- 自分達の戦いに途中で邪魔が入った事に不快感を現にしながらも男は冷静に
- 「邪魔が入ったしここでは、貴様も思う様に戦えまい?場所を移してあいまみえよう」
- 男の提案に何かしらの『罠』の匂いを感じつつも男が言う様に城中(正確には屋根の上)
- では思う様に戦え無いもしここで戦えば唯では済まない非戦闘員まで被害が及ぶ・・・
- そう判断すると
- 「解ったお前の言う通り場所を変えよう」
- 遊戯の返答を聞き羅刹は口の端を微かに上げ
- 「では、着いてこい!」
- 遊戯は、今なお固まっている克也に
- 「克也お前はマハードの元に戻りこの事を伝え指示を仰げ!いいな?」
- そう言うと
- 「さぁ案内をして貰おうか」
- 遊戯は、羅刹の方に見直すと羅刹は顎で(着いてこい)と指示をするのを見て遊戯は頷き男の後を着いて行った。
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- 克也・・・お前だけでも無事にいろ!!
- そしてマハードに・・・
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- 遊戯は、心の中で祈る様に叫んだ。
- しかしその祈りも虚しく取り残された克也は頭を振り恐ろしくも異様な空気から解放され脱力しながらも
- 今さっき遊戯が出した指示を守らず勝手に遊戯達の後を追った。
- 命令違反だとは解っているしかし今ここで頭を一人で行かせて何が起こってからては遅い
- そう思えばの行動だと自分勝手に思う。
- もしこの時マハードに知らせていたのなら援軍を呼べたのかもしれない
- しかし人は切羽詰まった状態では的確な判断は出来ない
- ましてやその判断が正しいとは言い切れない克也は、薄々と感じていた今の自分の行動は
- 汚名返上の為にしているのでは?という事に・・・
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- 双方の忍頭は、心行くまで戦う為に森奥深くに姿を消した。