呼ばれて・・・-1-
十六夜アキとのデュエルを終え控え室に戻った遊星。
ただでさえデュエルは、精神的に疲れると言うのにそこに加わる物理的攻撃に躰の疲労は、ピークに達
している。
龍亞達と一緒に食事をとる約束をしているが疲れていて食事をする気には、なれない。
申しワケ無いが断る事にした。
明日は、いよいよジャックとのデュエル。
余り気が進まない。
暫くソファに腰かけていたが何時まで座っていても疲れが癒されるワケでは、無いので帰る事にした。
今 遊星が済んでいるのは、雑賀が用意した部屋。
必要最低限のモノが揃えられている。
一先ずそこには、氷室やじいさんも一緒に居る。
行く宛てが無いモノ同士だから仕方がない。
(オレのそんな生活をアイツが知ったら何と言うだろう?)
イイ顔をしないのは、想像出来る。
出入り口の前に立つと目の前で扉が自動で開かれる。
誰も居ないと思っていたのに黒いサングラスをした男が立っていた。
「不動遊星だな?」
「そうだ。オレに何の用だ?」
「キングがお呼びだ。一緒に来て貰おう。」
(ジャックの・・・?)
表情が険しくなってしまうのを自分でも感じる。
断ろうか・・・と一瞬だが思った。
だが断っても力ずくで連れて行かれるのは、容易に想像出来る。
無理矢理連れて行かれるぐらいなら自分の足で行こうと決め迎えに来た男と一緒にジャックの元へと赴いた。
スタジアムから車で数分の所にジャックは、住んでいた。
どういう建築構造をしているのか解らない斜めに造られた建物・・・
その最上階にジャックは、居た。
「遊星 待っていたぞ」
サングラスの男のやや斜め後に立つ遊星。
「アトラス様この男ってサテライトの?」
「キングとどう言う関係ですの?」
ソファに腰かけるジャックの回りを数人の女性が取り囲んで艶めかしい躰をジャックに擦り寄せている。
「オレに何の用だ?」
平静さを装いながらも心中は、穏やかでなかった。
「お前達は、下がれ」
自分を取り囲む女性達とサングラスの男にそう命じると
「はい」
男は、すんなりと下がり。女性達は、なかなかジャックから離れ様しなかった。
だがジャックに睨まれすごすごと姿を消す。
「立ち話も何だからコッチに来て座ったらどうだ?」
「用件を聞くだけなら立ってでも聞ける」
「そうツレナイ事を言うな。俺は、お前とゆっくり話しがしたいだけ・・・」
「用が無いのならオレは、帰らせてもらう」
そう言うと遊星は、踵を返し元来た扉の方へと向き直る。
そんな遊星をジャックが易々と帰す筈も無い。
遊星の細い腕を掴み自分が今仕方座っていた場所へと投げる。
「・・・うっ・・・」
軽く躰を打ちつけ呻き声を少し上げて遊星がソファに座ると透かさず遊星の躰をソファの上に寝かせ馬乗り
になる。
「ジャック!!何をする気だ!!」
「フン・・・ココまでされて何をされるのか解っていないのか?」
「!!」
「今日のお前と魔女のデュエルを見ていて俺がどんな気持ちで居た事か・・・お前には、解るまい。」
遊星がモンスターに拘束されたの見た時躰中の血液が逆流しそうになった。
見た事のない遊星の表情に劣情を誘われた。
どうして対戦しているのが自分で無いのか?疑問を抱いた。何故あの表情を見ているのが自分だけで無い
のか?
冷静さを装いながら見ていたデュエル。
先程迄侍らせていた女達は、自分の性欲を処理させる為に用意されていた。
だが今自分が欲するのは女達では、無い今欲しいのは、遊星なのだ。
組敷いた遊星の顔に舌を這わす。
ジャックの舌が触れる度にゾクゾクする・・・
それだけのに中心部分に熱が集まる。
恥かしいので足で隠そうとするがジャックの躰が邪魔して隠せない。
このままだと熱がジャックにばれてしまう。
「キング 何を戯れているのです?」
閉じている瞼を開けると治安維持局の局長ゴドウィンと小柄な男の姿が・・・
「お前達か。何の用だ?」
邪魔をされ不機嫌さを顕にするジャック。
そんなジャックに対し
「その男とのデュエルを貴方は、心待ちにしていたのでは?」
「そうだが」
「では、今その男を襲えば足腰が立たなくなる事ぐらい容易に想像出来る筈ですよ」
ゴドウィンの言葉に遊星は、ジャックがこの行為を止めて貰えると思ったがジャックは、止めるつもりは、更々
に無い。
寧ろ遊星の片足を広げ己が膝を遊星の股間部分に押し当て刺激を与える。
感じる場所を刺激され声が零れそうになるのを何とか口を両手で押え誰にも顔を見られまいと背凭れ側に
顔を向け刺激に耐える。
「お前達に指図される言われは、無い。」
「しかし万全な状態で挑むのがフェアでは、ないでしょうか?」
「興奮した状態が万全だとでも言うのか?」
どれだけ言ってもジャックに聞き入れて貰えないと判断したのか
「貴方には、負けました。その男と戯れるのは、構いませんが明日のデュエルの事を考えて下さい。」
止めに入って来た筈なのに止める事が出来ず仕方が無く退室をするゴドウィン。
「よろしいのですか?」
「一度我儘を言うとなかなか覆すのが大変なのは、御存知でしょ?」
「はぁ・・・」
「キングには、困ったものです。」
そう言いながらも何処か楽しそうなゴドウィンの顔。
(キング 心行くまでサテライトの男と戯れて下さい。
・・・そう彼が貴方から離れられなくなるぐらいに・・・)
「邪魔者が居なくなったぞ。これで心置きなく続けられるな。」
耳元で甘く囁かれ腰の辺りがゾクゾクしてくる。
だがそれを簡単に受け入れる事なんて出来ないので遊星は、自分の口元を押えたまま首を左右に振る。
「抵抗しても無駄だ。」
そう言って熱を持った場所をヤワヤワと握られる。
「!!」
閉ざされた瞳が見開かれ背が反ってしまう。
「こんなに感じているのに・・・」
遊星の抵抗が何故か可愛いと感じてしまう。
この抵抗が何処まで続くのか・・・。
遊星の首筋に唇を押し当て吸い付こうとしたがそれを止めソファから降りると愛撫によって動く事が出来なく
なっている遊星を横抱きに抱き上げる。
潤んだ瞳でジャックに何処に行くのか訪ねると口角を上げて
「お前をもっと味わいたい。」
それだけを言う。その言葉だけで自分が何処に連れ行かれるのか解ったのだろ身を捩り抵抗を試みるが
力の入らない躰での抵抗は、簡単に封じられてしまう。
だがこのままだとジャックに犯されてしまう・・・
「無駄だ。諦めろ。」
ボスッ・・・と柔らかいモノを背に感じる。
ベッドに落とされる事無く優しく降ろされた。
まるで壊れモノでも扱うかのように・・・まるで女を扱うかの様に・・・
そんな扱いをされて複雑な心境だった。
雑に扱われたいワケでは、無いだが自分は、男なのだ。
自分に圧し掛かりシャツをたく仕上げ脇腹から胸元まで指先で触れて来る男にどう抵抗してイイのか
解らなかった。
為すがままにならないとイケナイのか?
チュッチュッ・・・遊星からシャツを脱がすと顕になった胸元に吸い付く。
首筋に紅い痕を着けたい。
別に着けても構わない。そう思うのだが遊星に変な噂が付きまとう事になれば不愉快でしかない。
自分との関係を噂されるのならそれは、願っても無い事。公で遊星と一緒に居る事が出来る。
だが遊星と見知らぬ者とが噂になるのは、許しがたき事・・・
それ故に今は、遊星の首筋に痕を着ける様な事はしない。
その代わりシャツで覆い隠されている部分には、その分容赦無く痕を着ける。
「遊星 声を聞かせろ」
首を左右に振り拒絶する。声を上げない事が遊星にしてみれば最後の抵抗なのだ。
ジャックにしてみれば遊星の抵抗は、細やかなモノでしかない。
(その内にお前の声を聞かせてもらおうか)
今は、無理強いをするつもりなんてない。
寧ろ無駄な時間を裂く気は、無いのだ。
カチャカチャと音を発てながら外されるベルトとジーと下されるジッパーの音が遊星には、やけに大きく聞えて
来る。
耳を塞ぎたい気持ちになる。
「ククク・・・こんなに蜜を零してそんなに感じていたのか?」
アンダーウェアの上から固くなった部分を握られてしまう。
強弱をつけて揉むとその度に遊星の躰が撓る。
布越しに触れられるもどかしさに腰がユラユラと揺れ直に触れて欲しいと強請ってしまう。
その願いを聞き入れるつもりなんてジャックには、なかったが遊星が感じている証を直接見てみたいと言う
欲求に負け遊星の下着をズリ下しその部分を顕にする。
下着を下すと待ってましたと言わんばかりに勢いよく飛び出す遊星のモノ。
小さな口から蜜を取り止めなく零している。
「淫乱だな遊星。こんなに蜜を零して・・・そんなに触れて欲しかったのか?」
首を左右に振り『違う』とでも意志表示をしているのだろうが掴まれたソコを上下に扱かれ逃げたいのかもっと
感じたいのか腰を蠢めかしている。
「もっと感じているお前を見せろ。」
触れる事の出来なかった2年分しっかりとお前の感じている顔を艶めかしく動くその躰を見せてもらおう。
(はぁう・・・もう・・・もうダメ・・・声を抑えていられない・・・もう・・・)
「あっ・・・」
押えている手の隙間から零れた声。
それに気を良くしたのかジャックの手の動きが緩急をつけ遊星を追い詰める。
「・・・はぁ・・・ああぁぁ・・・」
「いいぞ。もっと啼け、もっと俺の手で啼くんだ。」
耳元で聞える声に中心部分を刺激するジャックの手に煽られるかの様に啼きつづける遊星。
(ククク・・・まさかこの俺が遊星のイイ声を聞いているだけで我慢出来ぬとは・・・)
自分の下肢が遊星の声に反応して太さも固さも増した事に苦笑せずには、おけなかった。
まぁそれだけ遊星の声が魅力的だったと言う事なのだろう。
「も・・・もう・・・イッ・・・イキそう・・・」
躰を小刻みに震わせた後一瞬だけ高直し熱を吐き出す。
「誰もイっていいとは、言ってないのに堪える事の出来んヤツだ。」
その声は、何処か楽しそうで精液で濡れた指を奥の蕾へと忍ばせ飲み込ませる。
弛緩した躰は、異物を飲み込ませるにはうってつけで遊星の蕾は、簡単にジャックの指を飲み込みこんだ。
そして更に刺激を求めるべく中道を煽動させていった。
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