疑問-8-
※遊戯の言葉使いは女の子の言葉使いになっています。
遊戯が自分の事を「オレ」とは言わず「私」と言っています
それでもO・Kでしたら下へ行って下さい
寝不足で動きが緩慢になっている筈なのに海馬は早い動きで扉に向う遊戯の腕を掴んだ
掴まれた遊戯は驚きの余り紅い瞳を見開く
ドサッ・・・
床の上に押し倒される遊戯
「ちょっ・・・あっやぁ〜何するの?」
抵抗する遊戯
海馬にとって床の上に押し倒す気なんて無かった
遊戯の腕を掴んでソファの上に押し倒すつもりだったのだ
ただ遊戯の腕を掴んだ時寝不足から眩暈を起し倒れただけ・・・
そしてその先に居たのが遊戯なのだ
自分の躰の下に居る遊戯
遊戯の躰から香る匂い体温が安心してしまう
自分に別れを告げた女に何故ここまで執着しその女の匂いと体温で安心するのか・・・
もう認めなくては・・・俺には遊戯が必要なのだと・・・
こいつ以外俺に安らぎを与えるのは不可能なのだと・・・
「いやぁ・・・離して!!」
「煩い!俺から離れる等と言っておきながら本当は、こうされたかったのだろ?」
そう言いながら海馬は遊戯の片乳を鷲掴みにしながらもう片手で遊戯の太股を撫でる
「違う!!」
胸を力強く搾乳されているのに
痛い筈なのに
それを与えているのが彼だと思うと快感に変ってしまう
このまま流されてしまいたい・・・
久しぶりに感じた彼の重み
それが気持ち良く感じてしまうのだ
「や・・・め・・・て・・・」
それでも流されまいと必死に抵抗する遊戯だったが
首筋に当たる規則正しい吐息が擽ったい
自分の胸を掴んでいた手の力が弱まり太股を撫でていた手の温もりが消える
まさか・・・??
と思い横を向き彼の顔を覗き込むと両目を閉じ眠る彼の顔
キス以外で彼の顔を間近で見た事が無いので心臓が高鳴ってしまう
何とか海馬の躰の下から抜け出した遊戯
幾ら彼の全身の力が抜け抵抗される事が無いとは言え
相手は男なのだ
体重は、有るのだ
遊戯は乱れた息を整え床の上で眠る海馬の顔を見た
目の下に出来たクマに指先で触れながら
「無茶して・・・ちゃんと寝ないと過労で倒れるぞ
それでなくても忙しい身なんだから」
今度は自分の理想の女性を捕まえ自分の傍に置くんだろうな
その人が海馬に安らぎを与えてくれると良いんだけど
気難しい彼の事きっと付き合った女性は苦労するんだろうな
どれぐらい眠ったのだろうか・・・
中途半端に眠れば頭痛の素
それなのに頭痛が起きる事無く気持ち良く目覚める事が出来た
まだ少しハッキリしない意識の中 海馬は辺りを見渡す
自分が眠っていたのは社長室のソファの上
上半身にはジャケットが掛けられている
寝苦しく無い様にネクタイが緩められシャツのボタンが上3つ程開けられている
明らかに故意でされている
海馬は、自分が眠る前の事を思い出す
遊戯が居た・・・
俺に別れ話しを言うためにヤツはココに来たと・・・
だったら何故眠ってしまった俺を放置しない?
自分が遊戯を床の上に押し倒し(バランスを崩し倒れた)た。
そしてそのまま眠った
何とも思ってない相手ならそのまま放置すればいい
何故そんな相手をソファの上に寝かせ寝苦しく無い様にまでする?
俺が床で眠っている所を部下に見せれば恥じをかかせる事ぐらいたやすい
また恥じは、かかないまでも病院に搬送されただろう
そして暫くは病院のベッドの上・・・
帰宅後 遊戯は自室に入りベッドの上に俯せになっていた
小さな躰で必死になり海馬をソファの上に寝かせた
内線で磯野や河豚田を呼べば早いのにそれをしなかった。
彼の無様な姿を晒したく無かった
何故?と問われれば理由は簡単だ
今も彼の事が好きなのだ
あのまま目が覚めるまで傍に居たかった
でも別れを告げたのに何時までもそこに居たら女々しいと思い海馬Co.を後にした。
久しぶりに感じた彼の重さ
彼が着けているコロンの匂い
彼に抱きしめられていると思うと心が踊り
離れたく無い気持ちになっただろう
断腸の思い・・・
遊戯は、溜息を吐きつつも何とか身を起し着替える
帰宅した時のままなので制服を身に纏っていたのだ
シャツを脱ぎ傍に有ったTシャツを取ろうとした時等身大の鏡に写る自分の姿に驚いた
海馬に鷲掴みされた片乳に彼の指の痕が付いていたのだ
ブラを外せば彼の大きな手型が赤くウッスラと付いている
自分の手を重ねてしまう・・・
行為に及べば執拗に搾乳される胸
あのままあそこに居たら・・・海馬が眠らなければ自分は彼の熱を受け入れ久しぶりの行為に
酔いしれたかもしれない
海馬・・・
久しぶりに海馬に掴まれた胸
その手の動きが脳裏に浮かんで来る
無意識の内に自分の手が動き出す
海馬の手の動きとは異なる動き
胸の飾りを摘まみ刺激する
彼が触れた太股にも手が行く
スカートを捲り上げ内腿にも弄る様に撫でまわす
彼が与えてくれる刺激とは異なる刺激に遊戯の膝は震え床の上に座ってしまう
指を唾液で濡らし胸の飾りを捏ね繰り回す
瞳が潤み口がだらしなく開けられる
下着越しに陰核や陰部に刺激を与えるが我慢できなくて下着に手を入れ直に触れる
陰核を刺激すれば不思議な感覚が背を這う
ヌルヌルに濡れた陰部に指を這わす
「はぁはぁはぁ・・・ああぁぁ・・・かい・・・」
自分の目の前に居る筈も無い男の姿が浮かび上がり
冷ややかな瞳で自分を見下す
「自慰に耽る等 貴様恥を知れ」
ドクン・・・と心臓が高鳴り
背筋を冷たいモノが駆け上がる
何故・・・行為に及んでいる時の彼が現れないのか
何故・・・自分を見下す?
私をこんな風にしたのは貴方よ!!
余りにも惨めな気持ちに支配される
「何で・・・こんな事してるのよ・・・バカみたいじゃない・・・」
溢れ出す涙
快感によって流された涙では無い
今の自分が余りにも惨め過ぎて流れ出た涙