Fondness -6-
亮に真実を確かめたくて明日香は床で寛げる様に設置して
あるソファの様なモノで待つ事にした
暫くして部屋に戻って来た亮
何時もならベッドの上で自分が戻って来るのを待っている明日香が
今日に限って別の場所に
亮は明日香の隣に腰を降ろし自分の方を見ようとしない明日香の
胸元にキスをする
「やぁ・・・止めて・・・」
何の会話も無くいきなり躰だけを求められる事に心が痛い
腰を抱き寄せられ胸元を覆っている布を下の方にずらし露わになった
肌に吸いつく
紅い痕が幾つも付けられる
何とか抵抗する明日香だったが如何せん相手は神であり男なのだ
腕力の違いで抑え込まれてしまう
「今日は何時になく抵抗するんだな
たまには、そういう態度にもそそられるがな・・・」
スカートを捲り上げ恥丘に指を這わす
ここに来てから下着なんて着用した事が無い
何度と無く亮のモノを受け入れて来た場所
ソコに与えたれる快楽を想い出し条件反射でヌルヌルを濡れだす
「いやぁ〜 亮 貴方にとって私はどう言う存在なの?」
亮に聞きたかった事
まさかこんな時に聞くとは・・・
潤んだ瞳で亮を見上げる
「それを問うてどうなる?お前は俺の傍に居続けると言うのか?」
「解らない・・・うっ・・・」
色気の無い会話だが亮の指は恥丘を越え陰部に触れ
ヌプヌプとその中に入って行き明日香の感じる場所を攻める
明日香の吐息が熱くなる頃を見計らって指を抜き自分のモノを
宛てがいながら
「お前は俺の愛玩・・・俺の傍から離れる事は許さない」
まるで苦しんでいるかの様な表情
だが明日香にそこまで相手の表情を観察している余裕は無い
亮にとって私は・・・暇潰しで弄ぶだけの存在なの・・・
この時になって自分の気持ちに気付くなんて
このまま気付かずに過ごせたらどんなに楽だっただろう
心ここに有らずそんな明日香を亮は、犯しつづけた
亮自身は、既に自分の気持ちに気付いていた
そして彼女が自分に気持ちを訊ねた時は嬉しかったが
彼女の反応を見て伝わってない事に気付き苦しくなったのだ
翌日
「明日香様どうされたんですか?御元気が無いみたいですが?」
紺色の長い髪を明日香に結って貰いながら訊ねるレイ
「・・・昨日 亮に私は彼にとってどんな存在なのか訊ねたの・・・」
悲しそうに力無い声
「ええ!!!!それで皇帝陛下は何て!」
興味津々の顔
「愛玩だって・・・私は彼にとって弄ぶだけの存在だったのよ・・・」
どうしてこの娘の前でこんな事話すんだろう?
この娘から亮に報告でもされたら・・・
「え〜それは、おかしいですよ・・・弄ぶ???う〜ん・・・
そうか魔界と人間界じゃ意味違うのかも」
自問自答するレイ
「違うって?」
「だって私達の間では明日香様は皇帝陛下の正妃だって・・・
それに<愛玩>って大切にするとか可愛がるとかそんな意味だってあるんでしょ?
まぁ私達魔族は<妻>の意味になるんですけどね」
意味の捉え違い???
確かに<愛玩>の意味はマイナスのイメージ以外にもプラスのイメージ
を意味する言葉もある程矛盾な言葉だ
しかし魔族では<妻>を意味する言葉だなんて知らなかった
「でも誰が明日香様にそんな事言ったんです?」
「翔に『何時人間界に帰れるのか』と訊ねた時に」
「翔って兄想いですからね」
「翔にお兄さんっているの?」
「え?もしかしてそれも知らないんですか?
翔は皇帝陛下の弟君ですよ」
あの2人が兄弟だなんて初耳だ!!
「明日香様は皇帝陛下の事どう想ってるんですか?」
「大切な人・・・何時の間にか好きになってた」
少し嬉しそうな声
そんな明日香を見たくて振りかえると頬を朱に染めた明日香の顔
その顔をレイは綺麗だと想った
「明日香様 人間界に戻られたいのですか?」
おずおずと訊ねると
「人間界に居る兄達の事が心配だから・・・それに今幸せだって報告
したいから・・・人間界に戻りたい・・・」
ガチャ・・・
開けられる扉
「こっ・・・皇帝陛下!!」
「レイ 部屋から出ろ」
亮の瞳には怒りの炎が点っている反面その身から発するのは恐ろしい
までの冷気
レイは、恐怖ゆえにいそいで部屋を出る
「亮・・・」
人間界に戻りたいだと!
俺の傍から離れる事など許さない
明日香とレイの会話・・・
扉を開ける時に聞こえた明日香の声
「人間界に戻りたい」
亮は自分の傍に明日香を置いておきたいのに明日香は自分の元を
離れ人間界に戻りたいと言うのだ
明日香がレイに亮の事を「大切な人・・・何時の間にか好きになってた」
と言っていたのは知らない
亮は明日香の細い腕を力任せに掴む
「りょ・・・痛い・・・放して」
苦痛を訴える明日香を無視して寝室へ連れて行くとそのままベッドへ
押し倒す
「・・・っ・・・」
ベッドの上で横たわる明日香に馬乗りになるとそのまま衣服を引きちぎる
「!!!やぁ!!やめて」
何時もと違う亮に恐怖を感じる
「やぁ・・・ふ・・・ん・・・」
吐息まで奪う様なキス
息が出来なくて苦しい・・・