- その沈黙を破ったのは遊戯の
- 「マハ-ド今すぐ全班に守備に着くように指示を出し敵を迎え討て!」
- 指示で各々動き出した。
- 「遊戯様は?」
- 「オレは羅刹を迎え撃つマハ-ドお前は皆に指示を出し終えたらユギ様達の護衛に付け」
- 「遊戯様 私も戦います」
- 「国王を頼んだぞ!」
- そういうとテラスから飛び出して行った。
- そのやり取りを黙って見ていた克也は
- 「頭ってあんな人なのか?」
- そう呟くと後を追い掛けようとテラスに近付くと
- 「何処に行くの?」
- ユギに訪ねられ
- 「この克也様が頭を援護してやるのさ」
- 「貴方では役不足です!むしろ頭の足手まといにしかならない!ここに居なさい」
- しかし克也はマハードの言葉を聞き入れる事無く飛び出して行った。
- 城の屋根の上・・・
- 羅刹と遊戯が睨み合うかのように向き合っていた。
- 緊迫した空気・・・
- 誰も間に割って入れない
- むしろ割って入ろうものなら舜殺されるかもしれない
- そんな沈黙を事もあろうか割って入る者がいた。
- 「おい!お前が羅刹って言うヤツか?
- この克也様が相手になってやるぜ!!」
- 羅刹は、眉間に皺を寄せながら相手の男を見ていた
-
- こやつ・・・あの村に居た・・・凡骨?
- 何故こんな所に?
-
- 「お前!誰の命令でココに来た!?」
- 怒鳴り声に克也は、平然と
- 「俺様の意思さ!まぁ頭は、俺の後ろに居て寛いでいてくれよ
- この俺がチョチョイノチョイで片付けるからさ」
- 笑顔で言う男に頭痛がする思いがしたが
-
- もしかしてこの男 羅刹の事を知らないのか?
-
- そう思うと危険な気がした。
- 「お前では、その男はヤレナイ!!むしろお前の方がヤラレル!!
- そいつは、シャイン・キングダムの先代忍頭を手に掛けた男だ」
-
- 先代を・・・
- 一瞬冷たい何かが背筋を通った気がした。
- もしかしたら自分は、とんでもない男の前に出たのか?
- 逃げ出したい気分になる
- しかしここで逃げたら・・・男の意地ってもんがある
- しかしその意地がアダとなるとは、この時は思いもしなかった。
- ここで引いていたら・・・
- そうすれば・・・
- でも誰しも自分と周りの人の未来は見えないもの
- そして今自分が行なっている事が自分に凶と出るか吉と出るか・・・