- シャイン・キングダム・・・
- 瀬人は、午前中に何とか城下町にたどりついたが流石に往復約6時間は、鍛え抜かれた忍でもキツイものがある
- しかも全速疾走で・・・
- 瀬人は、肩で息をしながら傍にあった茶屋で休憩をとっていた。
- シャイン・キングダムは、小国とはいえど国だ
- 当然の事ながらそこには、数多くの人が住んでいる
- その中でたった1人の人物を探し出すのは、至難の業だ
- (決して見つけられないワケでは無い ただ時間がかかるだけだ)
- 瀬人は、どうやってユキを探すか思案しだした。
- 「ふ〜予定外だったぜ」
- 杏子様から貰った休みは、午後からの筈だったのにユギ王からは午前中に休みを貰うハメに・・・
- しかもマハード達に見送られながら
-
- オレは城下町に視察に行くだけなのに・・・
-
- そう思いながら歩いているとフイに目の端に写るもの
- ユキは、気になりそちらへ歩み寄ると可愛い小物が・・・
- 女の子が気に入りそうな小物雑貨の店
- ユキは、そこにあった櫛を手に取ると
- 「へ〜町には、こんな可愛い絵柄の櫛があるんだ」
- そこに画かれていたのは白百合
- 他には牡丹や石楠花・・・
- さらに目を奪う物が・・・
- それを手にとって見ると
- 「この簪 綺麗だぜ」
- 桜をイメージした簪・・・
- その傍には紅葉や梅をイメージした簪が
- ユキは、夢中でいろんな小物を見ていた。
- 周りに居る人から見れば普通の町娘
- 誰もこの娘がシャイン・キングダムの忍頭だとは、思わないだろうし当の本人もすでに忘れているみたいだ
- 瀬人は、町中を歩きながらユキを探す手段を今もなお考えていた。
- 瀬人と擦違う町娘は、いちおうに振り返り頬を染めながら瀬人を見る
- しかし見られている当人は、何処吹く風・・・
- 気にする素振りも無く歩いていると
- 「おい・・・今そこの小物雑貨に赤毛の可愛い女の子が客で来てるらしいぜ」
- 「おっオレもさっき聞いた。これから見に行こうって思ってたんだ」
- 「何だ?お前らまだ彼女を見に行っていないのか?」
- 「お前は、もう見たのか?」
- 「ああ・・・猫の様に吊り上った紅い瞳をしていたぜ。おまけに無茶可愛いし・・・」
- そんな男達の話し内容に瀬人は(まさか!)と思い男達の後を着いて行った。
- 男達が遠巻きに立ち止まり一つの店の中を窺う様にしていた
- しかもこの男達だけでは無い
- すでに何人もの男達が立ち止まっていた。
- 「あの娘って彼氏がいるのかな?」
- 「居なかったらアプローチかけるのに・・・」
- 瀬人は、気になり店に近づくと見慣れた髪形が・・・
-
- 見間違う筈が無い
- あの後姿・・・
- あの髪型・・・
-
- 自分の胸が高鳴るのは、彼女のみ
- 瀬人は、その人物に近づくと
- 「ユキ・・・久しいな」
やっとユキと瀬人が出逢ったよ〜(T_T)
ユキの元が闇遊なんでモテテ当然!!
と思って書いてみました。
しかし私は花の名前に疎いなぁ〜