---Whirlpool---

光の結社で斎王様の指示の下
デュエルアカデミアの改革を行う事が私にとっての
喜びの筈なのに心が供わない
別の何かを求めている それが何なのか解らない
明日香は自分の身体を抱き締めながら
《自分は斎王様の忠実なる僕》と言い聞かせる
 
何を求めいるのか解らないんじゃない解っている
それを認めたくないのだ
 
身体の芯を貫く想い
脳裏に焼き付いて忘れないで居る人
今の自分にとって過去の人なのに消せないでいる
心が身体が彼を求めているのだ
彼の声を聞き彼の熱を感じたいのだ
つのる想いを抑えながら明日香は、斎王の指示の元
万丈目と一緒に十代達を追い詰める
そうしている間だけでも想いを忘れてられると想ったから
でも何をしても忘れる事も消し去る事も出来ない・・・
 
瞳が彼を映したいと想い
耳が彼の声を聞きたいとお願い
心と身体が彼に触れそして触れて欲しいと渇望する
 
 
「う・・・ん・・・はぁぁ・・・・」
瞳を潤ませ
口をだらしなく開け唾液を垂れ流す
陰部からはグチュグチュを透明な粘液を零しながら
指で膣内を掻き回す
脳が心と身体に溜まった想いを満たすべく明日香を
自慰行為に走らせる事がしばしあった。
だがそれで満たされる筈も無く
指に付着した粘液を眺め
 
何してるんだろ?
こんな自慰行為を繰り返しても満たされないの解ってるじゃない
惨めな想いをするだけなのに
 
更に満たされない想いに心と身体がどうにかなりそうだった。
自分の欲を満たすためなら相手は、誰でもよかった筈なのに
今一番近くに居る万丈目に自分の欲を満たしてもらおうと
思うのに何故か受け入れられない
やっぱり彼しかダメなのだ
「光の結社」に属する自分の使命と
過去の人だと割り切った筈の恋人に今尚想い焦がれる恋する
自分との思いに板ばさみされ身動きが取れない
 
もしかしたら彼なら今の自分の気持ちに答えを出してくれるのでは
 
そんな想いから明日香は、斎王にも万丈目にも内緒で船に乗り
街へと行った。
 
スーツに身を纏い颯爽と歩く人
ウィンドーを見ながら友達や恋人と楽しそうに語り合う人
ファーストフードやオープンカフェでランチを楽しむ人
いろんな人達を見ながら
 
暢気な人達 いずれはこの世界を斎王様が治める光の結社が
支配すると言うのに
薄汚れたこの世界を総て白い世界に・・・
 
だが今は、そんな事より彼の元に早く行きたかった。
以前貰った手紙に書かれていた差出人の住所をたよりに彼の
住んで居るであろうマンションを探した。
彼が引っ越して無い事を祈りながら・・・
 
道行く人に住所の書かれてあるメモを見せながら道を尋ね
何とかしてマンションに辿り着いた
 
部屋の扉前まで来て
もし彼が居たら・・・何て言われるのだろう・・・
もし見知らぬ女性が出てきたらどうしよう・・・
そんな事を想うあたり自分らしくないと思うのだが
ちゃんと別れたわけでは無い分 自分にとって彼は一応まだ恋人なのだ
ドアノブを動かそうとしても動かない
鍵が掛かっている・・・人先ず誰も居無い事が確認出来た。
明日香は、ポケットの中から手紙と同封されていた合鍵を取り出し鍵穴
に挿し込み室内へ



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