- 羅刹の様子が変だと気が付いた遊戯は
- 「今の声は、何だ?それにこの異様な気配・・・
- 闇よりさらに深い所から聞えて来た様に感じたぜ」
- 遊戯が感じたもの・・・
- 闇より深く憎悪に満ちた感情・・・
- 身震いをしそうになった。
- 遊戯の言葉に驚く羅刹
- 「貴様にさっきの声が聞えたのか!」
- あの声は、自分以外には聞えないモノ
- 何故 遊戯に聞えたのか?
- 羅刹は、思い当たるフシがあった。
- 一週間前 洞窟で遊戯を無理矢理抱いた・・・
- その時 自分は遊戯の躯に内に精を放ったのだ
- もしその時 放った精によりなんらかの影響が出たとしたら
- 考えられなくも無いのだ
- そう思うと何だか申し訳無い様な気分になる
- 「あの声ってお前だけにしか聞え無いのか?」
- 頷く羅刹に
- 「お前ってオレと良く似た力があるんだな
- オレも本来聞え無い筈の声が聞える事があるんだぜ」
- 先程まで自分に対し警戒と言うか攻撃態勢だった遊戯だが
- 今は、どうだろう同じ力らしき物を持った羅刹に対し嬉しそうに
- 話しをする
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- まさか遊戯自身と同じ力だと!
- 一体遊戯は、否 ユキは何者なんだ?
- ユキの話しだと幼き頃に捨てられ他人に拾われたと言っていたが
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- そんな羅刹の思惑を他所に遊戯は
- 「お前は大切な者の為にこの国を滅ぼそうとしている・・・
- 大切な者を護りたい気持ちは、オレにも分かる
- でもその理由の為にこの国を滅ぼす事なんて許さない!」
- 「貴様に許して貰おうなんて思って居ない
- 貴様は、こんな弱小な小国に何故それ程までに忠義を誓う?」
- 「護りたい者が居るから!」
- そんな遊戯の発言に羅刹は不快な感情を覚えたそんな時
- 「羅刹様」
- 羅刹から少し離れた所から部下であろう者が方膝を付いていた
- 「何事だ?」
- 「はっ・・・少々宜しいでしょうか?」
- 男は、恐る恐る羅刹に近づき何やら耳打ち話をしだした。
- その話しを聞き終わると羅刹は、遊戯から手を離し何処かへ
- 行こうとした。
- 「羅刹!!お前との勝負がまだ付いていないぞ!!」
- 「フン・・・貴様との御遊びは次回まで取っておこう」
- そう言うと暗闇の中に溶け込む様に姿を消した。
- 丁度その時 シャイン・キングダムの城内に早駆けの馬が入ってくるのを
- 遊戯は、確認をし自分も城内に戻った。
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