- 2日後ユキは、瀬人を前に自分の想いを告げるべく土間で意志を固めていると
- 「ユキ 俺は今日ココを出る
- 2日前の返事を聞かせてくれるか?」
- ユキは、手を前に祈るように組
-
- オレの気持ちをちゃんと伝えなくては・・・
- 「瀬人 済まないオレはお前の事好きだけど一緒に行けない
- オレにはオレのお前にはお前の相応しい相手が居ると思うんだ
- 今感情のまま一緒に居たって幸せになれないと思うんだ・・・
- だからオレは、お前と一緒に行けない許してくれ」
- 瀬人に向き直って告げる言葉・・・
- その言葉は、次第に震えだしその身さえも震えだした。
- そんなユキを抱き締めながら
- 「ユキ泣かないでくれ・・・
- 貴様が泣くと俺はどうしていいのか判らない
- 貴様を泣かしたい訳では無い
- 俺は貴様の笑顔が見たい
- それなのに俺は貴様を泣かしているばかりだな・・・」
- 瀬人の胸の中ユキは、左右に首を振りながら
- 「お前の責任じゃない・・・
- お前からの告白は、オレにとって嬉しかったんだ・・・
- 人を好きになる事に臆病だったオレに勇気を与えてくれたんだ」
- 瀬人は、ユキの顎を捕らえ上に向かせ軽く啄ばむ様に唇を合わせていたが
- 角度を変えるたびに深さを増し互いの唾液を交換する程に舌を絡めあい
- 御互いが離れるのを拒むかのようだった。
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- ユキは、村外れまで瀬人を見送ると
- 「爺ちゃんそこに居るんだろ?」
- 「ユキ気が付いておったのか」
- 「ああ・・・オレもこれから旅発つ・・・オレの信じた未来の為に・・・」
- 「ユキ後悔は、しておらんのか?」
- 「後悔なんてしない・・・オレの様なヤツが増えない世の中にしたい・・・」
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- もし世の中が平安な時代になったら瀬人
- お前と笑いながら思い出話しがしたい
- 但し互いが生きていたら・・・の話しだがな・・・
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- 「本当にいいの?君の人生を・・・」
- 「オレの選んだ道です。ユギ様」
- 「そう・・・それが君の決意なんだね・・・」
- ユギは、紅いマスクを手渡すと
- 「そう言えば僕は、君の名前を知らないんだ・・・教えてくれないか?」
- 「オレの名は『遊戯』」
- 「それは、僕が知りたいのは君の本当の名前だよ」
- 「オレの名は、それ以外には有りません」
-
はぁ〜とうとうユキと瀬人が別々の道を歩んでしまいました。
ココまで長かった〜(T_T)
こっから先がまた長いと思うんですが・・・