Selfishness-4- |
海馬に手を引っ張られる形で会場である大広間から連れ出され 別室へ その様子を見ていた令嬢達の黄色い声が所かしこから聞こえて来る バタン・・・カチャ・・・ 「海馬 勝手に入ってホテルの人に怒られないか?」 「フン 俺に意見出来るヤツなんて貴様以外に居ないんでね」 しかも入室時にカギを掛けておいたので早々と入って来れない 室内に置かれているアンティーク調の椅子に腰を降ろすと遊戯を手 招きをする恥かしいのかなかなか傍に寄ってこない遊戯 「俺の熱を口で冷ましてくれるんだろ?」 「そ・・・それは・・・」 そうなんだが・・・改まってみると恥かしくて仕方が無い 「このままココに居るつもりなのか?」 左右に振られる首 顔を朱に染め恐る恐る近付く遊戯 海馬の正面に立つと海馬の足が左右に開かれ遊戯は、その間に躰を 進め両膝を床につけると恐々と海馬のベルトを外しファスナーを下げる アンダーウェアーが少し湿っている様に見える 恥かしいながらもアンダーウェアーを下げると勢い良く飛び出すモノに些か 驚かせられる 「海馬・・・元気良すぎだぜ・・・」 ピチャ・・・チュク 海馬を早くイカせない何時誰が来るのか解らない それにこのパーティに海馬が居ないと変に思われる そう思うと遊戯の奉仕に熱が入る 遊戯が自分のモノを咥え奉仕する姿に酔ってしまう 小さな口から見え隠れする自分のモノ まだまだ拙い奉仕だが遊戯がしていると思えば感じずには居られない 遊戯の髪を梳きながら 「喉まで咥えてみろ」 勃起した海馬のモノを咥えるだけで辛くて大変なのにそれを喉の所まで 迎えいれる 確実に呼吸がしにくい だが海馬をイカせないと・・・ 遊戯自身 自分の身に起きている異変にも気が付いている このまま奉仕を続けたら自分の躰に篭り出した熱で自滅してしまう 何とか自滅する前に・・・ その所為か海馬のモノが口腔内でピクピクと反応したかと思うと喉に熱い 熱がぶつけられる 鼻を突く青臭い臭いに咽返りそうになる 遊戯は口元を押さえながら洗面場に向い蛇口を捻るとうがいをし出す ネバネバ感が嫌なのと口臭が気になったのだ 「慌ててうがいをするな萎えるだろ?」 背後から抱き締める胸をまさぐりとスカートを少し捲り上げ太股に触れてくる 微かに膨らんでいるがやはりパットを入れているのか・・・ 「続きは帰ってからだ」 の一言と同時に海馬の足を勢い良く踏みつける 「!!!」 遊戯が履いているのはハイヒール・・・ それで踏まれたらたまったモンじゃない ピンヒールでないにしろ痛い事に変りは無いのだ 「早くしろよ」 遊戯自身海馬のモノに奉仕している間に身の内に篭りだした熱を精神力で 抑えないと身を妬かれそうになる 「そう言えばこのパーティって何のためのパーティなんだ?」 「何処かの御曹司一人でカウントダウンをしたくない為に開かれたモノだ」 不承不承に答える海馬 「一人って・・・・それだけの為に?金持ちの考えてる事って解らないぜ」 「フン 恋人も友人も居らぬ哀れなヤツが考えそうな事だがな」 お前だって友人が居ないだろ??? まぁ・・・海馬にはモクバが居るしオレも居るからこんなくだらないパーティ 「お前が参加しないといけないとなると大口の取引先か?」 ムス〜と黙っている所を見ると図星の様だ 「遊戯・・・」 「!!」 扉に手を掛けた時に呼ばれ振り向き様に唇を重ねられる 「ザーメンの味がする・・・」 ボソリと言われ遊戯の顔は朱に染まり慌てて口元を抑え扉を開け様とする そんな遊戯の行動に苦笑しながらカギを開けてやると急いで部屋を出て行く 口元を抑え走っている遊戯の姿を見て会場内に居た子息令嬢は 遊戯が海馬に無理矢理キスをされ逃げ出した様にしか見えず 数人の子息がこっそり遊戯の後を追いかけた 「磯野さん!!」 「ユキ様如何されました?」 「口の臭い消し持ってる?」 「ええ・・・御座いますが?」 「貸してくれ」 そう言うと磯野から差し出されたスプレーを数回口の中に振り掛ける 「助かったぜ ありがとう」 「御役に立ててよかったです ユキ様口紅が少し剥げてますよ 塗りなおされた方がよろしいかと」 「でも口紅なんて持ってないぜ」 遊戯と磯野が何かしら会話をしている様子を見ていた子息達 我先にと言わんばかりに遊戯に近付く 「お嬢さんどうされました?」 恭しく遊戯の手を取ると手の甲に口付けをしてく男に背筋から何かしら 「?」 相手が言っている言葉の意味が解らない 磯野にコッソリ訊ねると 「『お嬢さんどうされました?』と訊ねているんですよ」 と耳打ちされる 背筋におぞましいモノを感じた 「どうもしません それより手を離していただけません?」 遊戯が言った言葉を磯野が訳し相手に伝える その間も遊戯の手を掴んで離さない相手 引きつった様な表情の遊戯 「貴様 俺のモノに気安く触れるなどと命知らずな」 冷気を孕んだ声 遊戯に話し掛けて来た男の顔が次第に青ざめて行く 可哀想に・・・ 思わず情けをかけてしまいそうになる だが遊戯にしてみれば海馬が男に何と言ったのか解らない ただ相手の表情だけで判断したのだ |