「遊戯 貴様とあいまみえるのは一週間ぶりか?」
一週間前・・・
遊戯にとって否
ユキにとっての屈辱的な出来事
それが羅刹の言葉によって思い出される
仮面によって表情が解らないがきっと顔を赤らめて
怒っている事が容易に想像出来る
「遊戯戦闘コスチュームを替えたのか?よく似合うぞ」
何やら嬉しそうに言う羅刹に
「お前に褒められても嬉しく無い!」
遊戯の戦闘コスチュームは赤を基調としたドレス
タイプ丈は太股が見えるが七分丈の
黒いスパッツを着用している
背中部分が大きく開いており遊戯の綺麗な肩胛骨が見る
まるで誘っているかの様に・・・
今一度 遊戯を味わいたい・・・
しかし2度も味合わせては、貰えないだろう・・・
遊戯にしてみれば羅刹によって切り裂かれたサラシの替わりが
見つからない為・・・
予備のサラシが無いワケでは、無いが
刃物で簡単に切り裂かれない程の強度が無い
しかし今のコスチュームは、遊戯が不在の間にユギが
シャイン・キングダムに居る科学者や技師・魔道師達に命じて
不眠不休で急いで作らせたモノなのだ。
遊戯を見ていると咽喉が渇き手が震える
遊戯を抱き締めたい
その肌に触れたい
我慢出来ない・・・と思った時 躯が勝手に動き
遊戯の片手を掴んでいた。
あまりにも早い動きに遊戯は、動く事が出来なかった。
遊戯の青褪めた表情・・・
「ここに俺を迎え入れたいと思わないのか?」
羅刹の片手がスパッツの上からだとは、言え
遊戯の秘部に宛がわられ耳元で囁く
最初は、何を言われたのか理解出来なかった遊戯だが
理解出来てくるとその表情は、見る見る内に紅潮していき
捕まれていない手で羅刹の顔をひっぱ叩こうとしたが紙一重
でかわされてしまった。
『羅刹ヨ!何時迄シャイン・キングダムノ様ナ小国ニ手間取ッテ
イルノダ?マサカ ワシノ命ニ逆ラウ気デハ、ナイノダウナ?
ソウナレバ貴様ノ大切ナ者ノ命ノ保障ハ、無イト思エ』
何処からとも無く聞える声に羅刹の表情は、固まり青褪めていた。