないでいたがどうする事
も出来ず寝る事にしたのだが・・・
セトに抱き締められている感じがするぜ・・・
このままセトの夢が見られるかな・・・
そんな甘い思いにかられながら夢の世界に
落ちて行った。
「遊戯そこで何をしているんだ?」
自分を呼ぶ声・・・
懐かしい声・・・
「セト・・・お前・・・生きていたのか!!」
慌てて自分を呼んだ男の下に走り寄ると
「何を言っているのだ?」
眉根を寄せて
「俺が死んだとでも思っていたのか?」
セトの姿・・・
白いマントを羽織っている
そして自分の姿を見ると自分も又純白のマント
と白衣を纏っていた。
えっ・・・俺の今の格好・・・これって・・・
何か懐かしい思いにかられる
「セト今回は、どうしたんだ?」
笑顔で尋ねると
「魔獣がこの先の村に出たそうだ」
「魔獣・・・」
遊戯の顔が笑顔から真剣なモノに変わった。
天使自分1人だったらどうって事の無い相手
だがセトは、人間・・・
魔獣の瘴気に当たれば命にかかわる・・・どうすれば・・・
そう思案そていると
「遊戯何を考えている?俺の事なら案ずるな」
笑顔で遊戯の頭を撫でていると
セトの手・・・好きだ
暖かくて優しくて安心出来る
「遊戯、今度の魔獣は召喚獣として捕まえよう
と思っている・・・お前は、賛成してくれるか?」
召喚・・・そうセトは召喚士・・・
自分と契約を交わしている魔獣・聖獣・悪魔・
天使を呼び出せる
そして遊戯自身もセトと契約をしている召喚天使
セトが呼べば何時いかなる時でやって来る
そう言えばセトが他の天使を召喚した処なんて
見た事が無い・・・
他にセトと契約している天使がいるのかな??
そんな疑問をぶつけてみると
「フン・・・天界最強にして最高位のセラフィムで
あるお前を召喚出来るのに下位の天使を召喚し
てどうする?」
セトの言葉に遊戯は、内心喜んだ。
自分もセト以外の召喚士と契約はしていない
遊戯みたいな最強にして愁眉端麗な天使は、
召喚士達にとって契約したい相手・・・
しかしセラフィムは、気位が高い天使
そうそうと契約はしない
かく言う遊戯もそんな中に1人だったのだがセト
が放つ力に興味が沸き近づいたらセトから
「ゲームをしないか?」
「ゲーム?だったら何か賭けないか?」
「賭け?」
「そう俺との契約!お前が勝ったら契約してやるぜ」
そう言いながら遊戯は、見事にセトに負けたのだ
セトと一緒に居た時の事を夢の中で懐かしがりながら
「・・・ぎ・・・ゆ・・・ぎ」
何処からともなく呼ぶ声・・・
「セ・・・ト・・・?」
寝言でセトの名を呼ぶ・・・
その名を聞いて海馬の機嫌が最悪なモノに・・・
海馬は、その後遊戯を起こす事無く会社に行った。 |
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