A happy wish-Vol.1- |
4人掛けのテーブルに向かい
合わせで座る2人・・・
「最近良く食べるね?」
「そうか?」
学校帰りのファーストフード
お小遣いの関係上ワンコインで
美味しいモノが食べれる場所・・・
デュエル・キングなら賞金とか一杯
貰っていそうなんだが・・・
遊戯達は、互いの将来の為に賞金
の全てを2人で分けて貯金しているのだ
「だってその豚丼すでに6杯目だよ」
一体それだけの量が何処に入って行くのやら
どれだけ食べても体型が変わらないユウギ
ユウギは一度 冥界に帰った
しかし現世に未練を残したまま冥界に行った為
イロイロとトラブルが発生したらしく父王から現世
に戻る様に言われたらしい
とは言えいきなり現世に戻っても行く当てが無い
そこにアイシスの以心伝心のお陰でユウギを
ナイルまで迎えに行った。
イシズによってエジプト国籍を収得
名をユウギ・イシュタールとしイシズの弟として
再度人生をやり直す事になった。
今現在ユウギが童実野町に居るのはマリクの
強い要望で
「気心の知れた仲間と共に居る方がイイよ」
現実となった。
童実野町での住まいは、相棒の家に・・・と
言うのは図々しいのでイシズがセキュリティの
しっかりしたマンションに1人住まいをさせてくれている
定期的に連絡は、しないといけないが・・・
アメリカに渡っていた海馬には、散々御小言を頂く
破目に・・・
海馬は、ユウギが復活したら自分の所に来ると信じて
いたから
それなのにユウギは、童実野町に・・・
一度帰国した海馬に拉致紛いで海馬邸に連れて行かれ
ユウギが誰モノなのか解るまで貪り続けられた。
それでも海馬は、ユウギの意志を尊重してくれたからユウギ
は、アメリカに連れて行かれなかったのだ・・・
「最近よくお腹が空くんだぜ・・・」
お腹を擦るユウギ
「それに甘酸っぱいモノも食べたくなるし・・・」
まるで妊婦さんみたいな事を言うユウギに遊戯は、
「もしかして海馬君の子供身篭ってたりして?」
冗談半分に言うと
「ねぇ誰が身篭っているの?」
「久しぶり遊戯君達」
背後から聞きなれた声
「杏子!それに御伽君まで!!」
「御伽何時日本に?」
杏子と御伽は、それぞれ遊戯とユウギの隣に腰を掛けた。
「昨日だよ。それで2人に逢いたいなぁ〜って思ってたら真崎さんに
逢ったんだよ」
「ユウギ達の事だからきっとファーストフードのお店に居るだろう
思ったの・・・
それにしても2人してよく食べたわね」
重ねられた丼の数に呆れ返る杏子だったが
「それオレ1人で食べたんだぜ」
「も〜何いってるのよユウギの体型でこれだけの量食べられるワケ
ないじゃない」
「杏子・・・本当なんだよ・・・」
一瞬静まり返るが・・・
「ユウギ君一度病院に言った方がいいよ」
遊戯君が嘘を言っているとは、思えない・・・
そう直感した御伽だったがそれでも半信半疑・・・
恐る恐るユウギの額に手を当ててみると
やや熱っぽい
念には念を入れて早速童実野病院へ・・・
しかしそこでの診断結果は、付き添いで来た3人に衝撃をあたえる事に
「ユウギ・イシュタールさんの躰には、異常が見られませんでした。
ただ妊娠初期ですね
熱っぽいのもその所為でしょう
くれぐれも運動等は、させない様に流産の恐れがありますから
それから精神的なストレスも要注意です。」
医師の診断に間違いは、無いのだろうか???
男のユウギが妊娠!!!!!!
「相棒?どうしたんだ?」
一応医師の診断を一緒に聞いていたユウギには、何の動揺も見受けられない
「ユウギ君 今の君の立場っての解る?」
「おう!」
「子供・・・どうするの?」
「産むのに決まってるぜ」
「海馬君がお父さんなんでしょ?」
その問いに頷くユウギ
ユウギ君に手を出せるつわものって海馬君しかいないもんね・・・
「海馬君には、知らせる?」
「知らせないでくれ・・・」
杏子の質問に俯きながら小声で答えるユウギ・・・
「どうして?」
「今知らせたら海馬は、仕事をほっといて帰ってくる
そうなるといろんな人に迷惑がかかるぜ
それだけは、嫌なんだ・・・」
どれから数日 遊戯と杏子は、ユウギの事がバレナイ様に城之内や本田にもこの事
を隠し通したがそれにも限界があり急遽 御伽が童実野高校に遊戯達の助っ人と
して転校して来たのだった。
「今の所 体育は、イシズさんのお陰で何とかなってるけど
これから先、お腹が目立つ様になったらどうしよう」
イシズには、事情を説明した所
早急に対処してもらいどう言うワケだか教育長から『ユウギ・イシュタール』の体育は
免除された。
妊娠発覚から一月目が経とうとしたある日
獏良がインターネットで海馬が帰国する事を記した記事がある事を教えてくれた。
「何か一番やっかいな人物が帰ってくるね・・・」
「このまま何も起こらないといいんだけど・・・はぁ〜」
相手があの海馬だ何も起こらないなんてきっとそれは、有り得ないだろう・・・
神経性胃炎になりそうだ・・・
それでもユウギには、一目 海馬に逢わせてあげたい気持ちもある
遊戯は、海馬と一緒に帰国しているモクバに連絡を取り
海馬の僅かな空き時間を聞いた。
遊戯は、ユウギにその事を聞くと嬉しそうに頬を染め
「ありがとう」
と告げた。
ユウギは、浮き立つ気持ちのまま海馬に逢える日を楽しみにしていた。
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妊娠中の闇遊さん・・・
海馬さんが知ったらどう言う行動に出るのか楽しみです。
この後の展開どうしようか既にパニック中です・・・
(だって2種類あるんだもん・・・)
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