Relation-3-
【告白編】
前々から考えてた海馬さんの計画・・・
何も知らず目の前でデッキの構築をしている警戒心ゼロの遊戯
(事前に構築しておこうよ〜)
その遊戯を自分だけのモノにしようと思っているのだ。
だがなかなか告白が出来ない!!
相手が余りにも警戒心が無い無垢な存在故に強引に推し進められないのだ
当初の予定では今頃ガバチョっと遊戯に襲いかかり
遊戯の心身共に自分のモノにしている頃なのだ!!
現実は小説の様に上手く行かないとは良く言ったものだ
(いや〜これもSSなんですが・・・それにそれを言うのなら<現実は小説より奇なり>でわ?)
そう言えば遊戯は俺の事どう想っているのだ?
今迄のアンティデュエルの内容から遊戯が嫌がってる(照れては居たが)様子が見えない事から
海馬を嫌っている様では無いのが窺い知れる
紅茶にフ〜フ〜と息を吹き掛けながら恐る恐る啜っている遊戯
その可愛い唇を見て今日のアンティに遊戯にお賭けさせるモノが決まった。
「遊戯 デッキの構築は終わったのか?」
デッキを整え出した遊戯を見て声をかけると
「ああ 終わったぜ」
互いにデッキを交換・シャッフルをし相手に返すと
『デュエル!』
「先攻はオレからだ」
遊戯からの先攻で始まったデュエル
序盤は海馬有利で進んでいたが流石デュエルキング(アンティデュエルでは連敗中だが)
途中で見事に勝ちを手にしかけていたが海馬の表情を見た途端集中力ダウン・・・
そのまま負けてしまったのだ
「貴様デュエル中に集中力を欠いただろう?」
「・・・」
「理由を言って貰おうか?」
「理由・・・なんて無いぜ それよりどんな理由にせよオレはデュエルに負けたんだ
今日のアンティは何だ?」
まさか海馬の表情を見てドッキvvvvとして負けたなんて口が裂けても言えない
遊戯が一度頑なに口を閉ざすとなかなか白状しないのは、ここ暫くで判った事
無理に白状させて関係が否な方向に行くのなら聞かない方が賢明ってものだ。
「既に覚悟済みとはイイ心がけだ
では目を閉じて貰おうか」
遊戯は言われるがまま目を閉じた。
シュッ・・・
海馬がソファーから立ち上がり衣服が擦れる音がする
遊戯の顔に軽く触れられる海馬の指
その指によって軽く上向きに顔を上げさせられる
遊戯の心の中に広がる何をされるのか判らない期待と不安・・・
そんな想いが無意識の内に表情に表れる
クスッ・・・貴様にそんな顔をされたら自制心が崩れてしまうだろ
「!!!!」
遊戯の唇に当たる柔らかい感触・・・
しかも生温かいモノが唇をなぞる
クッ・・・これってまさか・・・キスだよな?
しかも唇をなぞってるって事はオレの口の中に入ろうとしてるんだよな?
こんな時ってどうすればいいんだ!!
うっ受け入れたらいいのか?
でもオレは・・・遊びなんかでこんな事したく無い
次第にパニック状態に落ちいる遊戯の思考
書いてる本人もパニック状態・・・
何度も唇を舐められて緩やかにだが薄っすらと開けて行く
ヌルっと己が舌を遊戯の唇の内側に入れたモノの次は頑なに閉ざされた歯列
ここの突破は難しいと判断した海馬は、いったん己が唇を離すと遊戯の耳元で
「遊戯 アンティルールでは拒絶は許されない行為だが・・・」
と囁きかける(ある種 悪魔の囁き)
アンティルールでは、どうする事も出来ない遊戯
仕方無くとでも言うかのように閉ざされていた歯列を開放する
「フゥゥンン・・・」
口腔内を縦横無尽に動きまわる海馬の舌に遊戯の舌は逃げ惑う
それを許さないとでも言うかのごとく追い掛け回す
口付けに酔い意識が朦朧としだした遊戯に海馬の手はタンクトップの中に・・・
脇腹を撫で上げると微かに震え出す華奢な身体
それに気を良くする
(風呂場で互いの背中を流しあいっこしてるくせに・・・)
ガリッ!!!!
「・・・っつ・・・遊戯 きさま・・・」
「・・・お前が仕掛けたアンティはキス迄だ!そこから先の行為は、どんな理由であろうと
遊びでは、したくない!!」
息を切らせながら一気に言い切る
「お前にとってキスも遊びの一つだろうけど・・・
オレは遊びなんかでキスは、したくなかったんだ・・・」
俯く遊戯に海馬は何だか気まずい気分になるが
海馬とて出来る事なら遊びの中でキスなんてしたくなかった。
でも紅茶を啜る遊戯を見たらどうしてもキスがしたくなったのだ
今ここで遊戯に自分の気持ちを打ち明ける事が出来たら・・・
否・・・今がそのチャンスなのでは?
「俺とて遊びなんかで貴様とキスをしたいとは、想って無い
貴様の本心を知った上でキスがしたかったのだ」
「オレの本心?」
「俺は貴様の事が好きなんだ
貴様をどうしても俺だけのモノにしたい
だがどうやって貴様に俺の気持ちを伝えればいいのか判らない
俺は、その術を持って無いのだからな・・・」
「・・・だったら早く言えばよかったんだよ・・・そうしたらいっぱいキス出来たのに
オレだってお前の事好きなんだから・・・さ・・・」
俯いたままの遊戯
その遊戯の言葉に海馬は驚いた表情をしながら
「気持ち悪いとか想わなかったのか?」
「想うのなら既に今までのアンティの段階で想ってると思うぜ」
散々互いの身体に触れてきたのだから
「遊戯 貴様の本心を知った今 貴様にキスしてもいいか?」
「ああ・・・でもその前に答えろ」
「何を?」
「なんでお前 オレの本心知る前にキスしたんだ?」
「貴様が紅茶を啜る表情に欲情しキスをしたいと想ったからだ」
あんな些細な事で欲情って・・・こいつオレに本気なんだ・・・
「だったらキスしてもイイぜ」
今回も行きあたりばったりで書いてみました〜
告白編はココでお終い
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