残想
情事の後の翌朝 ・・・
何時もなら仕事の都合で隣に居る事の無い男が朝から居り
しかも寝起きの自分を背後から抱きしめながら優しく耳元で囁くように
「遊戯 俺は貴様との間に子供を作る事にした
俺と貴様の遺伝子をあわせもつ子供をだ!!
俺は必ず現実のモノとする
クローン技術と海馬Co,の技術をもってすれば可能な筈!!」
暖かい体温を背に感じ微かに聞こえる相手の鼓動に酔いしれていたが海馬からのとんでもない発言を
受け遊戯は、慌てて自分を抱きしめる男を見ようと身体を捩るが自分の顔を見られまいとする海馬に
強く抱きしめられてしまい遊戯は、海馬の表情を見る事を諦めその代わりに自分を抱きしめる腕に自分
の手を優しく重ねながらまるで諭すように
「海馬 男同士では、子供なんて出来ないぜ・・・
それにもし作れたとしてもこの身体は、オレのじゃない採取される遺伝子は、相棒モノだ・・・
生まれて来たとしてもそれは、オレとお前の子供じゃない
それに肝心の母体は、どうするんだ?」
最愛の人との間に生まれる子供・・・
自分だって望まない訳では無い
もし望んでいいのなら海馬との間に子供が欲しいと思う・・・
しかし自分には実体が無い上に近日中に自分は<闘いの儀>を行いその勝敗によっては、
この世界から消えなくてはいけないのだ・・・
「俺を誰だと思っている?男同士で子供が出来ないのは百も承知だ
だからクローン技術を応用するのだ
それに遊戯 貴様の遺伝子と貴様が<武藤遊戯>の
遺伝子を調べたが全くの別物だと判明した。
卵子は海馬Co,の技術を持ってすれば何とかなるし俺が
責任を持って何とかする母体は、子供にはスマナイと思うが
人工カプセルの中で一定期間育ってもらいその後は、俺が育てる」
遊戯以外誰も母体にしない
人工カプセルは、海馬にとって出来る妥協・・・
「海馬・・・どうやって相棒の遺伝子サンプルを用意したんだ?
まさか相棒と・・・」
遊戯の脳裏には海馬と≪武藤遊戯≫のあられもない姿が・・・
それを察した海馬が
「全ての事情を話したらヤツは快く協力をしてくれた。
貴様が想っている様な事は一切無くだ」
心の優しい相棒・・・
本当は、嫌だっただろうに・・・
それでも協力してくれた相棒に言葉では言い尽くせない程の
感謝の想いを抱き目頭が熱くなるのを感じていた。
この回は回想シーンばっかり・・・
だって回想シーンでしかこの2人のイチャツクシーンなんて無いんだもん!!
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