09.病気
夜11時頃 海馬が帰宅して来た。
遊戯が来るまでは、日付が変わってから帰宅もしくは
会社に泊る事が多かったが遊戯が来てから日付が変
わる前に帰宅をしている
私室に入ると何時もはソファに座って読書をしながら
自分を待っているハズの遊戯の姿が見当たらない
寝室で寝ているのか・・・と思い寝室を見るが見当たら
ず・・・バスルームにもトイレにも・・・まさかと思いながら
クローゼットも覗いてみたが姿が無くモクバの部屋に
行くと
「遊戯なら客室に居るよ・・・なんでも風邪を引いたから
って言ってたよ」

風邪?確か以前 遊戯から聞いた話によると天使は、
病気をしない・・・と言っていたが・・・

眉根を寄せながら客室へ
コンコン・・・
「遊戯入るぞ」
返事が返ってこないのでドアノブを回すが
ガチャガチャ・・・
と鳴るだけで開かない
どうやら内側から鍵がかかっているみたいだ
仕方なく合鍵をメイドに取りに行かせるが

もしかしたら結界などとオカルトじみたものがかけてある
としたら・・・

などと思ってみたが鍵は、すんなり回り室内に入れると
安堵した。
そして客室の扉を開ける
「遊戯 風邪を引いたらしいが大丈夫か?」
鍵が開けられ自分に近づく海馬をベッドの上でシーツに
包まりながら座っている遊戯・・・
その顔は、青ざめながら
「何故・・・鍵がかけてあった筈なのに・・・」
何かに脅えているようだった。



進む   戻る  | 一つ前に戻る